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46.ペナルティブランド~愛のご褒美~
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「女栄えて国滅ぶ」
ヴィーナスパレスでご主人さまがポツリと言った諺です。
昔、女性が我侭になり、男性を軽んじて見下すようになった頃があったそうです。
女達は結婚もしなくなり、街から子供が消えて国が滅びかけたっていいます。
女が男の人を見下すなんて信じられません。
だって、女は男の人に敵わないのに。
当時の男の人って、そんなに弱かったの?
そんなはずはありません。
当時だって、男性の能力の方がずっと上だったはずです。
当時の男性は妻をきちんと調教していなかったっていいます。
それを見ていた娘達がさらに我侭になり、悪循環になっていたのでしょう。
女を甘やかしていたんだわ。
悪い女にはきちんと罰を与えて、調教するべきです。
そして、この間のあたしにも。
『妻は夫を主人として敬い、よく従うべし』
あの時のあたしは、ご主人さまを軽んじて、我侭にも自分のことしか見えていませんでした。
夫を常に敬い、従順であることは妻にとって、とっても大切なこと。
それを見失っていたあたしは大変な罪人です。
『あたしを罰してください、ご主人さま』
あたしはあの時、ご主人さまの前に跪いてこう言いました。
あたしは自分に対する罰を考えてみました。
ペナルティブランド・・・焼印による罰です。
妻の証であるお尻に押される家紋の焼印は女の誇りであり、大変名誉あるものですが、ペナルティブランドはその名のとおり、罰として内ももに押されるもの。
内ももの柔らかい敏感な肌に押されるそれは、お尻の焼印と比べるべくもない、強烈な痛みだといいます。
大抵の女は泣き出して失禁するそうですが、あたしは決してそんなことにはなりません。
絶対に耐えて見せます。
そして、押された女性はパーフェクトスレイブかと見紛うばかりに、主人に対して大変従順になるともいいます。
あたしもそうなりたい。
痛み以外にも実は欠点があって、パーフェクトスレイブの称号を得る資格がなくなること。
気品と知性、そしてなにより従順さを備えた、完璧な女性。
まさに女のなかの女で、全女性の憧れであるパーフェクトスレイブって、あたしの夢でしたが、これは諦めるしかありません。
他にもいくつかありますが、そんなことはどうでもいいことです。
大切なのは、あたしがご主人さまに全てを捧げるってこと。
そしてそれをご主人さまに受け止めてもらいたい。
取引先の社長ご夫妻を自宅にご招待したとき、あたしは一計を案じました。
あたしは、ご主人さまの前に跪いて両手を交差して差し出しました。
「あたしを罰してください、ご主人さま。あたしに罪の焼印を押してください」
妻から夫への正式な請願です。
社長ご夫妻という立派な立会人もいますので、ヴィーナスパレスの広場でのようにウヤムヤにはできません。
「ウゥム」
ご主人さまは苦しそうに頷きました。
「しゅー、しゅー」
シンプルな「×」の印がついた焼き鏝が炎の中で赤白く輝いています。
大変な高熱なのでしょう、熱気が伝わってきます。
『怖い』
なんだか、少し後悔してきました。お尻に押してもらった時と違って、今回は正面から全ての工程が目に入ってきます。
これは恐怖心がいやでも煽られます。
この焼印の罰にはこの恐怖も含まれているのでしょう。
「ジュゥ!」
押された瞬間は一瞬何も感じませんでした。が、一拍遅れて強烈な熱さと痛み。
「アヅイー、ウグゥ、イダイィ!」
拘束されたあたしの体は身動きがとれないのに、必死になんとか逃げ出そうともがきます。
目から涙が溢れて止まりません。
いつの間にかお漏らしまで。
でもなんとか耐え切りました。
拘束を解かれたあたしは、床に崩れ落ちながらも、這いつくばってなんとかご主人さまのおみ足にキスしました。
「あたしは、ご主人さまに愛と貞節と服従を誓います」
ご主人さまはやさしくあたしの頭を踏みつけました。
「お前は永遠にオレのものだ、愛しているミサ」
ご主人さまはあたしの心を受け止めてくださいました。
そのうえ本来、儀式で使わない「愛」の言葉。
本当だったら侮蔑の言葉とともに「お前はオレの所有物だ、この奴隷女め!」と冷たく言うべきところです。
ご主人さまは床に屈んで、あたしをやさしく包み込むように抱きかかえてくれます。
もはやこれは罰ではありません、あたしへの愛のご褒美です。
「はい、ご主人さま、あたしは永遠にご主人さまのものです。愛してます、愛してます、愛してます、愛してます、愛してます・・・」
あたしは泣きながら何度も愛を誓いました。
【ペナルティブランド】
貞操義務を破った妻や、夫への重大な裏切りがあったときに、妻が受ける最大の罰として内ももに押される焼印ものです
女性が罪を反省し、自分からつけてもらうこともまれにあります。
【請願のポーズ】
ご主人さまにお願いするときの正式な姿勢です。
彼の前に跪いて両手を交差して前にさし出すポーズです。
法的に有効にするためには、複数の立会人(男女各1名以上)が必要です。
ヴィーナスパレスでご主人さまがポツリと言った諺です。
昔、女性が我侭になり、男性を軽んじて見下すようになった頃があったそうです。
女達は結婚もしなくなり、街から子供が消えて国が滅びかけたっていいます。
女が男の人を見下すなんて信じられません。
だって、女は男の人に敵わないのに。
当時の男の人って、そんなに弱かったの?
そんなはずはありません。
当時だって、男性の能力の方がずっと上だったはずです。
当時の男性は妻をきちんと調教していなかったっていいます。
それを見ていた娘達がさらに我侭になり、悪循環になっていたのでしょう。
女を甘やかしていたんだわ。
悪い女にはきちんと罰を与えて、調教するべきです。
そして、この間のあたしにも。
『妻は夫を主人として敬い、よく従うべし』
あの時のあたしは、ご主人さまを軽んじて、我侭にも自分のことしか見えていませんでした。
夫を常に敬い、従順であることは妻にとって、とっても大切なこと。
それを見失っていたあたしは大変な罪人です。
『あたしを罰してください、ご主人さま』
あたしはあの時、ご主人さまの前に跪いてこう言いました。
あたしは自分に対する罰を考えてみました。
ペナルティブランド・・・焼印による罰です。
妻の証であるお尻に押される家紋の焼印は女の誇りであり、大変名誉あるものですが、ペナルティブランドはその名のとおり、罰として内ももに押されるもの。
内ももの柔らかい敏感な肌に押されるそれは、お尻の焼印と比べるべくもない、強烈な痛みだといいます。
大抵の女は泣き出して失禁するそうですが、あたしは決してそんなことにはなりません。
絶対に耐えて見せます。
そして、押された女性はパーフェクトスレイブかと見紛うばかりに、主人に対して大変従順になるともいいます。
あたしもそうなりたい。
痛み以外にも実は欠点があって、パーフェクトスレイブの称号を得る資格がなくなること。
気品と知性、そしてなにより従順さを備えた、完璧な女性。
まさに女のなかの女で、全女性の憧れであるパーフェクトスレイブって、あたしの夢でしたが、これは諦めるしかありません。
他にもいくつかありますが、そんなことはどうでもいいことです。
大切なのは、あたしがご主人さまに全てを捧げるってこと。
そしてそれをご主人さまに受け止めてもらいたい。
取引先の社長ご夫妻を自宅にご招待したとき、あたしは一計を案じました。
あたしは、ご主人さまの前に跪いて両手を交差して差し出しました。
「あたしを罰してください、ご主人さま。あたしに罪の焼印を押してください」
妻から夫への正式な請願です。
社長ご夫妻という立派な立会人もいますので、ヴィーナスパレスの広場でのようにウヤムヤにはできません。
「ウゥム」
ご主人さまは苦しそうに頷きました。
「しゅー、しゅー」
シンプルな「×」の印がついた焼き鏝が炎の中で赤白く輝いています。
大変な高熱なのでしょう、熱気が伝わってきます。
『怖い』
なんだか、少し後悔してきました。お尻に押してもらった時と違って、今回は正面から全ての工程が目に入ってきます。
これは恐怖心がいやでも煽られます。
この焼印の罰にはこの恐怖も含まれているのでしょう。
「ジュゥ!」
押された瞬間は一瞬何も感じませんでした。が、一拍遅れて強烈な熱さと痛み。
「アヅイー、ウグゥ、イダイィ!」
拘束されたあたしの体は身動きがとれないのに、必死になんとか逃げ出そうともがきます。
目から涙が溢れて止まりません。
いつの間にかお漏らしまで。
でもなんとか耐え切りました。
拘束を解かれたあたしは、床に崩れ落ちながらも、這いつくばってなんとかご主人さまのおみ足にキスしました。
「あたしは、ご主人さまに愛と貞節と服従を誓います」
ご主人さまはやさしくあたしの頭を踏みつけました。
「お前は永遠にオレのものだ、愛しているミサ」
ご主人さまはあたしの心を受け止めてくださいました。
そのうえ本来、儀式で使わない「愛」の言葉。
本当だったら侮蔑の言葉とともに「お前はオレの所有物だ、この奴隷女め!」と冷たく言うべきところです。
ご主人さまは床に屈んで、あたしをやさしく包み込むように抱きかかえてくれます。
もはやこれは罰ではありません、あたしへの愛のご褒美です。
「はい、ご主人さま、あたしは永遠にご主人さまのものです。愛してます、愛してます、愛してます、愛してます、愛してます・・・」
あたしは泣きながら何度も愛を誓いました。
【ペナルティブランド】
貞操義務を破った妻や、夫への重大な裏切りがあったときに、妻が受ける最大の罰として内ももに押される焼印ものです
女性が罪を反省し、自分からつけてもらうこともまれにあります。
【請願のポーズ】
ご主人さまにお願いするときの正式な姿勢です。
彼の前に跪いて両手を交差して前にさし出すポーズです。
法的に有効にするためには、複数の立会人(男女各1名以上)が必要です。
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