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26.<サイドストリー>ダブルデート
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いままでとちょっと違って恋人時代のお話です。
今日は、先輩のミオさん達とダブルデート。
集合予定の一時間前なのにもうミオさんがいる。
「男の方を待たせては悪いでしょう」だって。
女の子二人でしばらく待っていると、ナンパの嵐。
暫く駅ビルに避難。ショーウインドーに見とれる。いけない、集合時間だ。
「パチン」
ミオさんは先輩にいきなりビンタされる。
そして言い訳もせずに深々と頭を下げて謝るミオさん。
あたしがびっくりして見ていると、先輩に促されて彼もあたしをビンタ。
「ペチン」
撫でるような優しいビンタだ。
ミオさんに合図されて慌てて頭を下げる。
不思議と頬がちょっと熱くなる。言い訳させてもらえなくてちょっと悔しいけど、なんだか嬉しい。これって初ビンタだ。
あっいいな。ミオさんは先輩に頭を撫でられている。素直に謝ったご褒美だって。
あたしも彼に頭を差し出す。「コツン」あたしは軽く頭を小突かれる。調子に乗るなだって酷い。
電車に乗って移動。先輩と彼はミオさんとあたしの席を確保してくれた。
女子って得だね。
スターランド遊園地に到着。最初はやっぱりジェットコースターだ。やだ、髪の毛がグチャグチャ。ミオさんみたいに結んでおけばよかった。休憩タイムでミオさんとあたしはトイレで髪の毛を整える。ミオさんは結んでいた髪の毛を下ろしている。
休憩コーナーで先輩と彼がジュースを用意してくれていた。あれっ?グラスが二つしかない。やられた。
ペアストローだ。あたしは彼とペアで飲む。うわぁ、恥ずかしい、でも嬉しい。
先輩と彼はトイレへ。あれっ?ミオさんもついていく。ミオさんは男子トイレのすぐ前で頭を傾けて髪を垂らしている。サラサラの素敵な髪だなあ。見とれていると、先輩がミオさん髪の毛をハンドタオルにして濡れた手を拭いている。 結んでいた髪の毛を下ろしたのはこのためか。
急いであたしも、彼の前に髪を垂らす。湿っぽくなった髪の毛が首にべとつくけど、彼の役に立ててちょっとした満足感。ミオさん達のイチャイチャイに負けないんだから。
レンタサイクルで彼の後ろの荷台に横座り。憧れの二人乗りだ。園内を移動して芝生広場へ。シートを広げてお弁当タイム。
「はい、あーん」
あたしは彼に手作り弁当を食べさせる。
「あっ、ご飯つぶっ!」
彼の頬についた米粒を手にとってあたしの口の中へ。
「ねえ、おいしい?」
「美味い。お前いいお嫁さんになれるよ」
「ねえ、それって誰の?」
定番のお惚気だ。
「どうでもいいけど、お前作りすぎだろ」
彼の食べ残しをあたしは
夢中で頬張る。えへへ、計算どおりだもん。
「お茶をどーぞ」
お茶くみは女子の嗜みだ。やったミオさんチームに反撃成功だと思って隣をみると、先輩はミオさんの膝枕で寝てる。あたしも負けない。彼に膝枕だ。
ポツリって、にわか雨だ。お土産コーナーへ避難。
素敵!スターランド限定モデルのチョーカーを見つける。
一般モデルのカラーチョーカーにスターランドのマークやキャラクターをあしらった限定モデルだ。ミオさんとあたしは目が釘付けになる。
やった!先輩と彼からミオさんとあたしにプレゼント。
いつの間にか雨上がり。そしてやっぱり夕方は定番の観覧車。
それぞれペアで乗り込む。彼はあたしを手招きして、片膝に乗せる。彼はさっきのチョーカーをあたしの首に付けると、不意打ちのキス。やられた。もう、顔が熱くなる。ファーストキスの時よりもドキドキしてるかも。
