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彼女のこと①
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結局、びーちゃんから連絡が返ってきたのは次の日の朝でした。勢いよく枕元の携帯を手に取りメッセージを見てみると、そこには【昨日は急に帰ってごめんね。あの後体調崩しちゃって、連絡返せなかった】と書いてあります。
《体調不良!?》
僕は慌てて返信をしました。【大丈夫ですか!?風邪ですか?】と聞くと、【咳とか喉痛は無いけど、熱が出ちゃって…そこまで酷くないけど一応今日は学校も休むから大丈夫だよ】と返信が。
《突然体調崩すなんて…心配です。もしかして!昨日の僕が急に抱きしめたから、びっくりして熱が出たとか…!?》
すごく心配ですが、とりあえず僕は学校に行かないといけないので身支度をしました。そして制服を着ながら、思いつきました。
《お見舞いとか…行ってもいいのだろうか!?》
でも、びーちゃんの家には入ったことがありません。送って行ったことがあるから場所は分かってます。綺麗なアパートです。放課後にお見舞い行っていいか聞いてみることにしました。あまりにしんどいと、人に来られるのも疲れてしまうでしょうから。
《今は、あの疑惑よりもびーちゃんの体が心配です…》
お見舞いに行っていいかメッセージを送ると、返事が返ってきたのはお昼頃でした。そこには【ありがとう。熱は下がってきてるから、来てくれるの嬉しい。待ってるね】と!!!
《嬉しい…!?僕がお見舞いに来ることを嬉しがってくれるだなんて…!!元気が出る食べ物とか飲み物とか持っていかねば!》
その日は一日が長く感じました。一刻も早くびーちゃんの元へお見舞いに行って顔が見たかったんです。
《あれ…今、彼女が男子かもしれない疑惑があるのに…僕はなんでびーちゃんに対してそこまで不信感とか、嫌悪感を持っていないんだろう…》
そう疑問に思いながらもやっと放課後になり、僕は急いで学校を出ました。
「あ、永詩~今日…」
「ごめん!志音!!今日はダメです!」
「まだ何も言ってねえ!」
スーパーに寄ってスポーツドリンクやビタミンCドリンク、ゼリーにお粥などを買って家に向かいました。家に入るのも初めてで緊張しますが…着いたら連絡してと言われたのでメッセージを送ると、秒で玄関の扉が開きました。
「…あ、えーくん」
「び、びーちゃん!大丈夫ですか!?」
「うん…朝より熱も下がったし大丈夫」
「でもしんどそうです!起きてこなくても…!あ、お家の方は…」
「今日は誰もいないから。あ、ごめん。リビングにしか通せないけど入って」
「あっ、えっと、お邪魔します…!」
《体調不良!?》
僕は慌てて返信をしました。【大丈夫ですか!?風邪ですか?】と聞くと、【咳とか喉痛は無いけど、熱が出ちゃって…そこまで酷くないけど一応今日は学校も休むから大丈夫だよ】と返信が。
《突然体調崩すなんて…心配です。もしかして!昨日の僕が急に抱きしめたから、びっくりして熱が出たとか…!?》
すごく心配ですが、とりあえず僕は学校に行かないといけないので身支度をしました。そして制服を着ながら、思いつきました。
《お見舞いとか…行ってもいいのだろうか!?》
でも、びーちゃんの家には入ったことがありません。送って行ったことがあるから場所は分かってます。綺麗なアパートです。放課後にお見舞い行っていいか聞いてみることにしました。あまりにしんどいと、人に来られるのも疲れてしまうでしょうから。
《今は、あの疑惑よりもびーちゃんの体が心配です…》
お見舞いに行っていいかメッセージを送ると、返事が返ってきたのはお昼頃でした。そこには【ありがとう。熱は下がってきてるから、来てくれるの嬉しい。待ってるね】と!!!
《嬉しい…!?僕がお見舞いに来ることを嬉しがってくれるだなんて…!!元気が出る食べ物とか飲み物とか持っていかねば!》
その日は一日が長く感じました。一刻も早くびーちゃんの元へお見舞いに行って顔が見たかったんです。
《あれ…今、彼女が男子かもしれない疑惑があるのに…僕はなんでびーちゃんに対してそこまで不信感とか、嫌悪感を持っていないんだろう…》
そう疑問に思いながらもやっと放課後になり、僕は急いで学校を出ました。
「あ、永詩~今日…」
「ごめん!志音!!今日はダメです!」
「まだ何も言ってねえ!」
スーパーに寄ってスポーツドリンクやビタミンCドリンク、ゼリーにお粥などを買って家に向かいました。家に入るのも初めてで緊張しますが…着いたら連絡してと言われたのでメッセージを送ると、秒で玄関の扉が開きました。
「…あ、えーくん」
「び、びーちゃん!大丈夫ですか!?」
「うん…朝より熱も下がったし大丈夫」
「でもしんどそうです!起きてこなくても…!あ、お家の方は…」
「今日は誰もいないから。あ、ごめん。リビングにしか通せないけど入って」
「あっ、えっと、お邪魔します…!」
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