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夏夜行祭
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次の日の朝。少し目覚めのいい那月は、目覚ましよりも先に起きて支度を済ませていた。リビングへ行くと、夜勤帰りの母がキッチンで料理をしている所だった。
「あっ那月、おはよ」
「おはよう、もー母さん。夜勤の時はご飯自分でやるから大丈夫だよ?早くお風呂入って寝なよ!」
「ふふ、ありがとね。このおかずだけ出来たらそうする!冷蔵庫に入れとくから夜食べてね」
「うん…ありがとう!」
笑顔でそう言うと、那月はテーブルにつき母が用意してくれた朝食を食べ始めた。母は少し気分が良さそうにキッチンから那月を見つめている。
「…ん?なに?母さん」
「んーん!最近、那月がちょっと元気あって良かったなって。学校慣れた?」
「あ…うん!ちょっとずつだけど…前言った頑張りたいことも、頑張ってるよ」
「そっか。よかった。でも無理はしないでね?」
「うん!ありがとう」
親の目から見ると、やはり良い時も悪い時も変化が分かるんだろう。嬉しそうにしている母を見て、那月も穏やかな気分になった。
「あ、そういえば…もう来月7月だし、那月の学校さ夏の行事あるんじゃない?」
「え?夏の行事って…?」
「忘れたのー?学校説明で聞いたでしょ!高校にしては珍しい行事…、ほら!夏祭りみたいなやつ!」
「……え?そんなのあったっけ?」
「あったって!今日明衣ちゃんに聞いてみなよ!」
思いもしなかった話題に那月は首を傾げる。克服のことでずっと頭がいっぱいだった那月は行事なんて気にも留めていなかった。秋の文化祭だけではなく夏にもそんな行事があるなんて、と唾を飲む。
「う、うん。学校行ったら聞いてみる」
どんな行事かと少し恐れながら学校へ来た那月は、教室で明衣と会って早々そのことを尋ねた。
「那月~!おは…」
「明衣!!おはよ!あのさ、この学校夏に行事あるってほんと!?」
「ええ!なにいきなり!」
「朝、母さんに聞いたんだけど…そろそろ夏祭りみたいなのあるんじゃないかって…あるの?」
「あー!あるある。確か7月の夏休み前じゃなかったかな」
「やっぱりあるんだ…」
「あるよー!絶対入学式の時とかに聞いてるはず!忘れてたんでしょ~」
明衣の返答を聞いて衝撃を受ける那月。大きな行事は人と関わるチャンスだと思う反面、昔色々あってから賑やかな行事があまり得意ではなくなっていた。
一一一まさか文化祭前にこんな変化球があったとは…。行事って基本人と関わるから、男子とも関わるチャンスはあるしもっと変われるかもしれない思うけど。でも、どうしてもやっぱり少し怖い…。
「えーっと、なんて名前の行事だったかな。夏…夏の…えーと、えーと、祭り…」
「あの、それたぶん夏夜行祭だと思うよ」
「……えっ」
突然横から2人以外の声が飛び込んできて、思わず明衣と那月は同じタイミングで勢いよく振り返る。
「あっ、つい聞こえてきて気になって…話入っちゃってごめん」
そこにいたのは同じクラスの登校してきたばかりの男子だった。淡い茶髪でカッターシャツを緩く着崩した姿がサマになっている、いわゆるイケメンの類だ。
「あー!相野くんじゃん!おはよ!」
「おはよ」
「全然大丈夫!むしろ思い出せなかったから教えてくれてありがとう~!夏夜行祭かぁ」
一一一び、びっくりした…!!いきなり話に誰か入ってくるなんて今までなかったから…!しかも男の人が!相野くんって名前は知ってたけど話したことない…!
相野は普段賑やかで明るい男子達とよくつるんでいて、那月もそれは目にしていた。爽やかなイケメンだと女子が話しているのも聞いた事があったし、自分とは無縁の存在だと思っていた。
なのに、まさかの出来事だ。
そんな相野と、ナチュラルに話を交える明衣。那月はその隣でダラダラと汗をかいて制服の裾を握りしめる。いきなりのことで驚いたが、何とかその場を避けずに相野に目を向けた。
一一一こ、これは二度とないくらいのチャンスかも。誰かが世間話で話しかけてくれるなんて…!化学の授業の時とはきっと違う、僕は大丈夫だ…!
