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30.<アナザーストリー>あたしの嘘

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<アナザーストリー>は、ミオさんの設定が本編とは異なるパラレルワールドの世界です。

ミオさんが元男性とわかった今では、安心してミオさんと接することができます。
あたしが生理中でご主人さまのお相手ができない場合は、ミオさんにお相手を務めてもらったりもします。
いままではお口でご奉仕することしかできなくて、大変申し訳なく思っていたし、疲れている時なんかに求められても、うまくかわすことができて実はとっても楽なんです。

 今日はご主人さまから先に風呂に入るよう命じられ、ミオさんとあたしは一緒にお風呂に入ります。
 「わぁキレイ」
ミオさんと一緒にお風呂、ミオさんのアソコはつるつるで何も生えていませんでした。
 「ハイジニーナっていうのよ」
ご主人さまの命令で永久脱毛したんだそうです。
 神々しくて、まるでヴィーナスの絵画みたい。なんだか自分が野蛮人のように思えてきました。
 「あたしもやってみようかな」
あたしが羨ましくて呟くと
「ご主人さまにちゃんと許可をいただいてからにしなさい」
だって。
その後、あたしはハイジニーナではなく、剃毛されることになりますがそれは別の話。
それにしてもなんだか、ご主人さまはまずミオさんで試してから、あたしにするみたい。
 少し優越感とミオさんに対する申し訳なくて後ろめたい気持ちになります。
 思い切ってミオさんにそのへんを聞いてみると、
 「あたしはミサちゃんの実験台でもいいわ、それにどんなことでも、ご主人さまにとって初めてがあたしなんて素敵じゃない」
 確かにそうかも知れません。少しだけなんだか悔しい気持ちになります。

それにしてもミオさんて、本当にスタイルがよくて元男性だなんて今でも信じられません。
 肌も透き通るようだし、ほてった顔は艶かしくてセクシーです。
アソコだって外見を見る限り本物との違いがわかりません。

あたしはお風呂から出ましたが、ミオさんはご主人さまの背中洗いのため浴室に残ります。
その後ソファーで寛ぐご主人さまにミオさんとあたしは床に座ってお酌とお煙草のお世話をします。
それからミオさんを片ひざに乗せ、ワインを口移しで飲ませます。
 「むむぅ」
もの欲しそうにみていたら、ご主人さまはあたしの髪の毛をつかみご奉仕させました。
ちょっと酷い。
ご主人さまはあたしの頭をはずすと、ミオさんをお姫様抱っこして寝室へ運びます。
ミオさんを優しくベッドへ寝かせ後、あたしを床に跪かせ、また口でのご奉仕、あたしの中で十分に大きくなったと思ったら、離されてしまいます。
 「ああんっ」
 口寂しくてむなしく空を追うあたし。
 「バチン」
あたしはご主人さまにビンタされました。
 不意に涙が零れてしまいます。
あたしはそのまま待機を命じられ、ご主人さまとミオさんの愛しあう姿をベッドの脇の床で見続けさせられます。
 時々小さな悲鳴を上がるミオさんがとても綺麗です。
あたしは嫉妬と羨望の入り混じった狂おしい気持ちになりますが、目を離せません。
なんだか、餌の前で待てってされた子犬のような気持ちになってしまいます。
ご主人さまはベッドから降りると、あたしの前に立ってお掃除を命じました。
ご主人さまとミオさんの味です。大好きな二人の味。あたしは夢中になってご奉仕します。
 「バチン」
またビンタ。痛みよりも少し心がつらいです。
その後、ベッドでぐったりしているミオさんに対してもお掃除を命じられました。
 少し垂れてくるドレッシングを舐めてキレイにしていきます。少し太ももにも。
 最後にアソコにキスしてみます。間近で見てもとても綺麗で、これが人造のものなんて思えません。
 「バチン」
あたしは最後に強烈にビンタされます。
あたしはそのまま床に泣き崩れてしまいました。


しばらくたって泣き止んだあたしに、今日あたしに対してご主人さまが冷たかった理由を種明かししてくれました。
あたしが生理で嘘をついたか、ご主人さまはミオさんに命じて調べさせたのです。
お風呂に二人で入らせたのはそのためだったのです。
 「ミオさん酷い。スパイするなんて」
 「バチン」
またしてもご主人さまのビンタです。
 「ミオはお前をかばっていたぞ。本来ならお前を鞭で罰するところだ」
あたしははっとしました。
あたしはご主人さまに嘘をついたのです。妻として決して許されることではありません。
 「あたしを鞭打ってください、ご主人さま」
あたしは自分の罪を認め必死に謝罪します。
ご主人さまが許してくださるなら、どんな罰を与えられてもかまいません。
 「ミオに感謝するのだな」
ご主人さまは何もせず、そのまま書斎へ行ってしまいました。
そして部屋の隅で心配そうに見ているミオさんの姿が目に入りました。
ミオさんはあたしに駆け寄ると優しく抱きしめてくれました。
 「ごめんなさい、ミサちゃん。告げ口したみたいで」
 「いいえ、ありがとうございます、お姉様。あたしに罪を気がつかせてくれて」
 抱き合いながら二人で泣き出してしましました。
ありがとうミオさん。あたしの大切なお姉さま。
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