6 / 17
2
彼女のこと①
しおりを挟む
結局、びーちゃんから連絡が返ってきたのは次の日の朝でした。勢いよく枕元の携帯を手に取りメッセージを見てみると、そこには【昨日は急に帰ってごめんね。あの後体調崩しちゃって、連絡返せなかった】と書いてあります。
《体調不良!?》
僕は慌てて返信をしました。【大丈夫ですか!?風邪ですか?】と聞くと、【咳とか喉痛は無いけど、熱が出ちゃって…そこまで酷くないけど一応今日は学校も休むから大丈夫だよ】と返信が。
《突然体調崩すなんて…心配です。もしかして!昨日の僕が急に抱きしめたから、びっくりして熱が出たとか…!?》
すごく心配ですが、とりあえず僕は学校に行かないといけないので身支度をしました。そして制服を着ながら、思いつきました。
《お見舞いとか…行ってもいいのだろうか!?》
でも、びーちゃんの家には入ったことがありません。送って行ったことがあるから場所は分かってます。綺麗なアパートです。放課後にお見舞い行っていいか聞いてみることにしました。あまりにしんどいと、人に来られるのも疲れてしまうでしょうから。
《今は、あの疑惑よりもびーちゃんの体が心配です…》
お見舞いに行っていいかメッセージを送ると、返事が返ってきたのはお昼頃でした。そこには【ありがとう。熱は下がってきてるから、来てくれるの嬉しい。待ってるね】と!!!
《嬉しい…!?僕がお見舞いに来ることを嬉しがってくれるだなんて…!!元気が出る食べ物とか飲み物とか持っていかねば!》
その日は一日が長く感じました。一刻も早くびーちゃんの元へお見舞いに行って顔が見たかったんです。
《あれ…今、彼女が男子かもしれない疑惑があるのに…僕はなんでびーちゃんに対してそこまで不信感とか、嫌悪感を持っていないんだろう…》
そう疑問に思いながらもやっと放課後になり、僕は急いで学校を出ました。
「あ、永詩~今日…」
「ごめん!志音!!今日はダメです!」
「まだ何も言ってねえ!」
スーパーに寄ってスポーツドリンクやビタミンCドリンク、ゼリーにお粥などを買って家に向かいました。家に入るのも初めてで緊張しますが…着いたら連絡してと言われたのでメッセージを送ると、秒で玄関の扉が開きました。
「…あ、えーくん」
「び、びーちゃん!大丈夫ですか!?」
「うん…朝より熱も下がったし大丈夫」
「でもしんどそうです!起きてこなくても…!あ、お家の方は…」
「今日は誰もいないから。あ、ごめん。リビングにしか通せないけど入って」
「あっ、えっと、お邪魔します…!」
《体調不良!?》
僕は慌てて返信をしました。【大丈夫ですか!?風邪ですか?】と聞くと、【咳とか喉痛は無いけど、熱が出ちゃって…そこまで酷くないけど一応今日は学校も休むから大丈夫だよ】と返信が。
《突然体調崩すなんて…心配です。もしかして!昨日の僕が急に抱きしめたから、びっくりして熱が出たとか…!?》
すごく心配ですが、とりあえず僕は学校に行かないといけないので身支度をしました。そして制服を着ながら、思いつきました。
《お見舞いとか…行ってもいいのだろうか!?》
でも、びーちゃんの家には入ったことがありません。送って行ったことがあるから場所は分かってます。綺麗なアパートです。放課後にお見舞い行っていいか聞いてみることにしました。あまりにしんどいと、人に来られるのも疲れてしまうでしょうから。
《今は、あの疑惑よりもびーちゃんの体が心配です…》
お見舞いに行っていいかメッセージを送ると、返事が返ってきたのはお昼頃でした。そこには【ありがとう。熱は下がってきてるから、来てくれるの嬉しい。待ってるね】と!!!
《嬉しい…!?僕がお見舞いに来ることを嬉しがってくれるだなんて…!!元気が出る食べ物とか飲み物とか持っていかねば!》
その日は一日が長く感じました。一刻も早くびーちゃんの元へお見舞いに行って顔が見たかったんです。
《あれ…今、彼女が男子かもしれない疑惑があるのに…僕はなんでびーちゃんに対してそこまで不信感とか、嫌悪感を持っていないんだろう…》
そう疑問に思いながらもやっと放課後になり、僕は急いで学校を出ました。
「あ、永詩~今日…」
「ごめん!志音!!今日はダメです!」
「まだ何も言ってねえ!」
スーパーに寄ってスポーツドリンクやビタミンCドリンク、ゼリーにお粥などを買って家に向かいました。家に入るのも初めてで緊張しますが…着いたら連絡してと言われたのでメッセージを送ると、秒で玄関の扉が開きました。
「…あ、えーくん」
「び、びーちゃん!大丈夫ですか!?」
「うん…朝より熱も下がったし大丈夫」
「でもしんどそうです!起きてこなくても…!あ、お家の方は…」
「今日は誰もいないから。あ、ごめん。リビングにしか通せないけど入って」
「あっ、えっと、お邪魔します…!」
21
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
「誕生日前日に世界が始まる」
悠里
BL
真也×凌 大学生(中学からの親友です)
凌の誕生日前日23時過ぎからのお話です(^^
ほっこり読んでいただけたら♡
幸せな誕生日を想像して頂けたらいいなと思います♡
→書きたくなって番外編に少し続けました。
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま

前世から俺の事好きだという犬系イケメンに迫られた結果
はかまる
BL
突然好きですと告白してきた年下の美形の後輩。話を聞くと前世から好きだったと話され「????」状態の平凡男子高校生がなんだかんだと丸め込まれていく話。


サンタからの贈り物
未瑠
BL
ずっと片思いをしていた冴木光流(さえきひかる)に想いを告げた橘唯人(たちばなゆいと)。でも、彼は出来るビジネスエリートで仕事第一。なかなか会うこともできない日々に、唯人は不安が募る。付き合って初めてのクリスマスも冴木は出張でいない。一人寂しくイブを過ごしていると、玄関チャイムが鳴る。
※別小説のセルフリメイクです。

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる