???妄想ノート~奴隷を夢見る女の子???

みさお

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40.ご主人さまと海へ~女性保護法2~

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「コツッ、コツッ、コツッ」
ハイヒールの小気味いい音を床に響かせながら、あたしはご主人さまの後ろをついていきます。
 首元にスカーフ、タイトスカートにハイヒール姿で、二人分の荷物をつめたキャリーバッグを引くあたしってスチュワーデスさんみたいかも。
 「Oh! Cute girl」
 「Kawaii!」
 数人の外国人観光客が足を止め、あたしにカメラを向けてきます。
 『もう、勝手に撮らないで』
でも、実はまんざらでもありません。
まるであたしって、ランウェイを颯爽と歩くスーパーモデルみたい。

 搭乗手続きを終えて、ご主人さまは出発ロビーへ、あたしは女性用ペットキャリーに入って一足早く貨物室へ運ばれます。
 女性保護法の改正によって、女性は法律上モノとしての扱いとなりました。
その法律の隙間を利用して、こんな風に女性をモノとして輸送する格安サービスが始まったんです。
ご主人さまと離れるのはちょっと寂しいけど『妻は質素を旨とすべし』だもん、質素倹約に努めるわ、あたしってばデキル妻かも。


 女性保護法施行後、性犯罪は一時急減したが、その後、女性の泣き寝入りを狙う犯罪が増加した。
そのため、女性を男性の所有物と法律上みなすことによって、本人だけでなく所有者による届出を可能とし、女性の一層の保護を図るため女性保護法が改正された。
また、不評だった保護者規定を緩和し、成人女性の酒、煙草の購入が自由化された。
 同法改正後、性犯罪は急減。特に所有者による届出が相次いだため相当な効果を発揮したもようである。

 【女性保護法】
 犯罪からの女性の保護を目的として制定された法律。
 特に女性に対する性犯罪を厳罰化。
また、成人女性にも保護者の設定を義務づけた。

 【同法改正】
 女性の一層の保護のため、女性を男性の所有物とし、性犯罪を所有権侵害として厳罰化(国外追放等)。
また、成人女性の保護者規定を緩和し、酒、煙草の購入を自由化した。


 手荷物引渡場であたしはご主人さまに引き渡されホテルへ。
 「わー、窓から海が見える~」
 海が見えるビーチホテルって夢だったの。嬉しい、ご主人さま。
あたしは早速水着に着替えます。
 「おおっ、かわいい!どうしたんだその水着」
 嬉しい!褒めてもらえた。そしてご主人さまが驚く顔ってかわいい。
 「ハンドメイドです」
この水着、実は少し手作りなんです。既存の安物水着に今風のスカートをつけてアレンジしたもの。
 「きゃっ」
 彼ったらふざけてスカートを捲ります。
 水着なのにあたしはなんとなく恥ずかしくなり、小さな悲鳴を上げてしまいます。
イチャイチャはそのへんで止めておいて、ホテルの無料パラソルを借りて、二人はビーチへ向かいます。
 小型のアイスボックスとパラソルを持って、あたしは彼の後ろの砂浜をついていきます。
もちろん彼は手ぶらであたしは荷物持ちです。手荷物を持つのは妻の役目ですもの。
でも、ちっとも嫌じゃありあせん。こんな素敵な男の人が、あたしの彼なのよって周りにアピールできるチャンスなんだもん。
あん、ご主人さまってば速い。あたしは少し引き離されてしまいました。
 「おにいさ~ん、どこからきたんですか~?」
ちょっとバカぽい派手目な女性が彼に話しかけてます。逆ナンか商売女でしょうか。
 「ご主人さま!」
あたしは、慌てて叫びます。
 「ちっ!女づきかよ、なによこのビッチ!ぺっ!」
 彼女はあたしの足元に唾を吐いて消え去りました。
ひどい、あんたこそビッチじゃない。
 足に少し彼女の唾がついて気持ち悪いです。

