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セルフ二次創作「色移り」 傷ヲ舐め合う ※現パロ(OL)
傷ヲ舐め合う 2 無感動な秘書× ※暴力・流血・強姦・罵倒
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「やらしいな。脱がせて」
役員の目が秘書に命じる。後頭部と顎から手が引き、キャミソールが破られた。ブラジャーがずらされ、胸が露出する。
「い、や…!」
「旦那さんに見せるつもりだったんでしょ?残念だね。でもさぁ、不倫してるのは君だろ?偽善っぽいな~。案外、誰でも良かったりしない?オレとか、彼でも。呼ぼうか?」
両腕を背後で固められ、座ることもできず、かといって真っ直ぐ立つには酷く頭が痛かった。役員は応接室の壁にある内線電話に向かっていく。
「い……や…っ」
「いや?何が嫌?その格好見られるのが?オレと彼に輪姦されるのが?あ~、でも彼、純情過ぎてそんな姿の君を見たら萎えちゃうかもね?でもどうだろうね、どんな綺麗な顔してても結局は男だから、君を犯せるなんて知ったら案外ころっとヤっちゃうかもね?」
ハイヒールでは身体を支えられず、膝が震えた。
「やめ…て…いや…」
「やめて?いや?オレが君に与えた言葉は『許してください、ご奉仕しますから』だけね」
忘れようと努め、夫との睦み合いで揉み消したつもりのずたずたになった日がその時のままに現れる。倉庫に連れ込まれ、力尽くで凌辱された。額に額を擦り、楽しそうに名を呼んで笑う。叔父のことを出しては嘲笑う。悔しさに破れた唇を噛んだ。眼球の裏側沁み、鼻腔は血とは違う湿り気を帯びた。
「泣いちゃって…かわいい」
顎に舌が這った。血や唾液を舐め上げられている。噛み付いてやろうと前へのめるが、しっかりと秘書に拘束されていた。
「窮鼠猫を噛むってやつ?かわいいな…食い殺されちゃ、ただかわいくないもんね」
役員の指が霞の口に入った。秘書が彼女の歯に親指を挿し込む。大丈夫だよ。役員は秘書に言った。奥歯と口角を抑えていた親指が消える。
「ほらほら、頑張って?こんなんじゃ合意になっちゃうよ?」
役員の指を噛む。爪が歯に当たった。彼は目の前で口の端を吊り上げたまま笑っていた。
「もしさ、君か今の地位か、あの男に選ばせたらどっちを選ぶと思う?仕事熱心だからな……今の地位かもね。そのためなら君がどこの誰に強姦されようが知ったことないかもよ?でも夫に選ばれたらいいんだもんね、君は?それで?」
皮膚の組織の歯触りがそれ以上の噛砕の意思を拒絶する。目の前の男は麗かに霞を見つめ、痛みを露ほども見せず、損傷の恐怖も匂わせない。挑発に乗って、さらに男の指の肌を潰す。ごりごりとした歯応えに危険信号が身体を駆け抜ける。だが鼻先を摘まれ、強制的に上を向かされた。
「これ以上は」
秘書が冷たく言った。役員は血の滲んで光る指を一瞥してから、残念だな、と言った。
「やれ」
低い声が秘書に命じた。役員はそのままソファーに座った。秘書に拘束を解かれ、ふらついたところで彼の手が首を絞め壁へ押し付ける。漆黒の目を見つめた。何の感情もない。体格に見合わない力は本当にロボットなのかも知れない。
「色気がないな」
役員は笑って秘書を呼んだ。「女を知らないから困るね」と彼は呟いた。
「君を使って童貞研修でもしようか。嫌だよ。嫉妬しちゃう」
役員はひとりで楽しそうに会話した。
「い…ぁあ…」
