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62.夫の浮気と妻の貞操
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ご主人さまって、とっても嫉妬深いんです。
あたしがちょっとでも男の人とお話したりすると、直ぐどんな関係か聞いてくるし、ドラマや映画の俳優を褒めただけでも、拗ねるし。
カレったら、ちょっと可愛いいんです。
でも・・・・・・
彼が商売女らしい女性と一緒に歩いてたって、噂を耳にしました。
水商売ではホステスさんが行う、同伴やアフターっていうのがあるって聞いたことがあります。
きっと、それでしょう。
それに、たとえ肉体関係があったとしても、お金と体だけの愛の無い関係なんて、きっと長続きする訳ないもの。
男の人が水商売や風俗で女遊びするのは、仕方のないこと。
いちいち怒ったりしません。
ご主人さまが少し女遊びしたって、あたしは挫けません、あたしの心は揺らぎません。
でも・・・・本当は・・・とてもイヤです。
結婚式であたしは、ご主人さまに愛と貞節と服従を誓いました。
妻は夫に対して貞操義務があります。
妻であるあたしには、決して浮気が許されません。もちろんそんな気はありませんけど。
もし、あたしが浮気なんかしたら、即、離縁されて、お尻の家紋は焼き鏝で潰されてしまいます。
そして、内ももに罪の印があるあたしは、再婚もできず、風俗で働くしかないでしょう。
それに対して、夫には貞操義務がありません。
世間体を気にしなければ、浮気したり、愛人だって囲えます。
もちろん、あたしのご主人さまに限って、そんなことをする筈ありませんけど。
それよりも気になることがありました。
先輩だったミオさんと連絡がここ数ヶ月取れないのです。
暇をみて、自宅まで行ってみました。
留守です。
思い切って、お隣の家の奥様に様子を聞いてみました。
なんと、離婚したらしいとのこと。
そして、ミオさんの行方は分からないそうです。
ミオさんのご実家にも連絡してみました。
困惑した受け答えでしたが、やはりご実家にもいないようです。
ミオさんの元ご主人はお金持ちでしたから、高額な離縁金などなんともないのでしょう。
ああ、どこへ行ったのミオさん。
『あら、ご主人さまだわ』
繁華街を通り抜けて自宅に帰る途中、ご主人さまを見かけました。
隣に派手そうな女性の後姿。
「ご主人さま!」
あたしは、慌てて駆け寄ります。
「泥棒猫!泥棒猫!泥棒猫!このビッチ!」
あたしはその女性を罵りました。
「ミサちゃん?」
その女性からあたしの名前・・・
「まさか、ミオさん?」
派手な化粧に、下品なほどに露出の高い服。
これが、あの清楚で上品だったミオさんだなんて。
ミオさんは離縁後、風俗で働いているそうです。
離婚の原因はご主人の浮気とそれを許せなかったミオさん。
激しい口論の末、ミオさんはペナルティブランドを押されてしまった。
ミオさんの服従義務違反なんでしょうが、厳しすぎます。
高額の離縁金が実家に支払われる筈ですが、ミオさんは受け取り拒否。
自ら、風俗入りを決意したそうです。
女のプライドです。
「ご主人さま、何とかしてあげて」
あたしは、ご主人さまにお願いしました。
ご主人さまはミオさんを身請けして下さいました。
今では、あたしの家で住み込みのメイドさん。
「お帰りなさいませ、奥様」
「もう、奥様なんてやめてください、昔どおりミサって呼んでください」
やさしい先輩だったミオさん。
立場が逆になった今でも、先輩として尊敬する気持ちは変わりません。
「じゃあミサちゃん」
「はい、お姉さま」
二人きりの時は、仲のよい姉妹のような関係に戻ります。
でも、本当の関係は・・・
ミオさんはもう、ご主人さまに夢中のようです。
でも、ミオさんだったら許せます。
いえ、ずっとこうなりたかったのかも。
あたし達は3人で夫婦です。
愛しています、ご主人さま。
そして愛しています、ミオさん、あたしのお姉さま。
あたしがちょっとでも男の人とお話したりすると、直ぐどんな関係か聞いてくるし、ドラマや映画の俳優を褒めただけでも、拗ねるし。
カレったら、ちょっと可愛いいんです。
でも・・・・・・
彼が商売女らしい女性と一緒に歩いてたって、噂を耳にしました。
水商売ではホステスさんが行う、同伴やアフターっていうのがあるって聞いたことがあります。
きっと、それでしょう。
それに、たとえ肉体関係があったとしても、お金と体だけの愛の無い関係なんて、きっと長続きする訳ないもの。
男の人が水商売や風俗で女遊びするのは、仕方のないこと。
いちいち怒ったりしません。
ご主人さまが少し女遊びしたって、あたしは挫けません、あたしの心は揺らぎません。
でも・・・・本当は・・・とてもイヤです。
結婚式であたしは、ご主人さまに愛と貞節と服従を誓いました。
妻は夫に対して貞操義務があります。
妻であるあたしには、決して浮気が許されません。もちろんそんな気はありませんけど。
もし、あたしが浮気なんかしたら、即、離縁されて、お尻の家紋は焼き鏝で潰されてしまいます。
そして、内ももに罪の印があるあたしは、再婚もできず、風俗で働くしかないでしょう。
それに対して、夫には貞操義務がありません。
世間体を気にしなければ、浮気したり、愛人だって囲えます。
もちろん、あたしのご主人さまに限って、そんなことをする筈ありませんけど。
それよりも気になることがありました。
先輩だったミオさんと連絡がここ数ヶ月取れないのです。
暇をみて、自宅まで行ってみました。
留守です。
思い切って、お隣の家の奥様に様子を聞いてみました。
なんと、離婚したらしいとのこと。
そして、ミオさんの行方は分からないそうです。
ミオさんのご実家にも連絡してみました。
困惑した受け答えでしたが、やはりご実家にもいないようです。
ミオさんの元ご主人はお金持ちでしたから、高額な離縁金などなんともないのでしょう。
ああ、どこへ行ったのミオさん。
『あら、ご主人さまだわ』
繁華街を通り抜けて自宅に帰る途中、ご主人さまを見かけました。
隣に派手そうな女性の後姿。
「ご主人さま!」
あたしは、慌てて駆け寄ります。
「泥棒猫!泥棒猫!泥棒猫!このビッチ!」
あたしはその女性を罵りました。
「ミサちゃん?」
その女性からあたしの名前・・・
「まさか、ミオさん?」
派手な化粧に、下品なほどに露出の高い服。
これが、あの清楚で上品だったミオさんだなんて。
ミオさんは離縁後、風俗で働いているそうです。
離婚の原因はご主人の浮気とそれを許せなかったミオさん。
激しい口論の末、ミオさんはペナルティブランドを押されてしまった。
ミオさんの服従義務違反なんでしょうが、厳しすぎます。
高額の離縁金が実家に支払われる筈ですが、ミオさんは受け取り拒否。
自ら、風俗入りを決意したそうです。
女のプライドです。
「ご主人さま、何とかしてあげて」
あたしは、ご主人さまにお願いしました。
ご主人さまはミオさんを身請けして下さいました。
今では、あたしの家で住み込みのメイドさん。
「お帰りなさいませ、奥様」
「もう、奥様なんてやめてください、昔どおりミサって呼んでください」
やさしい先輩だったミオさん。
立場が逆になった今でも、先輩として尊敬する気持ちは変わりません。
「じゃあミサちゃん」
「はい、お姉さま」
二人きりの時は、仲のよい姉妹のような関係に戻ります。
でも、本当の関係は・・・
ミオさんはもう、ご主人さまに夢中のようです。
でも、ミオさんだったら許せます。
いえ、ずっとこうなりたかったのかも。
あたし達は3人で夫婦です。
愛しています、ご主人さま。
そして愛しています、ミオさん、あたしのお姉さま。
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