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54.ティータイムの思い出
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「おーいミサ、お茶出してくれ」
「はーい、ご主人さま。ただいま、お持ちします」
あたしは布巾がけの手を止め、お茶の準備をします。
ご主人さま第一主義。
あたしは、何時だってご主人さまが最優先です。
ソファーで寛ぐご主人さまの側の床に正座し、あたしはお茶を淹れます。
昔の女性は夫へのお茶出しを嫌がったっていいますけど、あたしには信じられません。
お茶出しって楽しいのに。
彼に上手にお茶出しして、美味しそうに飲んでもらうのが好き。
それに、お茶出しって、ご主人さまをお世話してるって感じがして、なんだか幸せなのに。
「あら、女になっちゃった」
注ぎ口の先から雫が垂れ、急須の底に伝わります。
やだ、おしっこがお尻のほうに伝わってるみたい。
恥ずかしい。
「美味い、もう一杯」
お茶出しって、褒めてもらうと嬉しくなります。
彼の飲み残しに出がらしを注ぎ足して、あたしもお茶を戴きます。
間接キス&洗い物も一つで済んで一石二鳥です。
こうしてのんびりお茶を飲んでいると、昔のこと、新婚間もない頃、よくミオさんとお茶を飲みながら相談していたことを思い出します。
ケーキショップでミオさんと待ち合わせ。
好きなケーキを店頭で選んで、飲み物がセットになる追加料金を支払い、隣の喫茶コーナへ向かいます。
平日の昼下がりのお茶のひと時。OL時代には夢だった専業主婦の特権です。
「ねえミオさん、Hのとき、あたし痛くって、苦しくって、なんていったらいいのか、悔しいっていうか・・・」
あたしはなんでもミオさんに相談します。
「惨めで屈辱感を感じるんでしょう」
ミオさんは何でもお見通しです。
「Hの時って、女は惨めで屈辱感を感じるのに、男の人は爽快な達成感を感じるって言うわ」
なんだか女っていつも損です。
「でもね、女ってそれを受け入れることができるようになるの。ご主人さまに全部任せておけばいいのよ。」
何だか分かったような分からないような気持ちになりました。
「そのうちミサちゃんにもわかるわよ。女でよかったって」
あたしは相談を続けます。
「ご主人さまって、理由も言わないで、あたしのお尻をぶったり、背中を鞭打ったりするんです」
「まあ、可哀そうなミサちゃん」
ミオさんはやさしく慰めてくれました。
「ご主人さまには、あなたの所有権や調教権があるわ。そして妻には、ミサちゃんには貞操義務と服従義務があるの」
なんだか女ってやっぱり損です。
「ミサちゃんも結婚式で愛と貞節と服従を誓ったでしょう」
ミオさんはやさしく諭してくれました。
でも、その頃のあたしは、まだまだ妻として未熟で、よく理解できませんでした。
「あたしを鞭打ってください、ご主人さま。あたしが誰のものなのか、体に教え込んでください。」
あたしは、ご主人さまの前に跪いて、調教のおねだりをしました。
今では、ミオさんの言ったことがよくわかります。
女って、心の底では好きな人の奴隷になりたいんだってこと。
そんな気持ちが隠されていたんです。
女であるって素晴らしいことだわ。
女って嬉しい。
女でよかった。
ありがとう、ミオさん。あたしのお姉さま。
【女になっちゃった】
お茶を淹れる際、注ぎ口から急須の底にが垂れること。
女のおしっこが、お尻に伝わることに例えたものです。
【所有権】
夫は妻を所有する権利を持っています。
従来は慣習法でしたが、女性保護法改正により明文化されました。
【調教権】
夫は妻を調教する権利を持っています。
実際の法律に基づくものではありませんが、夫が妻を調教することは社会通念上妥当とされるため
慣習法としての扱いです。
【貞操義務】
妻は夫に対して、貞操を守る義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの貞節のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
一方、夫には貞操義務はそれほど強く求められていません。愛人や風俗等の女遊びは決して褒められるものではありませんが、許容範囲とされています。
【服従義務】
妻は夫に対して、服従する義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの服従のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