観覧車から降りるとミオさんもチョーカーを付けてる。きっと男子達でチョーカーを付ける相談をしたんだ。
辺りはもう暗くなってナイトパレードの時間だ。
「カチッ」
不意に首が引っ張られる。彼がいつの間にかあたしのチョーカーにリードを付けたのだ。ミオさんをみるとやっぱり同じ状態だ。
「ただの迷子防止だ」なんて彼は言い訳したけど嬉しい。結婚首輪をつけたお嫁さんみたい。
ミオさんは先輩に腕を絡ませてる。あたしも負けない。彼の腕に胸を押し付けて腕を絡ませる。
「おい、胸が当たってるよ」
「当ててんのよ」
お決まりのセリフで応える。リードを付けたお返しなんだから。それに今日のあたしのブラは最新の衝撃吸収クッション付だから問題ないし。
「あたしのことはこれから呼び付けにしてください」
あたしは彼にお願いする。 だって呼び捨てされるミオさんが羨ましかったんだもん。
「じゃあ、ミサオじゃ長いからミサでいいか?」
嬉しい。ペットに呼び名をつけるように、彼に名前を付けられたみたい。
「ミサ!」
「はい。ご主人さま」
あたしはコツンと頭を軽く小突かれる。
「こら!調子に乗るな。」
えへへ、妻が夫を呼ぶみたいな「ご主人さま」って、ちょっと気が、早かったかな。
<ミオさんサイド>
駅前の時計台で待ち合わせ。
あっミサちゃんが走ってくる。そんなに慌てなくて大丈夫。まだ、一時間前だよ。
二人で待っていると、ナンパが凄い。そりゃあ女の子二人だとナンパ待ちに見えるよね。ミサちゃんを誘って駅ビルのウィンドーショッピング。集合時間にわざと少し遅れる。
「パチン」
あたしは先輩にビンタされる。
ミサちゃんの彼もつられてミサちゃんにビンタ。
うん。計画どおり。ミサちゃんは泣きそうなそれでいて嬉しそうな不思議な顔をしている。よかったね。きっと今のが初めてのビンタでしょ。
不意にあたしは先輩に頭を撫でられる。これは計算外だけど素直に嬉しい。
遊園地でジェットコースターのあと、飲み物休憩。先輩にカップル用をお願いしておいたけど、ペアストローは結構恥ずかしい。
先輩のトイレの後、あたしは髪の毛を差し出してお手拭きにしてもらう。つられるようにミサちゃんも髪の毛タオルだ。うん、えらいね。これも計画どおり。
芝生広場でお弁当タイム。
あっミサちゃんやる気まんまんだ。はい、あーん。ほっぺにお弁当。彼の食べ残しを頬張る。食後のお茶くみ。
こっちも、先輩に膝枕だ。
するとミサちゃんも彼氏に膝枕。かわいい。
お土産コーナーで限定チョーカーを探す。あった。ミサちゃんとあたしでおねだりする。
ミサちゃんを誘ってお化粧直し。
その間にこっそり別売りのリードの精算を済ましてもらうよう先輩にお願いする。
観覧車で先輩の前にひざまずく。首にヒンヤリとした感触。おもちゃのチョーカーだけど本物の首輪みたい。嬉しい。あたしは顎をクイッと持ち上げられて、少し強引にキスされる。あたしは感激のあまり先輩の胸に飛び込む。すると先輩は優しくあたしの頭を撫でてくれた。
観覧車から降りると、もうナイトパレードが始まっている。あたしは先輩に耳打ちして、リードをチョーカーに付けてもらう。ミサちゃんも彼氏にリードを付けてもらってはしゃいでる。えへへ、結婚式で結婚首輪を曳かれる花嫁さんみたいでしょ。
全て計画どおり。
<ミサの回想>
自宅に戻ってお風呂の中で今日一日を振り返る。
「ダブルデートしてよかったぁ。大成功」
初ビンタに二人乗り、ペアストローに、膝枕、そしてチョーカーにリードまで、最後には彼に呼び捨てまでしてもらえた。
ミオさんに張り合ったら自然と出来たけど、もしかして、全てミオさんの狙い通り?まさか遅刻したのも、わざとだったりして。
【お茶汲みは女の嗜み】
お茶汲みは女性の大切な礼儀作法とされています。
お茶汲み当番のOLは、オフィス内の社員に朝一番と午後3時にお茶だしします。
また、お替りを頼まれることもあります。
今日は、先輩のミオさん達とダブルデート。
集合予定の一時間前なのにもうミオさんがいる。
「男の方を待たせては悪いでしょう」だって。
女の子二人でしばらく待っていると、ナンパの嵐。
暫く駅ビルに避難。ショーウインドーに見とれる。いけない、集合時間だ。
「パチン」
ミオさんは先輩にいきなりビンタされる。
そして言い訳もせずに深々と頭を下げて謝るミオさん。
あたしがびっくりして見ていると、先輩に促されて彼もあたしをビンタ。
「ペチン」
撫でるような優しいビンタだ。
ミオさんに合図されて慌てて頭を下げる。
不思議と頬がちょっと熱くなる。言い訳させてもらえなくてちょっと悔しいけど、なんだか嬉しい。これって初ビンタだ。
あっいいな。ミオさんは先輩に頭を撫でられている。素直に謝ったご褒美だって。
あたしも彼に頭を差し出す。「コツン」あたしは軽く頭を小突かれる。調子に乗るなだって酷い。
電車に乗って移動。先輩と彼はミオさんとあたしの席を確保してくれた。
女子って得だね。
スターランド遊園地に到着。最初はやっぱりジェットコースターだ。やだ、髪の毛がグチャグチャ。ミオさんみたいに結んでおけばよかった。休憩タイムでミオさんとあたしはトイレで髪の毛を整える。ミオさんは結んでいた髪の毛を下ろしている。
休憩コーナーで先輩と彼がジュースを用意してくれていた。あれっ?グラスが二つしかない。やられた。
ペアストローだ。あたしは彼とペアで飲む。うわぁ、恥ずかしい、でも嬉しい。
先輩と彼はトイレへ。あれっ?ミオさんもついていく。ミオさんは男子トイレのすぐ前で頭を傾けて髪を垂らしている。サラサラの素敵な髪だなあ。見とれていると、先輩がミオさん髪の毛をハンドタオルにして濡れた手を拭いている。 結んでいた髪の毛を下ろしたのはこのためか。
急いであたしも、彼の前に髪を垂らす。湿っぽくなった髪の毛が首にべとつくけど、彼の役に立ててちょっとした満足感。ミオさん達のイチャイチャイに負けないんだから。
レンタサイクルで彼の後ろの荷台に横座り。憧れの二人乗りだ。園内を移動して芝生広場へ。シートを広げてお弁当タイム。
「はい、あーん」
あたしは彼に手作り弁当を食べさせる。
「あっ、ご飯つぶっ!」
彼の頬についた米粒を手にとってあたしの口の中へ。
「ねえ、おいしい?」
「美味い。お前いいお嫁さんになれるよ」
「ねえ、それって誰の?」
定番のお惚気だ。
「どうでもいいけど、お前作りすぎだろ」
彼の食べ残しをあたしは
夢中で頬張る。えへへ、計算どおりだもん。
「お茶をどーぞ」
お茶くみは女子の嗜みだ。やったミオさんチームに反撃成功だと思って隣をみると、先輩はミオさんの膝枕で寝てる。あたしも負けない。彼に膝枕だ。
ポツリって、にわか雨だ。お土産コーナーへ避難。
素敵!スターランド限定モデルのチョーカーを見つける。
一般モデルのカラーチョーカーにスターランドのマークやキャラクターをあしらった限定モデルだ。ミオさんとあたしは目が釘付けになる。
やった!先輩と彼からミオさんとあたしにプレゼント。
いつの間にか雨上がり。そしてやっぱり夕方は定番の観覧車。
それぞれペアで乗り込む。彼はあたしを手招きして、片膝に乗せる。彼はさっきのチョーカーをあたしの首に付けると、不意打ちのキス。やられた。もう、顔が熱くなる。ファーストキスの時よりもドキドキしてるかも。
観覧車から降りるとミオさんもチョーカーを付けてる。きっと男子達でチョーカーを付ける相談をしたんだ。
辺りはもう暗くなってナイトパレードの時間だ。
「カチッ」
不意に首が引っ張られる。彼がいつの間にかあたしのチョーカーにリードを付けたのだ。ミオさんをみるとやっぱり同じ状態だ。
