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4.静止衛星あやめヲ阻止セヨ
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1977年2月23日、N-Iロケット3号機にて、日本初の静止衛星きく2号が打ち上げられた。
米国の月面着陸の翌年にやっと人工衛星を打ち上げた日本。
天と地ほどあった差が、いつのまにか、ここまで追いついてきたのである。
米国ペンタゴン某所
「日本の開発スピードは当方の想定よりかなり速い。これから主流となるであろう静止衛星の開発を、上手く妨害できないか?」
「いい方法があります。それは・・・」
宇宙開発事業団某所
実験用静止通信衛星あやめを前にする技術者2人
「N-Iロケットももう5号機か、今まで全て打ち上げ成功してるし、今度も成功間違い無しだな」
「そうですね、しかもこのあやめが成功すれば、日本も静止通信衛星を持つことになる」
「だな、そして、静止衛星を世界に輸出するきっかけになるかも知れないな。これは凄いことだよ」
N-Iロケット5号機発射・・・
「トランスファー軌道投入成功!」
よし、もう一息だ。
「アポジモーター点火・・・・・・・・・・通信が途絶えました」
「再コールしろ」
「ダメです、反応ありません」
米国ペンタゴン某所某高官
「日本の静止衛星を上手く失敗させたようだな。素晴らしい手腕だ。一体どんな手を使ったんだ?」
ジェットエアロ社某幹部
「アポジモーターの不良品を掴ませてやりました。秘密協定でブラックボックスですから、日本の連中には原因は掴めないでしょう」
宇宙開発事業団某所
実験用静止通信衛星あやめを前にする技術者2人
「前回の失敗は原因不明だが、ブラックボックス以外の部品チェックは万全だ」
「そうですね、まさか2回連続失敗なんてないでしょう」
N-Iロケット6号機発射・・・
「トランスファー軌道投入成功!」
よし、もう一息だ。
「アポジモーター点火・・・・・・・・・・通信が途絶えました」
「再コールしろ」
「ダメです、反応ありません」
またしても失敗だ。
米国による妨害は二回連続で成功したのだ。
そして、N-Iロケットは二度と静止衛星を打ち上げることはなかった。
米国の月面着陸の翌年にやっと人工衛星を打ち上げた日本。
天と地ほどあった差が、いつのまにか、ここまで追いついてきたのである。
米国ペンタゴン某所
「日本の開発スピードは当方の想定よりかなり速い。これから主流となるであろう静止衛星の開発を、上手く妨害できないか?」
「いい方法があります。それは・・・」
宇宙開発事業団某所
実験用静止通信衛星あやめを前にする技術者2人
「N-Iロケットももう5号機か、今まで全て打ち上げ成功してるし、今度も成功間違い無しだな」
「そうですね、しかもこのあやめが成功すれば、日本も静止通信衛星を持つことになる」
「だな、そして、静止衛星を世界に輸出するきっかけになるかも知れないな。これは凄いことだよ」
N-Iロケット5号機発射・・・
「トランスファー軌道投入成功!」
よし、もう一息だ。
「アポジモーター点火・・・・・・・・・・通信が途絶えました」
「再コールしろ」
「ダメです、反応ありません」
米国ペンタゴン某所某高官
「日本の静止衛星を上手く失敗させたようだな。素晴らしい手腕だ。一体どんな手を使ったんだ?」
ジェットエアロ社某幹部
「アポジモーターの不良品を掴ませてやりました。秘密協定でブラックボックスですから、日本の連中には原因は掴めないでしょう」
宇宙開発事業団某所
実験用静止通信衛星あやめを前にする技術者2人
「前回の失敗は原因不明だが、ブラックボックス以外の部品チェックは万全だ」
「そうですね、まさか2回連続失敗なんてないでしょう」
N-Iロケット6号機発射・・・
「トランスファー軌道投入成功!」
よし、もう一息だ。
「アポジモーター点火・・・・・・・・・・通信が途絶えました」
「再コールしろ」
「ダメです、反応ありません」
またしても失敗だ。
米国による妨害は二回連続で成功したのだ。
そして、N-Iロケットは二度と静止衛星を打ち上げることはなかった。
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