「はーい、ご主人さま。ただいま、お持ちします」
あたしは布巾がけの手を止め、お茶の準備をします。
ご主人さま第一主義。
あたしは、何時だってご主人さまが最優先です。
ソファーで寛ぐご主人さまの側の床に正座し、あたしはお茶を淹れます。
昔の女性は夫へのお茶出しを嫌がったっていいますけど、あたしには信じられません。
お茶出しって楽しいのに。
彼に上手にお茶出しして、美味しそうに飲んでもらうのが好き。
それに、お茶出しって、ご主人さまをお世話してるって感じがして、なんだか幸せなのに。
「あら、女になっちゃった」
注ぎ口の先から雫が垂れ、急須の底に伝わります。
やだ、おしっこがお尻のほうに伝わってるみたい。
恥ずかしい。
「美味い、もう一杯」
お茶出しって、褒めてもらうと嬉しくなります。
彼の飲み残しに出がらしを注ぎ足して、あたしもお茶を戴きます。
間接キス&洗い物も一つで済んで一石二鳥です。
こうしてのんびりお茶を飲んでいると、昔のこと、新婚間もない頃、よくミオさんとお茶を飲みながら相談していたことを思い出します。
ケーキショップでミオさんと待ち合わせ。
好きなケーキを店頭で選んで、飲み物がセットになる追加料金を支払い、隣の喫茶コーナへ向かいます。
平日の昼下がりのお茶のひと時。OL時代には夢だった専業主婦の特権です。
「ねえミオさん、Hのとき、あたし痛くって、苦しくって、なんていったらいいのか、悔しいっていうか・・・」
あたしはなんでもミオさんに相談します。
「惨めで屈辱感を感じるんでしょう」
ミオさんは何でもお見通しです。
「Hの時って、女は惨めで屈辱感を感じるのに、男の人は爽快な達成感を感じるって言うわ」
なんだか女っていつも損です。
「でもね、女ってそれを受け入れることができるようになるの。ご主人さまに全部任せておけばいいのよ。」
何だか分かったような分からないような気持ちになりました。
「そのうちミサちゃんにもわかるわよ。女でよかったって」
あたしは相談を続けます。
「ご主人さまって、理由も言わないで、あたしのお尻をぶったり、背中を鞭打ったりするんです」
「まあ、可哀そうなミサちゃん」
ミオさんはやさしく慰めてくれました。
「ご主人さまには、あなたの所有権や調教権があるわ。そして妻には、ミサちゃんには貞操義務と服従義務があるの」
なんだか女ってやっぱり損です。
「ミサちゃんも結婚式で愛と貞節と服従を誓ったでしょう」
ミオさんはやさしく諭してくれました。
でも、その頃のあたしは、まだまだ妻として未熟で、よく理解できませんでした。
「あたしを鞭打ってください、ご主人さま。あたしが誰のものなのか、体に教え込んでください。」
あたしは、ご主人さまの前に跪いて、調教のおねだりをしました。
今では、ミオさんの言ったことがよくわかります。
女って、心の底では好きな人の奴隷になりたいんだってこと。
そんな気持ちが隠されていたんです。
女であるって素晴らしいことだわ。
女って嬉しい。
女でよかった。
ありがとう、ミオさん。あたしのお姉さま。
【女になっちゃった】
お茶を淹れる際、注ぎ口から急須の底にが垂れること。
女のおしっこが、お尻に伝わることに例えたものです。
【所有権】
夫は妻を所有する権利を持っています。
従来は慣習法でしたが、女性保護法改正により明文化されました。
【調教権】
夫は妻を調教する権利を持っています。
実際の法律に基づくものではありませんが、夫が妻を調教することは社会通念上妥当とされるため
慣習法としての扱いです。
【貞操義務】
妻は夫に対して、貞操を守る義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの貞節のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
一方、夫には貞操義務はそれほど強く求められていません。愛人や風俗等の女遊びは決して褒められるものではありませんが、許容範囲とされています。
【服従義務】
妻は夫に対して、服従する義務を負っています。
結婚式で愛と貞節と服従を誓いますが、その一つの服従のことです。
貞操義務を破った場合、内ももにペナルティブランドという×印の焼印を押され、離縁される場合もあります。
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