払い除けるように霞は床へ落とされる。息を整える間も与えずに秘書は首を押さえ、床へ押し倒す。役員が手を打ち鳴らす。秘書の力が弱まり、体温が去った。役員が頭側にやって来て腰を下ろし、両腕を纏めた。
「い…や!いや!」
「スカート捲って」
霞は暴れた。秘書の手がスカートの裾に掛かる。
「君の叔父さんさぁ、オレと兄さんをずっと比べてんだよね。なんであっさり事故死したボンクラ兄貴と比べられなきゃなんないの?って、突然思い出してさ。君が償ってよ、この傷心」
「い、や!いや!いやぁ!」
半狂乱になりながら霞は身体を捩った。掴まれた両腕を振り解こうと躍起になった。スカートは捲られかけたが暴れたことによって破れ、ストッキングに包まれた腿が露わになる。
「それ、引き裂いて」
「い、やぁ…!」
秘書の手がストッキングを破った。ブラジャーと揃いの繊細なレースと小振りなリボンのショーツが晒される。
「もしかして勃ってる?殴って首絞めただけでしょ?」
「申し訳ございません」
「いいよ。挿れたら?レイプさせてもらいなよ」
目の前が真っ白になる。視界の外で下半身が真っ二つに断たれ、大声を上げた。
「腰に手、添えて。そのまま動くんだよ。腰、進めて。そのうちなんか漏らすからそのまま漏らして」
「承知しました」
会話が遠くに聞こえる。腹の奥に入った他人の器官がぎこちなく動いた。
「痛い…いたっ……」
「不倫女がよく言うよね。かわいいよ。夫が好きなんでしょ?なんで他の人に手を出すのさ?誰のアレでもいいんじゃない?どう?今入ってるものの味は?」
「抜いて…抜い、て…!」
「ヌいていいって。このままヌけば」
役員と秘書が喋っている。霞は頭を振った。両腕は動かず、挿入は深まる。
「何、不感症?それとも不倫で遊び過ぎてるソコは具合悪いとか?それもいやらしくてかわいいな。やっぱりオレが引き取るしかないね」
役員に腕を引っ張られ、上体を起こされる。背中に男の身体が当たり、まるでシートベルトのように腕が霞の胸や腰に絡んだ。
「い……や…抜いて…痛、い…助けて…」
霞はぐったりして背後の役員の腕にすべて委ねた。抵抗を諦めると晒したままの胸に手が回る。揺さぶられ、奥を突かれる。
「レイプされてるのに、なんで乳首こんな固くしてるの?」
「あ…ぅ」
倒錯した現実に投げやりな身体は胸の刺激に快感を見出す。後戻りできなくなるぞと理性は警鐘を鳴らし続ける。しかし役員の器用な指遣いが介入できない感覚を呼び覚ました。
「ぁ…ん、」
「胸感じるの、いいね」
後ろから様子の変わった低く掠れた声がした。彼は頻りに嚥下をし、そのたびに喉が鳴っている。腹奥が意思を無視し、他者の熱を包んで絡みついた。
「出します」
「あ…ぅんッ…」
腰を掴まれ、無表情が視界に入った。黒い眼に捉えられ、霞は目を見開いた。体内に飛沫が広がる。逃げようとする腰を固定される。
「初めてで人妻に中出しとか、やるね」
真上で愉快げな声が聞こえた。霞はくらくらしながら乱れた呼吸を整える。喉がひりついた。
「放し…て……放して…」
「まだ終わりじゃないよ」
役員の顔が逆光している。下から見ても麗かで、会社の華のような存在だった。肉体を無理矢理に割り開かれるまでは霞にとっても。
「い……や…いやぁっ!」
「あんまり叫ぶと来ちゃうよ?ま、不倫女の淫行なんて誰も気にしないか」
秘書の器官が抜けた。下腹部が痙攣する。
「いっぱい大好きな肉の棒挿れられちゃうの、楽しみで仕方ない?」
「いや…!やめて、いや…いやっ…!」
「ダメだよ。避妊薬飲ませてあげるから。まだ残ってるんだ。この前も飲んだだろ?もしかして主食だったりするの?」
役員は愉悦に満ち満ちている。秘書はじっと霞を見つめていた。本当にロボットであるのなら、機能停止したように動かず、彼女の泣き腫らした目にポインタを設定したように捉え続け追っていた。
「い…や…!いや!やめて!放して!放して…っ!」
「違うだろ?自由になれる言葉、教えたじゃん」
ぐちゃぐちゃに乱れた霞の頬を撫で、宝石のように美しい瞳を眇めながら朗らかに役員は微笑している。
「オレの舐めるのそんな嫌?おかしいな。老若男女、頼めばみんな舐めてくれるんだけど」
冗談が本気なのか分からない調子で彼は軽やかな笑い声を上げた。そして秘書に目をくれた。しかしそのロボットのような青年はただじっと霞を見下ろしていた。
「旦那さん以外のは舐めたくないわけね」
役員は乱れた霞のブラジャーを直し、投げ捨てられた彼女のジャケットの場所を確認すると、自らのジャケットを脱いで傷付いた身体を包んだ。
「オレはね、ボコボコにしたお気に入りの女の子をぬいぐるみみたいに抱き締めるのが好きなんだよ」
嗄れた喉は声を出せず、嗚咽を繰り返す。過呼吸に陥り、薄い唇に塞がれた。蛇を口に含んだような嫌悪に顔を背けるが、彼はそれを許さなかった。
「んっぐ…く、…」
舌を甘噛みされ、縺れていく。息が詰まった。頭に酸素が回らず、抵抗もできなくなる。血の止まった口角の傷から飲み込めない唾液が溢れた。口が離れ、銀糸が撓む。
「かわいい。やっぱり旦那さんのところに返したくないな」
ジャケットから役員の匂いがした。埃っぽい倉庫で嗅いだ匂い。腰骨を砕かんばかりに膣奥を深く抉り、孕むよう強いたくせ、口移しで避妊薬を飲ませていた。弛緩した躯体がまた拒絶と嫌悪を思い出す。
「やめてくださ…放し…っ、」
「君みたいな貞淑なカオして淫らな不倫女はさ、これ、食べてなよ」
秘書の注いだ精がまだ漏れ出ている密口に丸みを帯びたものを挿れられる。初めてを奪われた時も、彼は振動する球体を彼女の膣に押し込み、その隘路と小刻みな震えを愉しんでいた。しかし今霞に挿入されたものは丸みを帯びていながら長かった。丸みを持つ先端と張り、そして細かな凹凸は筋張っていた。このよく知った形を奥まで咥えてしまうと、末端から伸びる同じ素材らしきものが花裂まで覆った。丸く出た部分が雛芯に当たる。
「やぁ…やっ、やだ、やめ…っ」
「でも入っちゃったよ」
横にずらされていたクロッチを直される。
「さぁてと、どういう反応するのかな」
霞は役員を見上げた。目が合った瞬間、蜜肉に挟まれたものが動き出す。
「あっ、んンっ!」
霞はブラウスの袖を噛んだ。張り出た笠のような部分が動いて内壁を掻いている!小さなモーター音が唸り、中に入っているものが抽送を始めた。
「やっ、あっあっあっ!」
「高かったんだよ。君のために買ったんだ。愉しんで?」
下半身が跳ねた。奥へ辿り着こうとする玩具を締め付けてしまうと、頭の中がびりびりとした。胸の慎ましやかな実も張り詰めていく。
「止め、て…っ、や!ぁんっんっ、」
胸の刺激で燻っていた花芯を振動する丸い無機物が煽った。薄気味悪い役員に腕を引かれるまま、彼の胸に撓垂れる。下腹部とショーツに重みを感じた。
「かわいいよ」
「いや、ぁっ…」
下から器具を押さえ付けられる。軸に沿って動く張り出た部分が媚路を拓く。
「い…や!いや、やだ、やだ…っ!」
役員は脚を組んで、胸元に霞を収めた。スクリーンに描かれる映像が変わる。
「君の間男は接待中か。婚約中なのに君に言い寄っちゃう不埒な同僚君は…?っと」
映像が切り替わっていく。
「モテるなぁ。見なよ、囲まれてる。これで君にゾッコンなんだよなぁ、罪だよ。意中のあの子がオレに人形にされてオトナの玩具で遊ばれてるなんて知らずにさ?騙されやすいよね、処女のカオした娼婦なのにさ?でもかわいいよ。君だからかわいいんだよ?勘違いしないでね」
乱れた髪を梳かれ、毛先に口付けられる。スクリーンの中の部屋には疎らな社員しか映っておらず、すでに役員は映像になど意識もくれなかった。
「前も思ったけどシャンプー変わったよね?なんで?前の高いやつは髪に合わなかった?旦那さんの稼ぎが足らないとか?困るね。まあ、これも旦那絡みじゃなきゃ好きな匂いだったけど」
「んっんんっ…」
夫とシャンプーを買いに行った呑気な日々のワンシーンを思い出して切なく締め付けてしまう。手を繋いで歩くのだった。掌の肉感と後姿が蘇り、声が甘くなる。
「話聞いてないな」
口の中に指を入れられる。舌を摘まれ、引っ張られる。
「オレを見なきゃダメだろ?ほら、こっち向いて」
「あっ…あ……んっ、くぅ、ん…」
「何を想像したのかな。旦那さん?間男かな。さっきの新しいダブル不倫に芽生えちゃった彼?答えて」
喉奥まで指を突き入れられる。口蓋垂に届きそうで、嘔吐いた。
「答えてくれたらキスしないであげる」
「……夫、で…ぁんんっく、んッ!」
下からの押さえ付ける力が強くなる。快感に目を閉じてしまう。その感覚は夫しか齎さないくせ、今彼のためだけに熟れた蜜壺には無機物が収められている。
「あっ、あっん、んぅ…」
「ごめん、聞こえなかった。何?オレ?嬉しいな、選択肢になかったのに」
役員のホワイトシャツの上に手をついて、霞は仰け反った。
「イきそう?旦那さん悲しむだろうなぁ。オレは嬉しいけどね?たとえば感じやすい妻とかさ。誰にでも何にでも感じやすいのは妬けるけど」
後頭部を押さえられ、額が触れ合う。美しく光る瞳が迫った。瞳孔から目が離せなくなる。
「オレの目見ながらイってよ。淫乱な不倫女が写ってるんじゃない?ほら、悔い改めて」
ショーツの上から器具を摘まれ出し入れされる。ぐちゅぐちゅと水分量の多さでなく粘性まで彷彿させる音がした。目の前の男にそれを聞かれている。狂乱しながら忘れていた羞恥が目覚め、一瞬にして全身が火照る。顔の傷や頭の痛みが大きく疼いた。しかし感覚は確かだというのに快感がそれらを遠退けてしまう。
「や……あっ!動かさ、な…っんんっ」
「いいよ。イきな?恥ずかしくないよ。不倫なんてもっと恥ずかしいことしてるんだから、今更だよ?大好きな夫だけじゃなくて他の若い男のカラダでもヨがり狂ってイきまくってやめられないんです…って告白してるようなもんでしょ?そんなのオレの前で夫を好きとか言っておきながらはしたなくイっちゃうよりめちゃくちゃ恥ずかしいから安心してよ。ほら、淫乱なトコロただのオモチャに遊ばれてイっちゃいな?」
鼓膜を粘ついた音が苛んだ。他の者に聞かれている。恥ずかしさと悔しさと混乱した感情がすべて快楽に変換され返ってくる。電流が背筋を走り、脳が爆ぜるようで、しかしじんわりと包むような浮遊感に襲われる。
「い、やぁっあっあっ!あんっあ、あ、あ…!」
反れる背を押さえ込まれる。髪を撫でる優しい手に泣きそうになった。
「すごいなぁ…興奮しちゃった」
毛先まで指が通っていく。嫌悪を催す香りに包まれ背を摩られ、指輪の光る手に生温い手触れた。
「良妻失格だね」
意識がぷつりと途切れた。
役員の目が秘書に命じる。後頭部と顎から手が引き、キャミソールが破られた。ブラジャーがずらされ、胸が露出する。
「い、や…!」
「旦那さんに見せるつもりだったんでしょ?残念だね。でもさぁ、不倫してるのは君だろ?偽善っぽいな~。案外、誰でも良かったりしない?オレとか、彼でも。呼ぼうか?」
両腕を背後で固められ、座ることもできず、かといって真っ直ぐ立つには酷く頭が痛かった。役員は応接室の壁にある内線電話に向かっていく。
「い……や…っ」
「いや?何が嫌?その格好見られるのが?オレと彼に輪姦されるのが?あ~、でも彼、純情過ぎてそんな姿の君を見たら萎えちゃうかもね?でもどうだろうね、どんな綺麗な顔してても結局は男だから、君を犯せるなんて知ったら案外ころっとヤっちゃうかもね?」
ハイヒールでは身体を支えられず、膝が震えた。
「やめ…て…いや…」
「やめて?いや?オレが君に与えた言葉は『許してください、ご奉仕しますから』だけね」
忘れようと努め、夫との睦み合いで揉み消したつもりのずたずたになった日がその時のままに現れる。倉庫に連れ込まれ、力尽くで凌辱された。額に額を擦り、楽しそうに名を呼んで笑う。叔父のことを出しては嘲笑う。悔しさに破れた唇を噛んだ。眼球の裏側沁み、鼻腔は血とは違う湿り気を帯びた。
「泣いちゃって…かわいい」
顎に舌が這った。血や唾液を舐め上げられている。噛み付いてやろうと前へのめるが、しっかりと秘書に拘束されていた。
「窮鼠猫を噛むってやつ?かわいいな…食い殺されちゃ、ただかわいくないもんね」
役員の指が霞の口に入った。秘書が彼女の歯に親指を挿し込む。大丈夫だよ。役員は秘書に言った。奥歯と口角を抑えていた親指が消える。
「ほらほら、頑張って?こんなんじゃ合意になっちゃうよ?」
役員の指を噛む。爪が歯に当たった。彼は目の前で口の端を吊り上げたまま笑っていた。
「もしさ、君か今の地位か、あの男に選ばせたらどっちを選ぶと思う?仕事熱心だからな……今の地位かもね。そのためなら君がどこの誰に強姦されようが知ったことないかもよ?でも夫に選ばれたらいいんだもんね、君は?それで?」
皮膚の組織の歯触りがそれ以上の噛砕の意思を拒絶する。目の前の男は麗かに霞を見つめ、痛みを露ほども見せず、損傷の恐怖も匂わせない。挑発に乗って、さらに男の指の肌を潰す。ごりごりとした歯応えに危険信号が身体を駆け抜ける。だが鼻先を摘まれ、強制的に上を向かされた。
「これ以上は」
秘書が冷たく言った。役員は血の滲んで光る指を一瞥してから、残念だな、と言った。
「やれ」
低い声が秘書に命じた。役員はそのままソファーに座った。秘書に拘束を解かれ、ふらついたところで彼の手が首を絞め壁へ押し付ける。漆黒の目を見つめた。何の感情もない。体格に見合わない力は本当にロボットなのかも知れない。
「色気がないな」
役員は笑って秘書を呼んだ。「女を知らないから困るね」と彼は呟いた。
「君を使って童貞研修でもしようか。嫌だよ。嫉妬しちゃう」
役員はひとりで楽しそうに会話した。
「い…ぁあ…」
払い除けるように霞は床へ落とされる。息を整える間も与えずに秘書は首を押さえ、床へ押し倒す。役員が手を打ち鳴らす。秘書の力が弱まり、体温が去った。役員が頭側にやって来て腰を下ろし、両腕を纏めた。
「い…や!いや!」
