45 / 68
妻に従うは夫の務め
しおりを挟む
「ちょっと、あなた、煙草が切れてるわよ」
「ごめんなさい、ご主女(しゅじん)さま。今すぐ買ってきます」
ボクはコートを羽織り、コンビニへ走ります・・・
結婚して間もない頃、ボクは、ご主女さまに命令されるのがイヤでした。
女男平等だよ!女と男は平等なんだから。
いくら女性の方が男性より能力的に優れてたって、そんなの関係ない。
女と男は対等なんだから。
夫は妻の召し使いなんかじゃないもん!
不満が高まって、先輩の美夫(ミオ)さんに相談したこともあります。
「もうっ、操夫(ミサオ)ちゃんたら、子供だなぁ。
妻に従うのは夫の務めだよ。
夫が妻に従順であることって、婦夫(ふうふ)にとってとても大切なことなんだよ」
もうっ、美夫さんって、いっつも女の人の味方みたいなこと言うんだから。
相談したボクが馬鹿だった。
テレビでパーフェクトスレイブの男性を見たことがあります。
仕事に家事に夜のご奉仕まで、何事も完全以上にこなしていく完璧な男性。
まさにスーパーメディといった感じで、笑顔でインタビューに答える姿は、感動的ですらありましたが、きっとこんなのはヤラセに違いありません。
そんな考え方が変わったのは、ある出来事があってから。
ご主女さまの取引先の社長のご自宅に婦夫で招かれたときです。
「いつも主女がお世話になっております。夫の素直夫(スナオ)と申します」
上品なカーテシーの挨拶で出迎えてくれたメイド服を着た男性。
自分の夫にメイド服を着せるなんて、ちょっと悪趣味じゃないかな?
そうも思いましたが、社長に小間使いのように次々と命令されながらも、料理に飲み物、煙草の世話など、流れるように接待を行なう姿は、まるでプロのメイドさんみたい。少し感動すら覚えました。
そして、社長とご主女さまの会話が仕事のお話になっても、臨機応変にテキパキと応えるスナさん。
素直夫さんの着ているメイド服が、一瞬スーツを着てタイトスカートにハイヒールを決めた有能な秘書さんに見えました。
ディナーショーとしてスナさんの鞭踊りが催されました。
男性を卑しめた鞭踊りなんて、まるで唯のストリップです。
ボクという男性客もいるのに、ちょっと下品だとそのときは思いました。
鞭が当たる度に、妖艶に衣装を脱いでいく素直夫さん。
鞭打ちの後、裸のまま社長に抱きしめられ、やさしくキスされてうっとりとしている素直夫さんをみて、ボクは羨ましくて仕方なくなりました。
スナさんのご主女さまである社長に、彼が深く愛されていることがわかったからです。
そして鞭打たれた後の素直夫さんって、とても綺麗だった。
男ってこんなにも綺麗になれるんだ。
そして、彼の太ももにはPSの飾り文字。
そのとき気がつきました、テレビでいつか見たパーフェクトスレイブのあの男性。
素直夫さんがそうだったのです。
あのテレビ番組はウソじゃなかったんだ。
「ちょっと、あなた、煙草が切れてるわよ」
「ごめんなさい、ご主女さま。今すぐ買ってきます」
ボクはコートを羽織り、コンビニへ走ります。
でも、ちっともイヤじゃない。
『妻に従うは夫の務め』
ご主女さまのお役にたてるんだもの。
実は時々、わざと煙草の買い置きを切らします。
直接ご主女さまの命令を聞いて、煙草のお使いをするのって嬉しいんだもん。
愛しています、ご主女さま。
【酒・煙草のお使い】
ご主女さまの酒・煙草のお使いは、夫の大切な仕事です。
ご主女さまから命令があれば、夫はどんな時間でもすぐに買いに行くものです。
「ごめんなさい、ご主女(しゅじん)さま。今すぐ買ってきます」
ボクはコートを羽織り、コンビニへ走ります・・・
結婚して間もない頃、ボクは、ご主女さまに命令されるのがイヤでした。
女男平等だよ!女と男は平等なんだから。
いくら女性の方が男性より能力的に優れてたって、そんなの関係ない。
女と男は対等なんだから。
夫は妻の召し使いなんかじゃないもん!
不満が高まって、先輩の美夫(ミオ)さんに相談したこともあります。
「もうっ、操夫(ミサオ)ちゃんたら、子供だなぁ。
妻に従うのは夫の務めだよ。
夫が妻に従順であることって、婦夫(ふうふ)にとってとても大切なことなんだよ」
もうっ、美夫さんって、いっつも女の人の味方みたいなこと言うんだから。
相談したボクが馬鹿だった。
テレビでパーフェクトスレイブの男性を見たことがあります。
仕事に家事に夜のご奉仕まで、何事も完全以上にこなしていく完璧な男性。
まさにスーパーメディといった感じで、笑顔でインタビューに答える姿は、感動的ですらありましたが、きっとこんなのはヤラセに違いありません。
そんな考え方が変わったのは、ある出来事があってから。
ご主女さまの取引先の社長のご自宅に婦夫で招かれたときです。
「いつも主女がお世話になっております。夫の素直夫(スナオ)と申します」
上品なカーテシーの挨拶で出迎えてくれたメイド服を着た男性。
自分の夫にメイド服を着せるなんて、ちょっと悪趣味じゃないかな?
そうも思いましたが、社長に小間使いのように次々と命令されながらも、料理に飲み物、煙草の世話など、流れるように接待を行なう姿は、まるでプロのメイドさんみたい。少し感動すら覚えました。
そして、社長とご主女さまの会話が仕事のお話になっても、臨機応変にテキパキと応えるスナさん。
素直夫さんの着ているメイド服が、一瞬スーツを着てタイトスカートにハイヒールを決めた有能な秘書さんに見えました。
ディナーショーとしてスナさんの鞭踊りが催されました。
男性を卑しめた鞭踊りなんて、まるで唯のストリップです。
ボクという男性客もいるのに、ちょっと下品だとそのときは思いました。
鞭が当たる度に、妖艶に衣装を脱いでいく素直夫さん。
鞭打ちの後、裸のまま社長に抱きしめられ、やさしくキスされてうっとりとしている素直夫さんをみて、ボクは羨ましくて仕方なくなりました。
スナさんのご主女さまである社長に、彼が深く愛されていることがわかったからです。
そして鞭打たれた後の素直夫さんって、とても綺麗だった。
男ってこんなにも綺麗になれるんだ。
そして、彼の太ももにはPSの飾り文字。
そのとき気がつきました、テレビでいつか見たパーフェクトスレイブのあの男性。
素直夫さんがそうだったのです。
あのテレビ番組はウソじゃなかったんだ。
「ちょっと、あなた、煙草が切れてるわよ」
「ごめんなさい、ご主女さま。今すぐ買ってきます」
ボクはコートを羽織り、コンビニへ走ります。
でも、ちっともイヤじゃない。
『妻に従うは夫の務め』
ご主女さまのお役にたてるんだもの。
実は時々、わざと煙草の買い置きを切らします。
直接ご主女さまの命令を聞いて、煙草のお使いをするのって嬉しいんだもん。
愛しています、ご主女さま。
【酒・煙草のお使い】
ご主女さまの酒・煙草のお使いは、夫の大切な仕事です。
ご主女さまから命令があれば、夫はどんな時間でもすぐに買いに行くものです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
67
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる