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昼下がりのデパート
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平日の昼下がり、家事を一段落させてデパートへ向かう。
うふふっ。サラリーマン時代には考えられなかった贅沢な時間。
僕を専業主夫にしてくれた妻に感謝。
僕はメイド服のまま外出する。
最近は街でメイド服姿の男性をけっこう見かける。
あっ!あのメイドさんも男性みたい。
首元の結婚首輪がキラッって光るから、男性ってすぐわかるんだ。
デパートの入口付近で手荷物を預ける。
チラッと奥に目をやると、男性も結構いる。
妻に預けられた夫達でしょう。
壁際にリードを繋げられて、楽しそうにお喋りしたり、フリードリンクを飲んだりしてまったりと寛いでる。
まあ、あんな格好はしたない。いくら妻の目がないからとはいえ、男性が胡坐なんてみっともない。
僕は、荷物預かり所を後にして、エスカレーターへ。
このデパート、最近、男性向け売り場が拡張されたんです。
昔は1フロアだけが男性向けだったけど、2F~3Fが男性向け、逆に女性向けは4Fのみです。
フロアの交換は女性上位の意味もあって、女性向けフロアが男性より下なのは世間体が悪いんだそうです。まあ、そんなこと僕は気にしないけど。
わぁ~、素敵。
淡いピンクを基調としたフロアで、なんだかちょっと乙男チック過ぎかもですが、僕は好きです。
今日はスカートを物色。
男性がスカートって、昔だったら考えられなかったけど、今ではごく普通のファッションです。
テレビドラマの影響で、妻が夫にメイド服を着せることが大流行してから、男性がスカートを履くのは一般的になったそうです。
今では、妻がズボン派で夫がスカート派っていう方が多かったりします。
実は僕もスカート派。
妻に無理やりメイド服を着せられてから、すっかりスカートがお気に入り。
スカートって解放感があって、何だかわくわくするんだもん。今ではズボンより落ち着くほどです。
デパートの売り場もズボンは隅っこに追いやられて、ごく僅かのエリアです。
『あっ!コレいいかも』
パステルピンクのフレアスカート。
以前、妻からプレゼントされたワンピースとちょっと被りますが、僕の好きな色なんだもん。
帰りにデパ地下の食品街へ。
試食コーナーでちょっと味見。
あっ、美味しい。
でも、お値段が...
やっぱり、デパ地下は高いです。
地下鉄に乗って、僕は地元に戻ります。
駅を降りて、地元の商店街を通る帰り道、
「お兄さん綺麗だからオマケしとくよ」
威勢のいいお姉さん達。
やっぱり、地元の商店街はいいです。
お店はお洒落じゃなくって、売ってる物も安っぽいかもですが、安心して買い物できます。
うふふ、こんな楽しい時間がすごせるのも、僕を専業主夫にしてくれた妻のおかげ。
『ありがとうございます、ご主女さま。愛しています』
僕は指先にキスして、その指を首元に押し付けます。
銀色に輝く愛のしるし。
僕はあらためて妻への愛と従順を誓いました。
うふふっ。サラリーマン時代には考えられなかった贅沢な時間。
僕を専業主夫にしてくれた妻に感謝。
僕はメイド服のまま外出する。
最近は街でメイド服姿の男性をけっこう見かける。
あっ!あのメイドさんも男性みたい。
首元の結婚首輪がキラッって光るから、男性ってすぐわかるんだ。
デパートの入口付近で手荷物を預ける。
チラッと奥に目をやると、男性も結構いる。
妻に預けられた夫達でしょう。
壁際にリードを繋げられて、楽しそうにお喋りしたり、フリードリンクを飲んだりしてまったりと寛いでる。
まあ、あんな格好はしたない。いくら妻の目がないからとはいえ、男性が胡坐なんてみっともない。
僕は、荷物預かり所を後にして、エスカレーターへ。
このデパート、最近、男性向け売り場が拡張されたんです。
昔は1フロアだけが男性向けだったけど、2F~3Fが男性向け、逆に女性向けは4Fのみです。
フロアの交換は女性上位の意味もあって、女性向けフロアが男性より下なのは世間体が悪いんだそうです。まあ、そんなこと僕は気にしないけど。
わぁ~、素敵。
淡いピンクを基調としたフロアで、なんだかちょっと乙男チック過ぎかもですが、僕は好きです。
今日はスカートを物色。
男性がスカートって、昔だったら考えられなかったけど、今ではごく普通のファッションです。
テレビドラマの影響で、妻が夫にメイド服を着せることが大流行してから、男性がスカートを履くのは一般的になったそうです。
今では、妻がズボン派で夫がスカート派っていう方が多かったりします。
実は僕もスカート派。
妻に無理やりメイド服を着せられてから、すっかりスカートがお気に入り。
スカートって解放感があって、何だかわくわくするんだもん。今ではズボンより落ち着くほどです。
デパートの売り場もズボンは隅っこに追いやられて、ごく僅かのエリアです。
『あっ!コレいいかも』
パステルピンクのフレアスカート。
以前、妻からプレゼントされたワンピースとちょっと被りますが、僕の好きな色なんだもん。
帰りにデパ地下の食品街へ。
試食コーナーでちょっと味見。
あっ、美味しい。
でも、お値段が...
やっぱり、デパ地下は高いです。
地下鉄に乗って、僕は地元に戻ります。
駅を降りて、地元の商店街を通る帰り道、
「お兄さん綺麗だからオマケしとくよ」
威勢のいいお姉さん達。
やっぱり、地元の商店街はいいです。
お店はお洒落じゃなくって、売ってる物も安っぽいかもですが、安心して買い物できます。
うふふ、こんな楽しい時間がすごせるのも、僕を専業主夫にしてくれた妻のおかげ。
『ありがとうございます、ご主女さま。愛しています』
僕は指先にキスして、その指を首元に押し付けます。
銀色に輝く愛のしるし。
僕はあらためて妻への愛と従順を誓いました。
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