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操夫のOM時代
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平日の昼下がり、のんびりと自宅でお茶の時間。
ふと、勤めていた頃のことを思い出しました・・・・
今日はいつもより30分早く出社です。
『この時間ってこんなに混んでるんだぁ。』
ギュウギュウ詰めの一般車両を横目に、ボクは男性専用車両に乗り込みます。
うん、快適。いつもの時間より空いていて、うまく座ることができました。
給湯室の脇を抜けて更衣室へ向かうと、先輩の男子社員から声がかかります。
「もう、遅いじゃない。早く支度して!」
今日は初めてのお茶当番、でも先輩ってこんなに早いの。聞いていた時間通りに来たのに。
「すみません。電車が遅れてしまって」
咄嗟に嘘をつきます。
ボクは更衣室ですばやく制服に着替えます。
「ここはいいから、先に布巾がけして」
先輩男子社員の指示で、ボクは女子社員の机やカウンターの布巾がけ。その間に先輩が女子社員に茶を配っていきます。
「今朝はすみませんでした」
男の先輩は上司より怖い。ボクは給湯室に戻った先輩に必死に謝ります。
ふう、お茶汲みが終わって一息ついて、日常業務へ。
「操夫君、この資料をコピー20部。大至急」
ボクたち男子社員の仕事って、こんな風に簡単に中断されてしまう。
もう、馬鹿にしている。
「はい。かしこまりました」
ボクは、感情を表に出さないように返事します。
お昼休み、ボクは隣の課のヒナちゃんと休憩室でお弁当。
同期入社のヒナちゃんとはお弁当仲間。
男子社員はお給料が安いんだもん、節約しなくちゃ。
ふと、喫煙室に目をやると男子社員だらけ。
喫煙室は最近は男子の溜り場で、他に中高年のおばさんが数名いるだけで、若い女性はほとんど入って来ません。
男子の喫煙率って低い筈なのに不思議、マスコミのアンケート調って、みんな嘘ついてるのかな。
午後も来客のお茶だしやコピー取りで、仕事が度々中断されてしまいます。
午後3時。
お茶汲みの時間です。
ボクは給湯室へ向かって先輩の男子社員と一緒に用意。営業の女子社員の誰かのお土産のお菓子をつけて、お茶を配っていきます。
湯飲み茶碗を間違えないように配るのがもう大変。
うわっ、また来客かぁ。
『わぁ、素敵な人~』
ボクはお客様につい見とれてしまいました。
こんな人がボクのご主女(しゅじん)さまだったらなあ。
そしてボクは彼女の足元に跪いて、愛と貞節と服従の誓いを囁くんだ。
ふと、目があいました。
ジッとボクを見つめるお客様。
「操夫(ミサオ)ちゃんじゃない?」
子供の頃好きだった女の子。
初めて買ったソーイングセットで、彼女のボタン直しをしたことが鮮やかに蘇りました。
それが十年振りの彼女との再会。
でも、彼女にとってもボクが初恋だったなんて。
愛しています。ご主女さま。
ふと、勤めていた頃のことを思い出しました・・・・
今日はいつもより30分早く出社です。
『この時間ってこんなに混んでるんだぁ。』
ギュウギュウ詰めの一般車両を横目に、ボクは男性専用車両に乗り込みます。
うん、快適。いつもの時間より空いていて、うまく座ることができました。
給湯室の脇を抜けて更衣室へ向かうと、先輩の男子社員から声がかかります。
「もう、遅いじゃない。早く支度して!」
今日は初めてのお茶当番、でも先輩ってこんなに早いの。聞いていた時間通りに来たのに。
「すみません。電車が遅れてしまって」
咄嗟に嘘をつきます。
ボクは更衣室ですばやく制服に着替えます。
「ここはいいから、先に布巾がけして」
先輩男子社員の指示で、ボクは女子社員の机やカウンターの布巾がけ。その間に先輩が女子社員に茶を配っていきます。
「今朝はすみませんでした」
男の先輩は上司より怖い。ボクは給湯室に戻った先輩に必死に謝ります。
ふう、お茶汲みが終わって一息ついて、日常業務へ。
「操夫君、この資料をコピー20部。大至急」
ボクたち男子社員の仕事って、こんな風に簡単に中断されてしまう。
もう、馬鹿にしている。
「はい。かしこまりました」
ボクは、感情を表に出さないように返事します。
お昼休み、ボクは隣の課のヒナちゃんと休憩室でお弁当。
同期入社のヒナちゃんとはお弁当仲間。
男子社員はお給料が安いんだもん、節約しなくちゃ。
ふと、喫煙室に目をやると男子社員だらけ。
喫煙室は最近は男子の溜り場で、他に中高年のおばさんが数名いるだけで、若い女性はほとんど入って来ません。
男子の喫煙率って低い筈なのに不思議、マスコミのアンケート調って、みんな嘘ついてるのかな。
午後も来客のお茶だしやコピー取りで、仕事が度々中断されてしまいます。
午後3時。
お茶汲みの時間です。
ボクは給湯室へ向かって先輩の男子社員と一緒に用意。営業の女子社員の誰かのお土産のお菓子をつけて、お茶を配っていきます。
湯飲み茶碗を間違えないように配るのがもう大変。
うわっ、また来客かぁ。
『わぁ、素敵な人~』
ボクはお客様につい見とれてしまいました。
こんな人がボクのご主女(しゅじん)さまだったらなあ。
そしてボクは彼女の足元に跪いて、愛と貞節と服従の誓いを囁くんだ。
ふと、目があいました。
ジッとボクを見つめるお客様。
「操夫(ミサオ)ちゃんじゃない?」
子供の頃好きだった女の子。
初めて買ったソーイングセットで、彼女のボタン直しをしたことが鮮やかに蘇りました。
それが十年振りの彼女との再会。
でも、彼女にとってもボクが初恋だったなんて。
愛しています。ご主女さま。
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