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婦夫はお見通し
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「あなた。これプレゼントよ」
そう言って、妻は床に紙バックを投げ捨てました。
なんだか高級そうな紙バックです。
あれっ?
これって、こないだ立ち寄った男性入店禁止の高級ギフトショップのマーク。
てっきり、取引先への贈答品だと思ってたけど、僕へのプレゼントだったなんて...
釣った魚に餌はやらないって言うけど、彼女は一味違うようです。
うふふっ、嬉しくて頬が緩みます。
でも、同時にちょっと嫌な記憶も蘇ります。
お店の外のリードフックに首輪のリードを繋がれて、ちょっと寂しかったんだもん。
そんな気持ちを抑えて、僕は上品に跪いて手に取ります。
女権革命後に広まった、妻から夫への下賜の儀式。
男性にとってちょっと屈辱的だけど、こういう時、女の人って奮発するんだよね。
『わぁ、エプロンだ』
フリルがついてて、エプロンドレスみたい。
うふふっ、嬉しい。エプロンドレスって、僕の憧れだったんだもの。
彼女って、僕の好みをお見通しなんだなぁ。
『お早うございます、ご主女さま。朝食の準備が出来ました』
僕はもちろん裸エプロン。
「ぶはぁっ~。素敵よ、あなた。あたしの好みをよく知ってるのね」
鼻血を出しそうな勢いで、彼女は僕に抱きついてきます。
えへへっ、僕だって彼女の好みはお見通しなんだもん。
彼女から解放された後、僕はこっそり指先にキスして、その指を首元の結婚首輪に押し付けます。
銀色に輝く愛の印。
『愛しています、ご主女さま』
そう言って、妻は床に紙バックを投げ捨てました。
なんだか高級そうな紙バックです。
あれっ?
これって、こないだ立ち寄った男性入店禁止の高級ギフトショップのマーク。
てっきり、取引先への贈答品だと思ってたけど、僕へのプレゼントだったなんて...
釣った魚に餌はやらないって言うけど、彼女は一味違うようです。
うふふっ、嬉しくて頬が緩みます。
でも、同時にちょっと嫌な記憶も蘇ります。
お店の外のリードフックに首輪のリードを繋がれて、ちょっと寂しかったんだもん。
そんな気持ちを抑えて、僕は上品に跪いて手に取ります。
女権革命後に広まった、妻から夫への下賜の儀式。
男性にとってちょっと屈辱的だけど、こういう時、女の人って奮発するんだよね。
『わぁ、エプロンだ』
フリルがついてて、エプロンドレスみたい。
うふふっ、嬉しい。エプロンドレスって、僕の憧れだったんだもの。
彼女って、僕の好みをお見通しなんだなぁ。
『お早うございます、ご主女さま。朝食の準備が出来ました』
僕はもちろん裸エプロン。
「ぶはぁっ~。素敵よ、あなた。あたしの好みをよく知ってるのね」
鼻血を出しそうな勢いで、彼女は僕に抱きついてきます。
えへへっ、僕だって彼女の好みはお見通しなんだもん。
彼女から解放された後、僕はこっそり指先にキスして、その指を首元の結婚首輪に押し付けます。
銀色に輝く愛の印。
『愛しています、ご主女さま』
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