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給料日の団欒
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「お帰りなさいませ、ご主女さま」
僕は廊下に跪き、三つ指ついて帰宅の挨拶。
「お食事になさいます?お風呂になさいます?」
いつもより丁寧に、妻をお迎えする。
「なんだか、いつもより丁寧ね」
そう言いながらも、妻も上機嫌だ。
お風呂から上がった彼女に、すかさず冷えたビール。
「ぷはぁー、うみゃ~」
ソファーで寛ぐ彼女の側の床に跪き、僕はお酒のお酌をする。
彼女がお風呂に入っていた間に用意したお摘みも忘れない。
「はい、あーん」
僕はお摘みを彼女に食べさせる。
えへへっ、いつもよりひと手間かけた自慢のお摘み。
「う~ん。うまい。ここまでのおもてなし、見事である。うん、わかってるわ、ご褒美をあげなくっちゃね。」
待ってました。だって、今日は給料日なんだもん。
妻は茶封筒を取り出すと、中身を一気に床にぶちまけた。
わぁっ~、お札が舞い上がって、綺麗。紙吹雪みたい。
僕は跪いて、床に散らばったお札を拾い集めます。
「こっちへいらっしゃい」
妻に手招きされて、彼女の片膝にちょこんと座ります。
彼女は僕を優しく抱きかかえてキス、いいえ、口移しでワインを飲ませてくれました。
嬉しいサプライズ。何だかワインもいつもより美味しく感じます。
僕はうっとりして指先にキス、そして、その指を首輪に押し付けました。
「愛しています、ご主女さま」
婦夫団欒のひととき。
幸せな時間がゆっくりと過ぎていきます。
僕は廊下に跪き、三つ指ついて帰宅の挨拶。
「お食事になさいます?お風呂になさいます?」
いつもより丁寧に、妻をお迎えする。
「なんだか、いつもより丁寧ね」
そう言いながらも、妻も上機嫌だ。
お風呂から上がった彼女に、すかさず冷えたビール。
「ぷはぁー、うみゃ~」
ソファーで寛ぐ彼女の側の床に跪き、僕はお酒のお酌をする。
彼女がお風呂に入っていた間に用意したお摘みも忘れない。
「はい、あーん」
僕はお摘みを彼女に食べさせる。
えへへっ、いつもよりひと手間かけた自慢のお摘み。
「う~ん。うまい。ここまでのおもてなし、見事である。うん、わかってるわ、ご褒美をあげなくっちゃね。」
待ってました。だって、今日は給料日なんだもん。
妻は茶封筒を取り出すと、中身を一気に床にぶちまけた。
わぁっ~、お札が舞い上がって、綺麗。紙吹雪みたい。
僕は跪いて、床に散らばったお札を拾い集めます。
「こっちへいらっしゃい」
妻に手招きされて、彼女の片膝にちょこんと座ります。
彼女は僕を優しく抱きかかえてキス、いいえ、口移しでワインを飲ませてくれました。
嬉しいサプライズ。何だかワインもいつもより美味しく感じます。
僕はうっとりして指先にキス、そして、その指を首輪に押し付けました。
「愛しています、ご主女さま」
婦夫団欒のひととき。
幸せな時間がゆっくりと過ぎていきます。
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