「スカート捲って」
霞は暴れた。秘書の手がスカートの裾に掛かる。
「君の叔父さんさぁ、オレと兄さんをずっと比べてんだよね。なんであっさり事故死したボンクラ兄貴と比べられなきゃなんないの?って、突然思い出してさ。君が償ってよ、この傷心」
「い、や!いや!いやぁ!」
半狂乱になりながら霞は身体を捩った。掴まれた両腕を振り解こうと躍起になった。スカートは捲られかけたが暴れたことによって破れ、ストッキングに包まれた腿が露わになる。
「それ、引き裂いて」
「い、やぁ…!」
秘書の手がストッキングを破った。ブラジャーと揃いの繊細なレースと小振りなリボンのショーツが晒される。
「もしかして勃ってる?殴って首絞めただけでしょ?」
「申し訳ございません」
「いいよ。挿れたら?レイプさせてもらいなよ」
目の前が真っ白になる。視界の外で下半身が真っ二つに断たれ、大声を上げた。
「腰に手、添えて。そのまま動くんだよ。腰、進めて。そのうちなんか漏らすからそのまま漏らして」
「承知しました」
会話が遠くに聞こえる。腹の奥に入った他人の器官がぎこちなく動いた。
「痛い…いたっ……」
「不倫女がよく言うよね。かわいいよ。夫が好きなんでしょ?なんで他の人に手を出すのさ?誰のアレでもいいんじゃない?どう?今入ってるものの味は?」
「抜いて…抜い、て…!」
「ヌいていいって。このままヌけば」
役員と秘書が喋っている。霞は頭を振った。両腕は動かず、挿入は深まる。
「何、不感症?それとも不倫で遊び過ぎてるソコは具合悪いとか?それもいやらしくてかわいいな。やっぱりオレが引き取るしかないね」
役員に腕を引っ張られ、上体を起こされる。背中に男の身体が当たり、まるでシートベルトのように腕が霞の胸や腰に絡んだ。
「い……や…抜いて…痛、い…助けて…」
霞はぐったりして背後の役員の腕にすべて委ねた。抵抗を諦めると晒したままの胸に手が回る。揺さぶられ、奥を突かれる。
「レイプされてるのに、なんで乳首こんな固くしてるの?」
「あ…ぅ」
倒錯した現実に投げやりな身体は胸の刺激に快感を見出す。後戻りできなくなるぞと理性は警鐘を鳴らし続ける。しかし役員の器用な指遣いが介入できない感覚を呼び覚ました。
「ぁ…ん、」
「胸感じるの、いいね」
後ろから様子の変わった低く掠れた声がした。彼は頻りに嚥下をし、そのたびに喉が鳴っている。腹奥が意思を無視し、他者の熱を包んで絡みついた。
「出します」
「あ…ぅんッ…」
腰を掴まれ、無表情が視界に入った。黒い眼に捉えられ、霞は目を見開いた。体内に飛沫が広がる。逃げようとする腰を固定される。
「初めてで人妻に中出しとか、やるね」
真上で愉快げな声が聞こえた。霞はくらくらしながら乱れた呼吸を整える。喉がひりついた。
「放し…て……放して…」
「まだ終わりじゃないよ」
役員の顔が逆光している。下から見ても麗かで、会社の華のような存在だった。肉体を無理矢理に割り開かれるまでは霞にとっても。
「い……や…いやぁっ!」
「あんまり叫ぶと来ちゃうよ?ま、不倫女の淫行なんて誰も気にしないか」
秘書の器官が抜けた。下腹部が痙攣する。
「いっぱい大好きな肉の棒挿れられちゃうの、楽しみで仕方ない?」
「いや…!やめて、いや…いやっ…!」
「ダメだよ。避妊薬飲ませてあげるから。まだ残ってるんだ。この前も飲んだだろ?もしかして主食だったりするの?」
