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雨と無知と蜜と罰と 弟双子/気紛れ弟/クール弟
雨と無知と蜜と罰と あとがき
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あとがきページを開いてくださりありがとうございます。
あとがきを開いて早々私事のことを書きますが、8月中旬に祖母が余命宣告をされました。身近な人の「死」を強く認識するのが初めてのことで、どこか現実味を感じずにました。そうして9月が過ぎ、どの段階で決めたのかは忘れましたが、すでに嵐恋が事故死する設定がありましたので、日を重ねるごとに、祖母が没する前に書いてしまわないと、もしかしたらもう予定していた表現で書けなくなるかもしれない、という思いが強くなっていたのですが、結局間に合わず、嵐恋が事故死する30話を書く前、10月上旬に祖母は永眠しました。そして危惧したところはなく、看取ることもせず葬儀にも参加せず、現実味もなく淡々と書けたな……というのをひとつ備忘録としてここに記します。
当初【雨と無知と蜜と罰と】に生天目が登場する予定はありませんでした。キャラクター造形もアダルトな妖艶系でしたが、いずれ出すかもしれない叔父のキャラクターを考慮した結果、ミステリアスなところのあるキャラクターに変更しました。登場もただ少しヒロインにちょっかいをかける脇役の域でしたが、突然教師モノに目覚め、しかしどこにも入れる余地がなく諦めようとしたところが、結末を漠然としか考えていなかったため、入れることができました。意外とこのカップルの電波系加減が気に入っています。38話の「月が綺麗ですね」のやり取りが2人の世界過ぎましたのでここに訳を添えておきます。
▽
「月が綺麗ですね」(心中しませんか)
「出てますか、月」(心中するんですか?)
「出ていると、困ります」(少し迷っています)
「困りません、別に。月なんて、思い描ける」(あなたがいればどちらでもいい)
△
これで生天目の印象が「fly me to the moon」な人になりました。ちなみに弘明寺は「高円寺にいそうなお兄さん」がコンセプトです(いません)。
終わり方はかなり迷いました。案が複数個あり、それの中で持っていき方が分からないというものもあり、正直これでよかったのかな、という部分もいくつかありまして、ラストをヒロインにとってのハッピーエンドと解釈した場合、双子のことも愛してやらずに自分だけ幸せになろうとしているヒロインと見るか、暴行した双子たちを許さずに自分なりに幸せを掴もうとしたヒロインととるか……
完全に明言しなかったのは、生天目に別れの手紙をもらった途端に掌返して舞夏(金持ち)に靡くヒロイン像になってしまいそうで、誰ともカップルにならない終わり方もアリとしたのですが、裏設定に大分宝生にドヤされたというのがあるので宝生の顔を立てるというのと、さらには生天目がストーリーに深く関わってこないだろうとしたときに考えていたプロットの折衷案としてああいう結末になりました。
明言していないので、作者はこう意図して書いたんだろうけれども明言されてないからこの可能性もあるよな?ということは十分にありますね。
次作はもう少しほのぼのとラブコメティックに書きたいな、と思っているやつと、また刺すの刺さないのというような話をひとつ考えているので、この作風・文体で別の話が読みたいという方がいらっしゃいましたら、また投稿するときによろしくどうぞ。この1作でさらばという方が読んでくださってありがとうございました。今から読むという方は、今から読まれることを前提にしていないあとがきでしたが閲覧よろしくお願いします。
改めてここまで読んでいただきありがとうございました。
2021.10.28
あとがきを開いて早々私事のことを書きますが、8月中旬に祖母が余命宣告をされました。身近な人の「死」を強く認識するのが初めてのことで、どこか現実味を感じずにました。そうして9月が過ぎ、どの段階で決めたのかは忘れましたが、すでに嵐恋が事故死する設定がありましたので、日を重ねるごとに、祖母が没する前に書いてしまわないと、もしかしたらもう予定していた表現で書けなくなるかもしれない、という思いが強くなっていたのですが、結局間に合わず、嵐恋が事故死する30話を書く前、10月上旬に祖母は永眠しました。そして危惧したところはなく、看取ることもせず葬儀にも参加せず、現実味もなく淡々と書けたな……というのをひとつ備忘録としてここに記します。
当初【雨と無知と蜜と罰と】に生天目が登場する予定はありませんでした。キャラクター造形もアダルトな妖艶系でしたが、いずれ出すかもしれない叔父のキャラクターを考慮した結果、ミステリアスなところのあるキャラクターに変更しました。登場もただ少しヒロインにちょっかいをかける脇役の域でしたが、突然教師モノに目覚め、しかしどこにも入れる余地がなく諦めようとしたところが、結末を漠然としか考えていなかったため、入れることができました。意外とこのカップルの電波系加減が気に入っています。38話の「月が綺麗ですね」のやり取りが2人の世界過ぎましたのでここに訳を添えておきます。
▽
「月が綺麗ですね」(心中しませんか)
「出てますか、月」(心中するんですか?)
「出ていると、困ります」(少し迷っています)
「困りません、別に。月なんて、思い描ける」(あなたがいればどちらでもいい)
△
これで生天目の印象が「fly me to the moon」な人になりました。ちなみに弘明寺は「高円寺にいそうなお兄さん」がコンセプトです(いません)。
終わり方はかなり迷いました。案が複数個あり、それの中で持っていき方が分からないというものもあり、正直これでよかったのかな、という部分もいくつかありまして、ラストをヒロインにとってのハッピーエンドと解釈した場合、双子のことも愛してやらずに自分だけ幸せになろうとしているヒロインと見るか、暴行した双子たちを許さずに自分なりに幸せを掴もうとしたヒロインととるか……
完全に明言しなかったのは、生天目に別れの手紙をもらった途端に掌返して舞夏(金持ち)に靡くヒロイン像になってしまいそうで、誰ともカップルにならない終わり方もアリとしたのですが、裏設定に大分宝生にドヤされたというのがあるので宝生の顔を立てるというのと、さらには生天目がストーリーに深く関わってこないだろうとしたときに考えていたプロットの折衷案としてああいう結末になりました。
明言していないので、作者はこう意図して書いたんだろうけれども明言されてないからこの可能性もあるよな?ということは十分にありますね。
次作はもう少しほのぼのとラブコメティックに書きたいな、と思っているやつと、また刺すの刺さないのというような話をひとつ考えているので、この作風・文体で別の話が読みたいという方がいらっしゃいましたら、また投稿するときによろしくどうぞ。この1作でさらばという方が読んでくださってありがとうございました。今から読むという方は、今から読まれることを前提にしていないあとがきでしたが閲覧よろしくお願いします。
改めてここまで読んでいただきありがとうございました。
2021.10.28
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