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ティータイムの思い出
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「あなた~、お茶を出してちょうだい」
「はーい、ご主女(しゅじん)さま。ただいま、お持ちします」
ボクは布巾がけの手を止め、お茶の準備をします。
ご主女さま第一主義。
ボクは、何時だってご主女さまが最優先です。
ソファーで寛ぐご主女さまの側の床に正座し、ボクはお茶を淹れます。
昔の男性は妻へのお茶出しを嫌がったっていいますけど、ボクには信じられません。
お茶出しって楽しいのに。
彼女に上手にお茶出しして、美味しそうに飲んでもらうのが好き。
それにお茶出しって、ご主女さまをお世話してるって感じがして、なんだか幸せなのに。
「美味しいわ、もう一杯お願い」
お茶出しって、褒めてもらうと嬉しくなります。
彼女の飲み残しに出がらしを注ぎ足して、ボクもお茶を戴きます。
間接キス&洗い物も一つで済んで一石二鳥です。
こうしてのんびりお茶を飲んでいると、昔のこと、新婚間もない頃、よく美夫(ミオ)さんと紅茶を飲みながら相談していたことを思い出します。
ケーキショップで美夫さんと待ち合わせ。
好きなケーキを店頭で選んで、飲み物がセットになる追加料金を支払い、隣の喫茶コーナへ向かいます。
平日の昼下がりのお茶のひと時。勤めていた頃には夢だった専業主夫の特権です。
「ねえ美夫さん、Hのとき、ボク痛くって、苦しくって、なんていったらいいのか、悔しいっていうか・・・」
ボクはなんでも美夫さんに相談します。
「惨めで屈辱感を感じるんでしょう」
美夫さんは何でもお見通しです。
「Hの時って、女の人って気持ちよさそうなのに、僕たち男って惨めな屈辱感を感じるよね」
なんだか男っていつも損です。
「でもね、男ってそれを受け入れることができるようになるんだよ。そう、ご主女さまに全部任せておけばいいんだ。」
何だか分かったような分からないような気持ちになります。
「そのうち操夫ちゃんにもわかるよ。男でよかったって」
ボクは相談を続けます。
「ご主女さまって、理由も言わないで、ボクのお尻をぶったり、背中を鞭打ったりするんです」
「まあ、可哀そうな操夫ちゃん」
美夫さんはやさしく慰めてくれました。
「ご主女さまには、あなたの所有権や調教権があるの。そして夫には、操夫ちゃんには貞操義務と服従義務があるんだよ」
なんだか男ってやっぱり損です。
「操夫ちゃんも結婚式で愛と貞節と服従を誓ったでしょう」
美夫さんはやさしく諭してくれました。
でも、その頃のボクは、まだまだ夫として未熟で、よく理解できませんでした。
「ボクを鞭打ってください、ご主女さま。ボクが、誰のものなのか体に教え込んでください。」
ボクは、ご主女さまの前に跪いて、調教のおねだりをしました。
今では、美夫さんの言ったことがよくわかります。
男って、心の底では好きな人の奴隷になりたいんだってこと。
そんな気持ちが隠されていたんです。
そして、自分が男の子だってことはとっても素晴らしいこと。
男の子って嬉しい。
ボクっ、男の子に生まれてよかった。
ありがとう、美夫さん。ボクのお兄さま。
【所有権】
妻は夫を所有する権利を持っています。
従来は慣習法でしたが、男性保護法改正により明文化されました。
【調教権】
妻は夫を調教する権利を持っています。
実際の法律に基づくものではない慣習法の扱いですが、妻が夫を調教することは社会通念上妥当とされています。
【貞操義務】
夫は妻に対して、貞操を守る義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの貞節のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
一方、妻には貞操義務はそれほど強く求められていません。愛人や風俗等の男遊びは決して褒められるものではありませんが、許容範囲とされています。
【服従義務】
夫は妻に対して、服従する義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの服従のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
