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彼女について
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自分の彼女が彼氏かもしれない?何をふざけたことを言っているのだと思いましたか?僕も「そんな馬鹿な」と何度も考えました。
でも、いくつか気になる点があったんです。
遡ること約半年前、放課後。他校の普通科に通う彼女は僕の通う高校の正門近くに立っていました。僕は、うちの学校に知り合いでもいるのかな、誰か待ってるのかなと気にせずに通り過ぎようとしました。
しかし、なんと彼女は僕を呼び止めたんです。もちろん初対面です。
そして、僕があまりにモブ性質なせいでかなり狼狽えましたが、彼女は顔を真っ赤にしながら俯き言いました。
「突然ごめんなさい。〇〇高校の#花野枇杷_はなのびわ__#と申します。あなたのことが好きです…付き合ってくれませんか?」と。
珍しい名前だな、とか思ってる暇なかったです。顎が外れるかと思いました。本気で。
人生で告白なんてされたことないし、彼女もいたことありません。ましてや誰かに好意を持たれるなんてなかったし…こんな少女漫画のような展開があるのかと信じられませんでした。
彼女の前で思い切り自分の頬を叩いてみたけど、痛かったので夢じゃないようでした。
普通はお友達から…とか。自己紹介から…とか。お互いをまず知るためにお試しから…とか。そんな常識すっ飛ばして、脳内が弾けた僕は「よろしくお願いします」と深くお辞儀をかましました。
その時、彼女はどんなに嬉しそうな顔をしていたか。今思い出してもドキドキするほど、天使のような満面の笑顔でした。
正直、告白をOKした時は舞い上がっただけ…というのが本心です。こんな平凡すぎる僕を好きになってくれたというだけで頭が弾けるほど嬉しかったから。
でも、そんな僕は…付き合うことになってからどんどん彼女の魅力を知ることになるのでした。
でも、いくつか気になる点があったんです。
遡ること約半年前、放課後。他校の普通科に通う彼女は僕の通う高校の正門近くに立っていました。僕は、うちの学校に知り合いでもいるのかな、誰か待ってるのかなと気にせずに通り過ぎようとしました。
しかし、なんと彼女は僕を呼び止めたんです。もちろん初対面です。
そして、僕があまりにモブ性質なせいでかなり狼狽えましたが、彼女は顔を真っ赤にしながら俯き言いました。
「突然ごめんなさい。〇〇高校の#花野枇杷_はなのびわ__#と申します。あなたのことが好きです…付き合ってくれませんか?」と。
珍しい名前だな、とか思ってる暇なかったです。顎が外れるかと思いました。本気で。
人生で告白なんてされたことないし、彼女もいたことありません。ましてや誰かに好意を持たれるなんてなかったし…こんな少女漫画のような展開があるのかと信じられませんでした。
彼女の前で思い切り自分の頬を叩いてみたけど、痛かったので夢じゃないようでした。
普通はお友達から…とか。自己紹介から…とか。お互いをまず知るためにお試しから…とか。そんな常識すっ飛ばして、脳内が弾けた僕は「よろしくお願いします」と深くお辞儀をかましました。
その時、彼女はどんなに嬉しそうな顔をしていたか。今思い出してもドキドキするほど、天使のような満面の笑顔でした。
正直、告白をOKした時は舞い上がっただけ…というのが本心です。こんな平凡すぎる僕を好きになってくれたというだけで頭が弾けるほど嬉しかったから。
でも、そんな僕は…付き合うことになってからどんどん彼女の魅力を知ることになるのでした。
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