「ねー?那月、夏夜行祭だって!楽しみじゃない?」
那月の様子に気付いた明衣は、自然に肩を組んでポンポンと撫で、なだめるように話を振った。
「う、う、うん…!たっ、楽しみ…」
「何やるんだろねー?出し物とかすんのかな?」
「クラスの出し物はなかったと思うけど…部活では何か披露するかもね」
「へっ、へぇ…!そ、そ、そう、なんだね」
やはり彩世といる時のようには出来ないが、そのおかげで少しずつついた耐性もあり、何とか相野に返答することができた。那月のその声を聞いた相野は、じっとその姿を見つめる。
「!!え、あの…あっ、な、な、なにか…」
「ううん、篠井くんと話すの初めてだなって」
「あ、う、うん…」
「私も初めてだよー?」
「そうだ、真田さんも初めてだね。よく2人は一緒にいるけど仲良いんだ」
「うん!めっちゃ仲良し!」
「そっか、いいね」
相野は特に那月の様子を見てバカにする感じも、引く感じもない。何気ない会話をしただけ。やはり相野は笑顔が爽やかで、思ったよりも人当たりがよく話し方も優しい。
ただ話している間、ずっとその目線が分かりやすく自分に向いているせいで那月は少し落ち着かなかった。
一一一すごく見られてる…気がする。やっぱり僕の様子がおかしいの気になるのかな…。でもニコニコしてるし、悪い人ではなさそう…。
「おーい、相野~!」
「あ、呼ばれたから行くね。またね、篠井くんと真田さん」
「うん!またね~」
「あっ、は、は、はい」
相野が去っていった後、那月は深く息を吸って吐いた。一気に緊張が解けたようだ。
「大丈夫ー?まさか相野くんが話しかけてくるとはびっくりしたね~」
「ありがとう明衣…、うん。でもおかげで何とか話せた…」
「ね!すごいじゃん!前より全然話せてるよ!」
「うん…ありがとう」
「てか、さっき相野くんめっちゃ那月のこと見てたよね?」
「えっ、やっぱり見てた…?」
「うん!すごい熱い視線がね!」
一一一なんでだろう…。いや、きっと僕が変な感じなのが気になったんだろうな。何とか話せたけど、もっと普通に会話できるようになりたいな…。彩世先輩といる時みたいに…。
一一一あ、先輩は夏夜行祭のこと知ってるのかな。
「あっ那月、おはよ」
「おはよう、もー母さん。夜勤の時はご飯自分でやるから大丈夫だよ?早くお風呂入って寝なよ!」
「ふふ、ありがとね。このおかずだけ出来たらそうする!冷蔵庫に入れとくから夜食べてね」
「うん…ありがとう!」
笑顔でそう言うと、那月はテーブルにつき母が用意してくれた朝食を食べ始めた。母は少し気分が良さそうにキッチンから那月を見つめている。
「…ん?なに?母さん」
「んーん!最近、那月がちょっと元気あって良かったなって。学校慣れた?」
「あ…うん!ちょっとずつだけど…前言った頑張りたいことも、頑張ってるよ」
「そっか。よかった。でも無理はしないでね?」
「うん!ありがとう」
親の目から見ると、やはり良い時も悪い時も変化が分かるんだろう。嬉しそうにしている母を見て、那月も穏やかな気分になった。
「あ、そういえば…もう来月7月だし、那月の学校さ夏の行事あるんじゃない?」
「え?夏の行事って…?」
「忘れたのー?学校説明で聞いたでしょ!高校にしては珍しい行事…、ほら!夏祭りみたいなやつ!」
「……え?そんなのあったっけ?」
「あったって!今日明衣ちゃんに聞いてみなよ!」
思いもしなかった話題に那月は首を傾げる。克服のことでずっと頭がいっぱいだった那月は行事なんて気にも留めていなかった。秋の文化祭だけではなく夏にもそんな行事があるなんて、と唾を飲む。
「う、うん。学校行ったら聞いてみる」
どんな行事かと少し恐れながら学校へ来た那月は、教室で明衣と会って早々そのことを尋ねた。
「那月~!おは…」