 「ここにするか」
ご主人さまがスコップで穴をほり、パラソルをたてます。
あっと言う間に完成。頼もしいご主人さま。スキです。
シートをしいて早速缶ビールを彼にお渡しします。
 「乾杯」
 砂浜で飲むビールっておいしい~。
 女性保護法の改正で、保護者である彼の許可を一々とらずにお酒が飲めるようになりました。
アレって、結構面倒だったんだよね、コンビニでも保護者の同意カードが必要だったりして。
 法律で女はモノ扱いっていうのはちょっと癪だけど、犯罪も減ってるっていうし。
 実際、電車に乗っていても女性専用車両じゃなくても痴漢に会わなくなりました。
あと、所有権の著しい侵害としてレイプ犯が国外追放っていうのも効果あったみたい。
これは女性として安心できて素直に嬉しいです。

 「ミサ、サンオイルを頼む」
 「はい、ご主人さま」
 彼はその場にうつ伏せになります。
 『はあ~、ご主人さまの背中、広くて素敵』
あたしは思わず後ろからしがみ付きます。
 「こら!暑苦しい、止めろ」
 怒られました。
またしても「妻は礼儀を正しくすべし」を破ってしまいました。
でも、せっかくのビーチなんだし、大目に見て欲しい。
サンオイルを塗ったあと、選手交代。
 「ねえ~ん、サンオイルをお願い」
ブラ紐をはずし、映画の女優さんみたいにちょっと色っぽく言ってみます。
 「生意気な奴隷女め」
そう言いながらも、彼は優しくオイルを塗って下さいました。時々、悪戯しながらですけど。

 「ねえ、そろそろ泳ぎに行きましょうよ」
ドラマの幸せカップルみたいに、早く波打ち際でイチャイチャしたいんです。
 「ウ~ン、まだオイル塗ったばかりだろ」
 痺れを切らしたあたしは、一人で海へ向かいます。
 『足がつかない、いつのまに・・・』
あたしはパニックに陥りました。
そうなると体が思うように動きません。
 「ザップ~ン」
 不意に大きな波を被ります・・・

 うっすらと目を開けるとご主人さまの顔のアップ
「ふぅ~」
 人口呼吸です。
 気がつくと周りに人が集まってました。
こんな間近にいる大勢の人前で人口呼吸とはいえキスなんて、恥ずかしい。
 「心配させるな」
 叱りながらも、ご主人さまはあたしを優しく抱きしめてくださいました。
 「ごめんなさい、ご主人さま、グスっ」
あたしは彼の胸に顔を埋めて泣き出してしまいました。

 翌日、あたしは罰として宅配便で自宅まで輸送されることになりました。
あたしは、ホテルのカウンターで女性用宅配BOXに入れられます。
 女性用宅配BOXって、風俗のデリヘリで流行して評判らしいです。
 『わあ~、こうなってるんだあ』
 内部は分厚い衝撃吸収材で覆われていて、以外と快適そうです。
 少し不安だったけど、安心しました。
 一応小さな電灯あるし、すごく窮屈なカプセルホテルって感じです。
 箱の中に入って彼の元へ届けられるなんて、なんだかあたしってクレオパトラみたい。
えへへ、これって罰じゃなくて、あたしにとってはご褒美みたい。
・・・長い。
 飛行機だけじゃなくて、トラック輸送もあるため、思ったより結構時間がかかるようです。
・・・つらい。
トイレに行きたくなってきちゃいました。
 水分をとらないようにしていたんですが、そろそろヤバイです。
 「ピンポーン、ちわ~宅配便でーす」
 自宅に着いたようです、ご主人さま、早くして、お願い。
 「ぱかっ」
 天井の蓋が開けられました。
ですが・・・
「ジャー」
あたしは安心した瞬間、盛大にやらかしてしまいました。
もう、箱の中はオシッコまみれです。
 「グスッ、ご主人さまぁ~」
あたしは泣きながらご主人さまにしがみ付いてしまいました。
ご主人さまの罰ってこれのことだったんだわ。
もう、ご主人さまの意地悪!


 【女性用ペットキャリー】
 改正後の女性保護法の隙間を利用して、飛行機の貨物室で女性をモノとして輸送するものです。
ペット用キャリーの女性版です。

 【女性用宅配BOX】
 改正後の女性保護法の隙間を利用して、宅配便で女性をモノとして輸送するための箱です。
 風俗のデリヘリでの利用も流行しています。
 長時間の利用の場合は紙おむつを使用しますが、主人公は罰として紙おむつが着用されませんでした。
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