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ペットネーム
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「チリン」
あっ、呼び鈴の音。
僕は書斎へ急ぎます。
「お呼びでしょうか?ご主女さま」
僕は恭しく一礼して、ご用向きを尋ねます。
「あなた、お茶をお願い」
僕は急いでキッチンに戻って、お茶を淹れます。
お茶出しは男子の嗜み。丁寧にお湯を注いでいきます。
うん、我ながら上手くできた感じ。
「おいしいわ、あなた」
嬉しい!褒められた。
やっぱり、人に美味しそうに飲んでもらえるのって嬉しい。
お茶出しって、こういうのが楽しいんだよなぁ。
夜になりました。
「ねえ、お酌をしてちょうだい」
僕は妻の側の床に膝立ちして、上品にワインを注ぎます。
妻のお酌は夫の務め。
最近は、面倒くさがって嫌がる夫も多いようですが、僕は好きです。
人のお世話をするのって楽しいし、喜んでもらえると、心がほんわりしてきて、なんだか嬉しく感じます。
それに、なんたって、彼女といちゃいちゃできるチャンスなんだもん。
「ミャ~オちゃん」
時々、妻は僕のことをこんな風に呼びます。
ペットネームと言って、妻が夫につける愛称です。
僕の名前の「美也夫(ミヤオ)」をもじって「ミャーオ」なんだとか。
なんだか、気恥ずかしいけど、妻がこの呼び方をするのは、機嫌がいい時です。
「はい、あ~ん」
妻は手のひらにお菓子を乗せて待っています。
僕は床にぺったんこ座りして、口を開けます。
うふふっ、何だか楽しい。
僕ってば、彼女のペットになったみたい。
「にゃぁ」
猫の鳴きまねで応えると、彼女は優しく僕の首輪のリードを引き寄せてキスしてくれました。
僕はうっとりして、指先にキス。そしてその指を首輪に押し付けます。
「愛しています、ご主女さま」
僕は彼女の耳にそっと囁きました。
あっ、呼び鈴の音。
僕は書斎へ急ぎます。
「お呼びでしょうか?ご主女さま」
僕は恭しく一礼して、ご用向きを尋ねます。
「あなた、お茶をお願い」
僕は急いでキッチンに戻って、お茶を淹れます。
お茶出しは男子の嗜み。丁寧にお湯を注いでいきます。
うん、我ながら上手くできた感じ。
「おいしいわ、あなた」
嬉しい!褒められた。
やっぱり、人に美味しそうに飲んでもらえるのって嬉しい。
お茶出しって、こういうのが楽しいんだよなぁ。
夜になりました。
「ねえ、お酌をしてちょうだい」
僕は妻の側の床に膝立ちして、上品にワインを注ぎます。
妻のお酌は夫の務め。
最近は、面倒くさがって嫌がる夫も多いようですが、僕は好きです。
人のお世話をするのって楽しいし、喜んでもらえると、心がほんわりしてきて、なんだか嬉しく感じます。
それに、なんたって、彼女といちゃいちゃできるチャンスなんだもん。
「ミャ~オちゃん」
時々、妻は僕のことをこんな風に呼びます。
ペットネームと言って、妻が夫につける愛称です。
僕の名前の「美也夫(ミヤオ)」をもじって「ミャーオ」なんだとか。
なんだか、気恥ずかしいけど、妻がこの呼び方をするのは、機嫌がいい時です。
「はい、あ~ん」
妻は手のひらにお菓子を乗せて待っています。
僕は床にぺったんこ座りして、口を開けます。
うふふっ、何だか楽しい。
僕ってば、彼女のペットになったみたい。
「にゃぁ」
猫の鳴きまねで応えると、彼女は優しく僕の首輪のリードを引き寄せてキスしてくれました。
僕はうっとりして、指先にキス。そしてその指を首輪に押し付けます。
「愛しています、ご主女さま」
僕は彼女の耳にそっと囁きました。
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