???妄想ノート~奴隷を夢見る女の子???

みさお

文字の大きさ
上 下
3 / 96

3.奴隷は女のしあわせ

しおりを挟む
「ふつつかものですが、よろしくお願いします」
 三つ指ついてご挨拶。
すると彼はあたしの頭を優しく踏み付ける。
ひざまずいたまま、あたしは三度軽く鞭で打たれる。
 女の原罪を夫になる男が背負う意味があるっていう形式的な鞭打ちだけど、屈辱感でいっぱいになる。

 突然、彼はあたしを肩にのせると、そのまま寝室に運ぼうとする。
 「こんな荷物みたいな運び方イヤ!ちゃんとお姫様抱っこしてください」
あたしが彼の背中を叩きながら抗議すると、
 「中古女のくせに生意気言うな!」
 彼は、あたしのお尻をぶって無造作にベットに放り投げる。
 「あたし、中古じゃありません!処女ですわ。お疑いでしたら、お確かめください。」
 冷たい金属の感触。確かクスコっていう道具だわ。そんななものまで用意しているなんて。
 「どうです。あたし処女だったでしょう。中古なんかじゃなかったでしょう」
あたしは自信を持って応える。
 「変だな」
 「あたしのって変ですか?」
 少し不安になる。運動なんかで破れることがあるっていうし、もしかして・・・
「ああ、こんな綺麗なのは初めてだ」
あたしがほっとするのも束の間、
 「ぴちゃっ」
 彼の舌が触れる。
 「ダメ!そんなところ汚いです。止めてください」
 「お前の体に汚いところなんてないさ」
 嬉しい。
それからも、彼のやさしい愛撫が続く。
 「ああっん、もう。あなたは女の扱いを良く知っているわ」
 「静かにしろ!」
あたしは素直に口を閉じる。だって女の子は素直が一番だもん。
そして暗闇の中で聞こえるのは、あたしの小さな喘ぎ声だけ。

 翌朝、あたしは頬をぶたれて目を覚ます。
あたしはなんだか嬉しさと悲しさがないまぜになって、彼の胸に顔をうずめる。
泣きじゃくるあたしの頭を、彼はやさしくなでた後、あごに手を添えてキスしてくれた。
 「お前は俺のものだ」
 「はい、あたしはご主人さまのものです」
この時、初めてあたしは彼のことを『ご主人さま』って、自然に呼ぶことができました。
ご主人さま、ご主人さま、ご主人さま。なんて素敵な響きでしょう。
彼は男で、あたしは女。オンナ、オンナ、オンナ。あたしは生まれて初めて女であることが嫌でなくなりました。それどころか、自分が女であることが嬉しくて堪りません。
オンナ、オンナ、オンナ。彼は男で、あたしは女。彼はご主人さまで、あたしは彼のもの、彼の所有物、彼の奴隷なんだわ。ドレイ、ドレイ、ドレイ。愛の奴隷だわ。
『奴隷は女の幸せ』っていう古い諺がふと頭に浮かびました。なんて女を馬鹿にした嫌な諺だろうって思っていたけど、女の本質をよく表しているわ。女は奴隷になって初めて本当の女になるんだわ。女は奴隷になって初めて本当の幸せを知るんだわ。
奴隷でない女って可哀そう、だってまだ本当の女の喜びを知らないんだもの。男の人って可哀そう。だって男の人は決して知ることがないんだもの。
そう思うと、なんだか男の人が可愛く思えてきました。
男の人って、すぐ女を見下して蔑むけど、これからは素直に応えるわ。
 「女は奴隷だ」っていわれたら、
 「はい、あたしたち女は奴隷です」
 「女はペットや家畜以下の存在だ」って言われたら、
 「はい、あたしたち女はペットや家畜以下の存在です」
 「女は脳みそが小さな下等動物だ」って言われたら、
 「はい、あたしたち女は男の人より脳みそがずうっ~と小さい下等動物です」って。
なんだか楽しい。男の人って案外チョロイのかも。
馬鹿にされり、からかわれたりしても、男の人に構ってもらうのって、嬉しい。
そういえば、子供のころ男の子にスカートめくりされた時、とっても恥ずかしかったけど、なんだかどきどきしたことを思い出しました。他にも階段を昇っている時、下からスカートの中を覗かれたり、海で水着をチラチラ見られた時なんかも・・・
あれって嬉しかったんだわ。
男の人ってとってもHだけと、本当は女の方が嫌らしいのかも。


【贖罪の鞭】
初夜の際、妻は三つ指ついて挨拶し、夫は妻の頭を軽く踏み付けた後、妻を三度鞭打ちます。
これは贖罪の鞭といって、女の生れながらの罪(原罪)を、夫が代わりに背負うという意味の形式的な鞭打ちです。

【女は下等動物】
 女性の脳が男性より比較的小さいことから、女性の知能は男性より劣ることとされています。
 実際には脳の大小が知能の優劣に影響を与える科学的根拠はありません。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

兄になった姉

廣瀬純一
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...