56 / 56
ホームセンターで昼食を
しおりを挟む
あらっ?切れてる。
そろそろ、お昼。僕はお掃除を早めに切り上げて、昼食にしようと思ったら、給餌器のペットフードが切れてる事に気が付いた。
うふふっ、この給餌器もご主女さまからのプレゼント。
都心の百貨店でデモ販売してたのを、おねだりして買ってもらったんだよね。
って、お惚気はこれぐらいにしておこう。だって、レバーを押しても何も出てこないんだもん。ダメだ、完全に空だ。
そうだ、いい機会だから、ネット広告で見たホームセンターへGO!だ。
僕は妻の高級セダンの隣の軽自動車で、郊外のホームセンターへ向かう。
妻の車をちょっと運転させてもらった事もあるけど、ちょっと大きすぎて僕にはムリ。やっぱり、使い慣れた軽自動車の方がいい。だって、こっちの方がカワイイんだもん。
それに、男の子が3ナンバーなんて運転してると、生意気だって思う女性も多いって言うし。
それはともかく、ホームセンターでペットフードのコーナーへ向かう。
あれっ?おかしいな。この辺の筈なのに。
僕は入口のレジに戻って店員さんに場所を再確認する。
あった、あった。なんだ、こんな所にあったんだ。
棚の上段は犬猫用のペットフード、中段は牛馬用の飼料、下段は男性用ペットフード。
目線よりかなり下の下段が目に入ってなかったんだ。
でも、男性用が一番下だなんて、女の人って男はペットや家畜以下とでも思ってるのかしら?
学生時代と違って、実社会ではこんなところも女尊男卑なんだって、ちょっとびっくり。
学食や売店で女男差別なんてなかったし、どっちかっていうと、男子優遇だったような気がする。だって、学食では男子にお得なメディースランチとかもあったんだよ。
女男平等なんて学生までって、よく言われてる事だけど本当なんだなって、妙に納得する。
それはそうと、陳列された商品を見る。
あった!特売品のヤツ。
5kg780円、10kg1,480円の2種類だ。
見た事ない銘柄だけどこれはかなりお得かも、お米の半額近いし、いつものスーパーより安い。
よし、せかっくだから、これは少しでもお得な10kgだ。
僕はしゃがんで男性用ペットフートを手に取る。
うっ、意外と重い。って、あれっ僕はバランスを崩しそうになって、慌てて棚に戻す。
園芸コーナーへ行って台車を持ってきて、棚からずらすようにして載せる。
ふうっ、男の子の細腕じゃやっぱり10kgはキツイ。
でも、そうか、男性用が一番下だったのはこの為だったのか。女男差別だなんて思ったのは僕の勘違いか...テヘッ。誰も見てないけど、僕は苦笑いして舌を出した。
でも、彼女に話したら、男は浅はかとか男は先が見えないとかってバカにされるかも。
家に戻って、早速、給餌器にセット。
う~ん。やっぱり味はイマイチ。まあ、特売品だしこんなもんか。
でも、家庭の生活費を預かる主夫としては、倹約第一。
ボクって、できる主夫かも。
貞淑で従順なだけじゃなくって、家事ややり繰りも上手なデキル主夫。
うふふっ、テレビや雑誌に出てくる素敵な主夫みたいかも。
そろそろ、お昼。僕はお掃除を早めに切り上げて、昼食にしようと思ったら、給餌器のペットフードが切れてる事に気が付いた。
うふふっ、この給餌器もご主女さまからのプレゼント。
都心の百貨店でデモ販売してたのを、おねだりして買ってもらったんだよね。
って、お惚気はこれぐらいにしておこう。だって、レバーを押しても何も出てこないんだもん。ダメだ、完全に空だ。
そうだ、いい機会だから、ネット広告で見たホームセンターへGO!だ。
僕は妻の高級セダンの隣の軽自動車で、郊外のホームセンターへ向かう。
妻の車をちょっと運転させてもらった事もあるけど、ちょっと大きすぎて僕にはムリ。やっぱり、使い慣れた軽自動車の方がいい。だって、こっちの方がカワイイんだもん。
それに、男の子が3ナンバーなんて運転してると、生意気だって思う女性も多いって言うし。
それはともかく、ホームセンターでペットフードのコーナーへ向かう。
あれっ?おかしいな。この辺の筈なのに。
僕は入口のレジに戻って店員さんに場所を再確認する。
あった、あった。なんだ、こんな所にあったんだ。
棚の上段は犬猫用のペットフード、中段は牛馬用の飼料、下段は男性用ペットフード。
目線よりかなり下の下段が目に入ってなかったんだ。
でも、男性用が一番下だなんて、女の人って男はペットや家畜以下とでも思ってるのかしら?
学生時代と違って、実社会ではこんなところも女尊男卑なんだって、ちょっとびっくり。
学食や売店で女男差別なんてなかったし、どっちかっていうと、男子優遇だったような気がする。だって、学食では男子にお得なメディースランチとかもあったんだよ。
女男平等なんて学生までって、よく言われてる事だけど本当なんだなって、妙に納得する。
それはそうと、陳列された商品を見る。
あった!特売品のヤツ。
5kg780円、10kg1,480円の2種類だ。
見た事ない銘柄だけどこれはかなりお得かも、お米の半額近いし、いつものスーパーより安い。
よし、せかっくだから、これは少しでもお得な10kgだ。
僕はしゃがんで男性用ペットフートを手に取る。
うっ、意外と重い。って、あれっ僕はバランスを崩しそうになって、慌てて棚に戻す。
園芸コーナーへ行って台車を持ってきて、棚からずらすようにして載せる。
ふうっ、男の子の細腕じゃやっぱり10kgはキツイ。
でも、そうか、男性用が一番下だったのはこの為だったのか。女男差別だなんて思ったのは僕の勘違いか...テヘッ。誰も見てないけど、僕は苦笑いして舌を出した。
でも、彼女に話したら、男は浅はかとか男は先が見えないとかってバカにされるかも。
家に戻って、早速、給餌器にセット。
う~ん。やっぱり味はイマイチ。まあ、特売品だしこんなもんか。
でも、家庭の生活費を預かる主夫としては、倹約第一。
ボクって、できる主夫かも。
貞淑で従順なだけじゃなくって、家事ややり繰りも上手なデキル主夫。
うふふっ、テレビや雑誌に出てくる素敵な主夫みたいかも。
0
お気に入りに追加
69
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる