???妄想ノート～奴隷を夢見る女の子???

８１．週末は大掃除

「駄目だわ、いくら擦っても汚れがとれない。女ってダメね」
毎日のお風呂のお掃除。
こまめにお掃除してるのに、いつの間にか汚れがこびりついてしまいます。
「ご主人さま、お風呂の汚れがどうしてもとれないの。女ってダメね」
二人で寛ぐ金曜日の晩酌タイム、ワインをお酌しながら、ご主人さまに相談します。
「よーし、オレに任せろ。ミサ、明日は大掃除だぞ」

「ゴシッ！ゴシッ！ギュバン！」
凄い音。
ご主人さまは、デッキブラシでお風呂の床を豪快に磨いていきます。
お風呂の内側も外側もピッカピカ。
あらっ、排水溝までお掃除してくれた。
ここって汚いからあたしって苦手で、つい手を抜いてしまうところです。
ついでにトイレの内側もゴシゴシとブラシがけ。
キッチンの排水溝もやってくれました。
嬉しい。
なんだか、気持ちが暖かくなります。
なんて頼もしいご主人さま。
うふふっ、こんな素敵な人があたしの彼氏。
家中がとても綺麗になって、あたしの心も洗われるようです。
でも、ご主人さま。やりっぱなしだわ。
ブラシは床に放り投げたままだし、泡もほんのり残ってる。
男の人って、こういうところはやっぱりダメね。
あたしはスポンジで磨き洗いして仕上げます。

「ふぅ～、お疲れさま、ご主人さま」
あたしはキンキンに冷えたビールを彼に渡して労います。
「おっ、気が利くな。ミサ、ありがとう」
えへっ、褒められた。
でも、お礼を言うのはあたしの方なのに。
そういえば彼って、あたしの苦手なゴキブリホイホイなんかも、中身をチェックして捨ててくれるんです。
力仕事や汚い仕事はお前にやらせたくないんですって。
優しいご主人さま。
スキです。
あたしはキッチンに戻って、こっそり指先にキス。
その指を結婚首輪に押し付けました。
『愛しています。ご主人さま』


【女ってダメね】
女性が自分の力で上手くいかない時吐く、定番の弱音です。
主人公の口癖の一つですが、このセリフを聞くと発奮する男性が多いようです。
ミサは無意識の内に、おねだり上手だったりします。


【力仕事や汚れ仕事】
この世界は男尊女卑の世界で女性に大変厳しい世界ですが、意外と女性に優しい面もあったりします。
力仕事や汚れ仕事、危険な仕事は女性にやらせるものではないと多くの男性は考えており、お風呂掃除やトイレ掃除は夫が行なうご家庭も多いのです。
また、トイレもおしっこが飛び散って汚れないように、男性も自宅では座りションが一般的です。