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ある夜

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時刻は22時近く、汚い路地裏。生ゴミとタバコの匂いと、割れた酒瓶の匂い。

そしてさっき喧嘩した時に怪我した口元は血の味がする。

毎日こんな感じだった。

ただ、この日はいつもと微妙に違うところがあった。

捨てられた動物みたいにゴミ箱に入っていた俺と

そこに通りがかった、この場所に不釣り合いの小綺麗な男。

出会ってしまったから。暗い路地裏に光が差したみたいに。

そのせいで、俺はおかしくなってしまったんだろう。

「僕のお願い、聞いてくれますか?」

この曇りのない目に吸い込まれそうで

今までどんな奴でも相手にできたのに。

こいつの前では抵抗できない…。

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