「はーい、ご主女(しゅじん)さま。ただいま、お持ちします」
ボクは布巾がけの手を止め、お茶の準備をします。
ご主女さま第一主義。
ボクは、何時だってご主女さまが最優先です。
ソファーで寛ぐご主女さまの側の床に正座し、ボクはお茶を淹れます。
昔の男性は妻へのお茶出しを嫌がったっていいますけど、ボクには信じられません。
お茶出しって楽しいのに。
彼女に上手にお茶出しして、美味しそうに飲んでもらうのが好き。
それにお茶出しって、ご主女さまをお世話してるって感じがして、なんだか幸せなのに。
「美味しいわ、もう一杯お願い」
お茶出しって、褒めてもらうと嬉しくなります。
彼女の飲み残しに出がらしを注ぎ足して、ボクもお茶を戴きます。
間接キス&洗い物も一つで済んで一石二鳥です。
こうしてのんびりお茶を飲んでいると、昔のこと、新婚間もない頃、よく美夫(ミオ)さんと紅茶を飲みながら相談していたことを思い出します。
ケーキショップで美夫さんと待ち合わせ。
好きなケーキを店頭で選んで、飲み物がセットになる追加料金を支払い、隣の喫茶コーナへ向かいます。
平日の昼下がりのお茶のひと時。勤めていた頃には夢だった専業主夫の特権です。
「ねえ美夫さん、Hのとき、ボク痛くって、苦しくって、なんていったらいいのか、悔しいっていうか・・・」
ボクはなんでも美夫さんに相談します。
「惨めで屈辱感を感じるんでしょう」
美夫さんは何でもお見通しです。
「Hの時って、女の人って気持ちよさそうなのに、僕たち男って惨めな屈辱感を感じるよね」
なんだか男っていつも損です。
「でもね、男ってそれを受け入れることができるようになるんだよ。そう、ご主女さまに全部任せておけばいいんだ。」
何だか分かったような分からないような気持ちになります。
「そのうち操夫ちゃんにもわかるよ。男でよかったって」
ボクは相談を続けます。
「ご主女さまって、理由も言わないで、ボクのお尻をぶったり、背中を鞭打ったりするんです」
「まあ、可哀そうな操夫ちゃん」
美夫さんはやさしく慰めてくれました。
「ご主女さまには、あなたの所有権や調教権があるの。そして夫には、操夫ちゃんには貞操義務と服従義務があるんだよ」
なんだか男ってやっぱり損です。
「操夫ちゃんも結婚式で愛と貞節と服従を誓ったでしょう」
美夫さんはやさしく諭してくれました。
でも、その頃のボクは、まだまだ夫として未熟で、よく理解できませんでした。
「ボクを鞭打ってください、ご主女さま。ボクが、誰のものなのか体に教え込んでください。」
ボクは、ご主女さまの前に跪いて、調教のおねだりをしました。
今では、美夫さんの言ったことがよくわかります。
男って、心の底では好きな人の奴隷になりたいんだってこと。
そんな気持ちが隠されていたんです。
そして、自分が男の子だってことはとっても素晴らしいこと。
男の子って嬉しい。
ボクっ、男の子に生まれてよかった。
ありがとう、美夫さん。ボクのお兄さま。
【所有権】
妻は夫を所有する権利を持っています。
従来は慣習法でしたが、男性保護法改正により明文化されました。
【調教権】
妻は夫を調教する権利を持っています。
実際の法律に基づくものではない慣習法の扱いですが、妻が夫を調教することは社会通念上妥当とされています。
【貞操義務】
夫は妻に対して、貞操を守る義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの貞節のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
一方、妻には貞操義務はそれほど強く求められていません。愛人や風俗等の男遊びは決して褒められるものではありませんが、許容範囲とされています。
【服従義務】
夫は妻に対して、服従する義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの服従のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
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