「ただの迷子防止だ」なんて彼は言い訳したけど嬉しい。結婚首輪をつけたお嫁さんみたい。
ミオさんは先輩に腕を絡ませてる。あたしも負けない。彼の腕に胸を押し付けて腕を絡ませる。
「おい、胸が当たってるよ」
「当ててんのよ」
お決まりのセリフで応える。リードを付けたお返しなんだから。それに今日のあたしのブラは最新の衝撃吸収クッション付だから問題ないし。
「あたしのことはこれから呼び付けにしてください」
あたしは彼にお願いする。 だって呼び捨てされるミオさんが羨ましかったんだもん。
「じゃあ、ミサオじゃ長いからミサでいいか?」
嬉しい。ペットに呼び名をつけるように、彼に名前を付けられたみたい。
「ミサ!」
「はい。ご主人さま」
あたしはコツンと頭を軽く小突かれる。
「こら!調子に乗るな。」
えへへ、妻が夫を呼ぶみたいな「ご主人さま」って、ちょっと気が、早かったかな。
<ミオさんサイド>
駅前の時計台で待ち合わせ。
あっミサちゃんが走ってくる。そんなに慌てなくて大丈夫。まだ、一時間前だよ。
二人で待っていると、ナンパが凄い。そりゃあ女の子二人だとナンパ待ちに見えるよね。ミサちゃんを誘って駅ビルのウィンドーショッピング。集合時間にわざと少し遅れる。
「パチン」
あたしは先輩にビンタされる。
ミサちゃんの彼もつられてミサちゃんにビンタ。
うん。計画どおり。ミサちゃんは泣きそうなそれでいて嬉しそうな不思議な顔をしている。よかったね。きっと今のが初めてのビンタでしょ。
不意にあたしは先輩に頭を撫でられる。これは計算外だけど素直に嬉しい。
遊園地でジェットコースターのあと、飲み物休憩。先輩にカップル用をお願いしておいたけど、ペアストローは結構恥ずかしい。
先輩のトイレの後、あたしは髪の毛を差し出してお手拭きにしてもらう。つられるようにミサちゃんも髪の毛タオルだ。うん、えらいね。これも計画どおり。
芝生広場でお弁当タイム。
あっミサちゃんやる気まんまんだ。はい、あーん。ほっぺにお弁当。彼の食べ残しを頬張る。食後のお茶くみ。
こっちも、先輩に膝枕だ。
するとミサちゃんも彼氏に膝枕。かわいい。
お土産コーナーで限定チョーカーを探す。あった。ミサちゃんとあたしでおねだりする。
ミサちゃんを誘ってお化粧直し。
その間にこっそり別売りのリードの精算を済ましてもらうよう先輩にお願いする。
観覧車で先輩の前にひざまずく。首にヒンヤリとした感触。おもちゃのチョーカーだけど本物の首輪みたい。嬉しい。あたしは顎をクイッと持ち上げられて、少し強引にキスされる。あたしは感激のあまり先輩の胸に飛び込む。すると先輩は優しくあたしの頭を撫でてくれた。
観覧車から降りると、もうナイトパレードが始まっている。あたしは先輩に耳打ちして、リードをチョーカーに付けてもらう。ミサちゃんも彼氏にリードを付けてもらってはしゃいでる。えへへ、結婚式で結婚首輪を曳かれる花嫁さんみたいでしょ。
全て計画どおり。
<ミサの回想>
自宅に戻ってお風呂の中で今日一日を振り返る。
「ダブルデートしてよかったぁ。大成功」
初ビンタに二人乗り、ペアストローに、膝枕、そしてチョーカーにリードまで、最後には彼に呼び捨てまでしてもらえた。
ミオさんに張り合ったら自然と出来たけど、もしかして、全てミオさんの狙い通り?まさか遅刻したのも、わざとだったりして。
【お茶汲みは女の嗜み】
お茶汲みは女性の大切な礼儀作法とされています。
お茶汲み当番のOLは、オフィス内の社員に朝一番と午後3時にお茶だしします。
また、お替りを頼まれることもあります。
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