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聞いてないぞ

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またもや、叫びながらジュースをむせて吹き出した詩乃也。口元を手の甲で拭うが飲んでいたのがコーラだったため、零した所が若干ベタついている。

「別にはめてないですよ…?いつかって話はしてないですよね?」
「へっ屁理屈言うな!!!」

一一一半年後って…それまでこいつと恋人ごっこやってろってことか!?長すぎだろ!それに、こいつが平気で余裕そうなのもなんかムカつく。

「はー…、お前さぁ。俺が目合ったら殴ってくるって噂のヤベー奴だって知ってんだろ?」
「え?ああ、そういえばそんな噂…」
「半年も付き合う?お前と?これから先、俺が気に食わねーことあったら、キレて殴られるんじゃねーかとか思わねーの?そういう奴だぞ。俺は」
「え…」

コーラのベタつきなど気にせず、少し睨みを効かせながら雰囲気を変えた詩乃也。

一一一やっぱりやめるって俺から言い出しても、どうせ昨日の夜のことを持ち出されるし。生活指導にも朝絡まれたばっかで、今話しに行かれたら余計面倒臭い…だったら改めてこっちから脅して…

「そういう人だったら、昨日既に僕のこと殴ってますよね」
「は…」
「会った時から詩乃也くんは怒ってたし…交換条件飲ませて、僕はキスまでしました。噂通りの人ならその時点で何度か殴ってるんじゃないですか?」
「なっ…何言ってんだ、お前」
「僕は別に殴られてもいいですけど…たぶん詩乃也くんは、自分から人に暴力を奮ったりしないと思います」
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