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1.プロローグ
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「ミサ、お茶を二つ頼む」
あたしは急いでお茶の準備をする。
お茶出しは、女子の嗜み。
丁寧にお湯を注いでいく。
よし、我ながらうまく出来た。
「ほお、上品で素敵な奥様ですね」
決まり文句とはいえ、お客様に褒めれれてちょっと嬉しい。
彼もまんざらでもなさそうだ。
「ええ、貞淑で従順な自慢の妻なんですよ」
あたしはキッチンに戻って頬を押さえる。
お客様の言葉よりずっと嬉しい。
貞淑で従順な妻って、女性の理想像だもん。
あたしはうっとりして指先にキス、そしてその指を首元に押し付けた。
彼に嵌めてもらった結婚首輪。
銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主人さま』
あたしは急いでお茶の準備をする。
お茶出しは、女子の嗜み。
丁寧にお湯を注いでいく。
よし、我ながらうまく出来た。
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彼もまんざらでもなさそうだ。
「ええ、貞淑で従順な自慢の妻なんですよ」
あたしはキッチンに戻って頬を押さえる。
お客様の言葉よりずっと嬉しい。
貞淑で従順な妻って、女性の理想像だもん。
あたしはうっとりして指先にキス、そしてその指を首元に押し付けた。
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銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主人さま』
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