♥♥♥女尊男卑！！奴隷を夢見る男の子♥♥♥

専業主夫は男のしあわせ～男性保護法４～

「いってらっしゃいませ、ご主女（しゅじん）さま」
ご主女さまを送り出して、家事を手早く済ませます。
 今日はお掃除をちょっと手抜して、午前中のうちに外出して駅へ向かいます。
ご主女さまと二人でお出かけするのも、ワクワクしてとても嬉しいのですが、こうして一人で出かけるのも、気兼ねせずのんびりできて楽しいです（ゴメンなさいご主女さま）。

 空いているメディースシートに座ります。
 外回りらしいサラリーウーマンも何人かいますが、ピンク色のメディースシートには座りづらいようで、立ったままです。
 女の人って馬鹿みたい。
これじゃ男性優先席じゃなくて、男性専用席だな。

 駅から降りて、目的地の百貨店へ。
すご～い。
 新オープンしただけあって、何もかも新しくて輝いて見えます。何だかよくわからないオブジェや小さな噴水まで。
 １Ｆの化粧品売り場を素通りして、エレベーターホールへ。
 平日でも主夫達で賑わっていて、なかなか乗れません。完全にキャパオーバーです。
ボクはホールの待合用メディースシートに座って、暫く空くのを待つことにします。
こういう配慮も男性にとってありがたいです。
エレベーターに乗ると、今時めずらしいエレベーターボーイ、なんだかレトロです。
ハキハキと答えてボタンを押す彼、なんだか楽しそうに働いているように見えて気持ちいいです。
ボクも、勤めてた頃ってあんな風だったかしら。何だか遠い昔のように思えます。
 男物の売り場の１つのフロアで降りて、まずトイレへ向かいます。
ボクってトイレが近いんです。
でも、折角だからお店まで我慢してたんです。
まあ、最近は駅のトイレも結構清潔なんですけど、どうせならもっとキレイなところでしたいもん。
わあ、キレイ～
こないだのヴィーナスパレスほどではありませんが、かなりの広さと豪華さです。パウダールームの天井には小型ですがシャンデリアまで。
 男性保護法以降できた男子トイレって、すごく良くなってます。
そういう新しいトイレは、女子トイレの倍ぐらい広くて、待ち時間もほとんどありません。
化粧直しの後、トイレ内に設置されている無料ドリンクのお茶を飲んで売り場へ向かいます。

お昼は少し遅めにします。
だって、昼時は混んでるし、最近のＯＭ（オフィスメディー）さんって煙草を吸うから、分煙されてても、喫煙席から猛毒ガスが流れてくるんだもん。（※ＯＭとはＯＬの男性版です）
お料理は迷ったけど、結局、お得なメディースセット。
 食後にデザートとお茶がつくのはやっぱり魅力です。
もっとも、お値段はお得といってもやはり高級百貨店です。1,000円ではすみません。
ご主女さまゴメンなさい。
ご主女さまのお弁当は昨夜の残りと今朝の急いで作った冷食です。

ああ、楽しかった。
 結局、ボクは何も買いませんでした。だってみんな結構なお値段だし。
でもショッピングってそんなもの。買うのばかりが目的じゃないんです。ショッピングをして見て回るのが楽しいんだもん。
 帰りはいつもの近所の商店街とスーパーでお買い物。
 「奥さんキレイだから、おまけしとくよ」（妻が主人で、夫は奥さんです）
 「いつも、すみませんね」
いつものやりとり。
 最近は「奥さん」って言われるのも慣れてきました。
 新婚のころは嬉しさよりも気恥ずかしくて、思わず「ヤメテ！」って言いたくなるほどだったのに。
 今ではその言葉を言われると、『ああ、ボクって奥さんなんだぁ』ってなんだか落ち着いた穏やかな気持ちになります。
 主夫って嬉しい。
ご主女さま、ボクを専業主夫にしてありがとうございます。
 愛しています、ご主女さま。