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47.夫に従うは妻の務め
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「おーい、ミサ、煙草が切れてるぞ」
「ごめんなさい、ご主人さま。今すぐ買ってきます」
あたしはコートを羽織り、コンビに走ります・・・
結婚して間もない頃、あたしは、ご主人さまに命令されるのがイヤでした。
男女平等なんだから、女と男は平等なのよ。
いくら男性の方が女性より能力的に優れてたって、そんなの関係ない。
女と男は対等なんだから。
妻は夫の召し使いじゃないの。
不満が高まって、先輩のミオさんに相談したこともあります。
「まあ、ミサちゃんたら。
夫に従うは妻の務めよ。
妻が夫に従順であることって、夫婦にとってとても大切なことなのよ」
ミオさんって、いっつも男の人の味方みたいなこと言うんだから。
相談したあたしがバカだったわ。
テレビでパーフェクトスレイブの女性を見たことがあります。
仕事に家事に夜のご奉仕まで、何事も完全以上にこなしていく完璧な女性。
まさにスーパーレディといった感じで、笑顔でインタビューに答える姿は、感動的ですらありましたが、きっとこんなのはヤラセに違いありません。
そんな考え方が変わったのは、ある出来事があってから。
ご主人さまの取引先の社長のご自宅に夫婦で招かれたときです。
「いつも主人がお世話になっております。妻のスナと申します」
上品なカーテシーの挨拶で出迎えてくれたメイド服を着た女性。
自分の奥さんにメイド服を着せるなんて、ちょっと悪趣味だわ。
そうも思いましたが、社長に小間使いのように次々と命令されながらも、料理に飲み物、煙草の世話など、流れるように接待を行なう姿は、まるでプロのメイドさんみたい。少し感動すら覚えました。
そして、社長とご主人さまの会話が仕事のお話になっても、臨機応変にテキパキと応えるスナさん。
スナさんの着ているメイド服が、一瞬スーツを着てタイトスカートにハイヒールを決めた有能な秘書さんに見えました。
ディナーショーとしてスナさんの鞭踊りが催されました。
女性を卑しめた鞭踊りなんて、まるで唯のストリップです。
あたしという女性客もいるのに、ちょっと下品だとそのときは思いました。
鞭があたるたびに妖艶に衣装を脱いでいくスナさん。
鞭打ちの後、裸のまま社長に抱きしめられ、やさしくキスされてうっとりとしているスナさんをみて、あたしは羨ましくて仕方なくなりました。
スナさんのご主人さまである社長に、彼女が深く愛されていることがわかったからです。
そして鞭打たれた後のスナさんって、とても綺麗だった。
女ってこんなにも綺麗になれるんだわ。
そして、彼女の太ももにはPSの飾り文字。
そのとき気がつきました、テレビでいつか見たパーフェクトスレイブのあの女性。
スナさんがそうだったのです。
あのテレビ番組はウソじゃなかったんだわ。
「おーい、ミサ、煙草が切れてるぞ」
「ごめんなさい、ご主人さま。今すぐ買ってきます」
あたしはコートを羽織り、コンビに走ります。
でも、ちっともイヤじゃない。
『夫に従うは妻の務め』
ご主人さまのお役にたてるんだもの。
実は時々、わざと煙草の買い置きを切らします。
直接ご主人さまの命令を聞いて、煙草のお使いをするのって嬉しいんだもん。
愛しています、ご主人さま。
【酒・煙草のお使い】
ご主人さまの酒・煙草のお使いは、妻の大切な仕事です。
ご主人さまから命令があれば、妻はどんな時間でもすぐに買いに行くものです。
「ごめんなさい、ご主人さま。今すぐ買ってきます」
あたしはコートを羽織り、コンビに走ります・・・
結婚して間もない頃、あたしは、ご主人さまに命令されるのがイヤでした。
男女平等なんだから、女と男は平等なのよ。
いくら男性の方が女性より能力的に優れてたって、そんなの関係ない。
女と男は対等なんだから。
妻は夫の召し使いじゃないの。
不満が高まって、先輩のミオさんに相談したこともあります。
「まあ、ミサちゃんたら。
夫に従うは妻の務めよ。
妻が夫に従順であることって、夫婦にとってとても大切なことなのよ」
ミオさんって、いっつも男の人の味方みたいなこと言うんだから。
相談したあたしがバカだったわ。
テレビでパーフェクトスレイブの女性を見たことがあります。
仕事に家事に夜のご奉仕まで、何事も完全以上にこなしていく完璧な女性。
まさにスーパーレディといった感じで、笑顔でインタビューに答える姿は、感動的ですらありましたが、きっとこんなのはヤラセに違いありません。
そんな考え方が変わったのは、ある出来事があってから。
ご主人さまの取引先の社長のご自宅に夫婦で招かれたときです。
「いつも主人がお世話になっております。妻のスナと申します」
上品なカーテシーの挨拶で出迎えてくれたメイド服を着た女性。
自分の奥さんにメイド服を着せるなんて、ちょっと悪趣味だわ。
そうも思いましたが、社長に小間使いのように次々と命令されながらも、料理に飲み物、煙草の世話など、流れるように接待を行なう姿は、まるでプロのメイドさんみたい。少し感動すら覚えました。
そして、社長とご主人さまの会話が仕事のお話になっても、臨機応変にテキパキと応えるスナさん。
スナさんの着ているメイド服が、一瞬スーツを着てタイトスカートにハイヒールを決めた有能な秘書さんに見えました。
ディナーショーとしてスナさんの鞭踊りが催されました。
女性を卑しめた鞭踊りなんて、まるで唯のストリップです。
あたしという女性客もいるのに、ちょっと下品だとそのときは思いました。
鞭があたるたびに妖艶に衣装を脱いでいくスナさん。
鞭打ちの後、裸のまま社長に抱きしめられ、やさしくキスされてうっとりとしているスナさんをみて、あたしは羨ましくて仕方なくなりました。
スナさんのご主人さまである社長に、彼女が深く愛されていることがわかったからです。
そして鞭打たれた後のスナさんって、とても綺麗だった。
女ってこんなにも綺麗になれるんだわ。
そして、彼女の太ももにはPSの飾り文字。
そのとき気がつきました、テレビでいつか見たパーフェクトスレイブのあの女性。
スナさんがそうだったのです。
あのテレビ番組はウソじゃなかったんだわ。
「おーい、ミサ、煙草が切れてるぞ」
「ごめんなさい、ご主人さま。今すぐ買ってきます」
あたしはコートを羽織り、コンビに走ります。
でも、ちっともイヤじゃない。
『夫に従うは妻の務め』
ご主人さまのお役にたてるんだもの。
実は時々、わざと煙草の買い置きを切らします。
直接ご主人さまの命令を聞いて、煙草のお使いをするのって嬉しいんだもん。
愛しています、ご主人さま。
【酒・煙草のお使い】
ご主人さまの酒・煙草のお使いは、妻の大切な仕事です。
ご主人さまから命令があれば、妻はどんな時間でもすぐに買いに行くものです。
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