千の鱗と一のおやすみ

鱗持つ亡国の姫君パティシスは、辺境を治める王子テオドアのもとに戦利品として迎え入れられる。「他の褒美は何一ついらない」とまで断言したテオドアがどんな男かと思えば、「蛇は大丈夫」などととぼけるだけでなく、何のためにパティシスを望んだのかすらなかなか明らかにしない。パティシスはテオドアを知るために視察に同行するが……。
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