役員は愉悦に満ち満ちている。秘書はじっと霞を見つめていた。本当にロボットであるのなら、機能停止したように動かず、彼女の泣き腫らした目にポインタを設定したように捉え続け追っていた。
「い…や…!いや!やめて!放して!放して…っ!」
「違うだろ?自由になれる言葉、教えたじゃん」
ぐちゃぐちゃに乱れた霞の頬を撫で、宝石のように美しい瞳を眇めながら朗らかに役員は微笑している。
「オレの舐めるのそんな嫌?おかしいな。老若男女、頼めばみんな舐めてくれるんだけど」
冗談が本気なのか分からない調子で彼は軽やかな笑い声を上げた。そして秘書に目をくれた。しかしそのロボットのような青年はただじっと霞を見下ろしていた。
「旦那さん以外のは舐めたくないわけね」
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「オレはね、ボコボコにしたお気に入りの女の子をぬいぐるみみたいに抱き締めるのが好きなんだよ」
嗄れた喉は声を出せず、嗚咽を繰り返す。過呼吸に陥り、薄い唇に塞がれた。蛇を口に含んだような嫌悪に顔を背けるが、彼はそれを許さなかった。
「んっぐ…く、…」
舌を甘噛みされ、縺れていく。息が詰まった。頭に酸素が回らず、抵抗もできなくなる。血の止まった口角の傷から飲み込めない唾液が溢れた。口が離れ、銀糸が撓む。
「かわいい。やっぱり旦那さんのところに返したくないな」
ジャケットから役員の匂いがした。埃っぽい倉庫で嗅いだ匂い。腰骨を砕かんばかりに膣奥を深く抉り、孕むよう強いたくせ、口移しで避妊薬を飲ませていた。弛緩した躯体がまた拒絶と嫌悪を思い出す。
「やめてくださ…放し…っ、」
「君みたいな貞淑なカオして淫らな不倫女はさ、これ、食べてなよ」
秘書の注いだ精がまだ漏れ出ている密口に丸みを帯びたものを挿れられる。初めてを奪われた時も、彼は振動する球体を彼女の膣に押し込み、その隘路と小刻みな震えを愉しんでいた。しかし今霞に挿入されたものは丸みを帯びていながら長かった。丸みを持つ先端と張り、そして細かな凹凸は筋張っていた。このよく知った形を奥まで咥えてしまうと、末端から伸びる同じ素材らしきものが花裂まで覆った。丸く出た部分が雛芯に当たる。
「やぁ…やっ、やだ、やめ…っ」
「でも入っちゃったよ」
横にずらされていたクロッチを直される。
「さぁてと、どういう反応するのかな」
霞は役員を見上げた。目が合った瞬間、蜜肉に挟まれたものが動き出す。
「あっ、んンっ!」
霞はブラウスの袖を噛んだ。張り出た笠のような部分が動いて内壁を掻いている!小さなモーター音が唸り、中に入っているものが抽送を始めた。
「やっ、あっあっあっ!」
「高かったんだよ。君のために買ったんだ。愉しんで?」
下半身が跳ねた。奥へ辿り着こうとする玩具を締め付けてしまうと、頭の中がびりびりとした。胸の慎ましやかな実も張り詰めていく。
「止め、て…っ、や!ぁんっんっ、」
胸の刺激で燻っていた花芯を振動する丸い無機物が煽った。薄気味悪い役員に腕を引かれるまま、彼の胸に撓垂れる。下腹部とショーツに重みを感じた。
「かわいいよ」
「いや、ぁっ…」
下から器具を押さえ付けられる。軸に沿って動く張り出た部分が媚路を拓く。
「い…や!いや、やだ、やだ…っ!」
役員は脚を組んで、胸元に霞を収めた。スクリーンに描かれる映像が変わる。
「君の間男は接待中か。婚約中なのに君に言い寄っちゃう不埒な同僚君は…?っと」
映像が切り替わっていく。
「モテるなぁ。見なよ、囲まれてる。これで君にゾッコンなんだよなぁ、罪だよ。意中のあの子がオレに人形にされてオトナの玩具で遊ばれてるなんて知らずにさ?騙されやすいよね、処女のカオした娼婦なのにさ?でもかわいいよ。君だからかわいいんだよ?勘違いしないでね」
乱れた髪を梳かれ、毛先に口付けられる。スクリーンの中の部屋には疎らな社員しか映っておらず、すでに役員は映像になど意識もくれなかった。
「前も思ったけどシャンプー変わったよね?なんで?前の高いやつは髪に合わなかった?旦那さんの稼ぎが足らないとか?困るね。まあ、これも旦那絡みじゃなきゃ好きな匂いだったけど」
「んっんんっ…」
夫とシャンプーを買いに行った呑気な日々のワンシーンを思い出して切なく締め付けてしまう。手を繋いで歩くのだった。掌の肉感と後姿が蘇り、声が甘くなる。
「話聞いてないな」
口の中に指を入れられる。舌を摘まれ、引っ張られる。
「オレを見なきゃダメだろ?ほら、こっち向いて」
「あっ…あ……んっ、くぅ、ん…」
「何を想像したのかな。旦那さん?間男かな。さっきの新しいダブル不倫に芽生えちゃった彼?答えて」
喉奥まで指を突き入れられる。口蓋垂に届きそうで、嘔吐いた。
「答えてくれたらキスしないであげる」
「……夫、で…ぁんんっく、んッ!」
下からの押さえ付ける力が強くなる。快感に目を閉じてしまう。その感覚は夫しか齎さないくせ、今彼のためだけに熟れた蜜壺には無機物が収められている。
「あっ、あっん、んぅ…」
「ごめん、聞こえなかった。何?オレ?嬉しいな、選択肢になかったのに」
役員のホワイトシャツの上に手をついて、霞は仰け反った。
「イきそう?旦那さん悲しむだろうなぁ。オレは嬉しいけどね?たとえば感じやすい妻とかさ。誰にでも何にでも感じやすいのは妬けるけど」
後頭部を押さえられ、額が触れ合う。美しく光る瞳が迫った。瞳孔から目が離せなくなる。
「オレの目見ながらイってよ。淫乱な不倫女が写ってるんじゃない?ほら、悔い改めて」
ショーツの上から器具を摘まれ出し入れされる。ぐちゅぐちゅと水分量の多さでなく粘性まで彷彿させる音がした。目の前の男にそれを聞かれている。狂乱しながら忘れていた羞恥が目覚め、一瞬にして全身が火照る。顔の傷や頭の痛みが大きく疼いた。しかし感覚は確かだというのに快感がそれらを遠退けてしまう。
「や……あっ!動かさ、な…っんんっ」
「いいよ。イきな?恥ずかしくないよ。不倫なんてもっと恥ずかしいことしてるんだから、今更だよ?大好きな夫だけじゃなくて他の若い男のカラダでもヨがり狂ってイきまくってやめられないんです…って告白してるようなもんでしょ?そんなのオレの前で夫を好きとか言っておきながらはしたなくイっちゃうよりめちゃくちゃ恥ずかしいから安心してよ。ほら、淫乱なトコロただのオモチャに遊ばれてイっちゃいな?」
鼓膜を粘ついた音が苛んだ。他の者に聞かれている。恥ずかしさと悔しさと混乱した感情がすべて快楽に変換され返ってくる。電流が背筋を走り、脳が爆ぜるようで、しかしじんわりと包むような浮遊感に襲われる。
「い、やぁっあっあっ!あんっあ、あ、あ…!」
反れる背を押さえ込まれる。髪を撫でる優しい手に泣きそうになった。
「すごいなぁ…興奮しちゃった」
毛先まで指が通っていく。嫌悪を催す香りに包まれ背を摩られ、指輪の光る手に生温い手触れた。
「良妻失格だね」
意識がぷつりと途切れた。
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