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挨拶はカーテシー
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「あっ、コイツあたしの夫よ」
ホテルのロビーで、妻は僕の頭をコツンと叩いて今日の商談相手に紹介した。
外では、彼女は僕のことをこんな風に雑に扱う。
最近では、夫に甘そうな妻って世間で馬鹿にされるっていうし、仕方がないところだけど結構癪に障る。
でも、ここで僕が怒ったりして、妻に恥をかかせる訳にはいかない。
僕はメイド服の端を掴んで、丁寧に挨拶した。
うん、カーテシーがうまく決まった。
「まあ、上品そうな夫ですね。羨ましい」
決まり文句の社交辞令だが、ちょっと嬉しい。
「ええ、貞淑で従順な自慢の夫なんですよ」
妻と相手の方との商談中、僕はホテルのトイレで頬を押さえる。
やだ、まだ頬が熱い。
さっきの商談相手の方の褒め言葉より、妻の言葉がずっと嬉しい。
貞淑で従順な夫って、今では夫の理想像だもの。
ボクはうっとりして指先にキス、そしてその指を首輪に押し付けた。
妻に嵌めてもらった結婚首輪。
銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主女(しゅじん)さま』
【メイド服】
主人公は普段メイド服を着ています。
妻が夫を調教するコメディー風のドラマで、夫にメイド服を着せる場面があったことから、妻が夫にメイド服を着せることが流行し、今では既婚男性の定番の服となりました。
ホテルのロビーで、妻は僕の頭をコツンと叩いて今日の商談相手に紹介した。
外では、彼女は僕のことをこんな風に雑に扱う。
最近では、夫に甘そうな妻って世間で馬鹿にされるっていうし、仕方がないところだけど結構癪に障る。
でも、ここで僕が怒ったりして、妻に恥をかかせる訳にはいかない。
僕はメイド服の端を掴んで、丁寧に挨拶した。
うん、カーテシーがうまく決まった。
「まあ、上品そうな夫ですね。羨ましい」
決まり文句の社交辞令だが、ちょっと嬉しい。
「ええ、貞淑で従順な自慢の夫なんですよ」
妻と相手の方との商談中、僕はホテルのトイレで頬を押さえる。
やだ、まだ頬が熱い。
さっきの商談相手の方の褒め言葉より、妻の言葉がずっと嬉しい。
貞淑で従順な夫って、今では夫の理想像だもの。
ボクはうっとりして指先にキス、そしてその指を首輪に押し付けた。
妻に嵌めてもらった結婚首輪。
銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主女(しゅじん)さま』
【メイド服】
主人公は普段メイド服を着ています。
妻が夫を調教するコメディー風のドラマで、夫にメイド服を着せる場面があったことから、妻が夫にメイド服を着せることが流行し、今では既婚男性の定番の服となりました。
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