「明衣!!おはよ!あのさ、この学校夏に行事あるってほんと!?」
「ええ!なにいきなり!」
「朝、母さんに聞いたんだけど…そろそろ夏祭りみたいなのあるんじゃないかって…あるの?」
「あー!あるある。確か7月の夏休み前じゃなかったかな」
「やっぱりあるんだ…」
「あるよー!絶対入学式の時とかに聞いてるはず!忘れてたんでしょ~」
明衣の返答を聞いて衝撃を受ける那月。大きな行事は人と関わるチャンスだと思う反面、昔色々あってから賑やかな行事があまり得意ではなくなっていた。
一一一まさか文化祭前にこんな変化球があったとは…。行事って基本人と関わるから、男子とも関わるチャンスはあるしもっと変われるかもしれない思うけど。でも、どうしてもやっぱり少し怖い…。
「えーっと、なんて名前の行事だったかな。夏…夏の…えーと、えーと、祭り…」
「あの、それたぶん夏夜行祭だと思うよ」
「……えっ」
突然横から2人以外の声が飛び込んできて、思わず明衣と那月は同じタイミングで勢いよく振り返る。
「あっ、つい聞こえてきて気になって…話入っちゃってごめん」
そこにいたのは同じクラスの登校してきたばかりの男子だった。淡い茶髪でカッターシャツを緩く着崩した姿がサマになっている、いわゆるイケメンの類だ。
「あー!相野くんじゃん!おはよ!」
「おはよ」
「全然大丈夫!むしろ思い出せなかったから教えてくれてありがとう~!夏夜行祭かぁ」
一一一び、びっくりした…!!いきなり話に誰か入ってくるなんて今までなかったから…!しかも男の人が!相野くんって名前は知ってたけど話したことない…!
相野は普段賑やかで明るい男子達とよくつるんでいて、那月もそれは目にしていた。爽やかなイケメンだと女子が話しているのも聞いた事があったし、自分とは無縁の存在だと思っていた。
なのに、まさかの出来事だ。
そんな相野と、ナチュラルに話を交える明衣。那月はその隣でダラダラと汗をかいて制服の裾を握りしめる。いきなりのことで驚いたが、何とかその場を避けずに相野に目を向けた。
一一一こ、これは二度とないくらいのチャンスかも。誰かが世間話で話しかけてくれるなんて…!化学の授業の時とはきっと違う、僕は大丈夫だ…!
「ねー?那月、夏夜行祭だって!楽しみじゃない?」
那月の様子に気付いた明衣は、自然に肩を組んでポンポンと撫で、なだめるように話を振った。
「う、う、うん…!たっ、楽しみ…」
「何やるんだろねー?出し物とかすんのかな?」
「クラスの出し物はなかったと思うけど…部活では何か披露するかもね」
「へっ、へぇ…!そ、そ、そう、なんだね」
やはり彩世といる時のようには出来ないが、そのおかげで少しずつついた耐性もあり、何とか相野に返答することができた。那月のその声を聞いた相野は、じっとその姿を見つめる。
「!!え、あの…あっ、な、な、なにか…」
「ううん、篠井くんと話すの初めてだなって」
「あ、う、うん…」
「私も初めてだよー?」
「そうだ、真田さんも初めてだね。よく2人は一緒にいるけど仲良いんだ」
「うん!めっちゃ仲良し!」
「そっか、いいね」
相野は特に那月の様子を見てバカにする感じも、引く感じもない。何気ない会話をしただけ。やはり相野は笑顔が爽やかで、思ったよりも人当たりがよく話し方も優しい。
ただ話している間、ずっとその目線が分かりやすく自分に向いているせいで那月は少し落ち着かなかった。
一一一すごく見られてる…気がする。やっぱり僕の様子がおかしいの気になるのかな…。でもニコニコしてるし、悪い人ではなさそう…。
「おーい、相野~!」
「あ、呼ばれたから行くね。またね、篠井くんと真田さん」
「うん!またね~」
「あっ、は、は、はい」
相野が去っていった後、那月は深く息を吸って吐いた。一気に緊張が解けたようだ。
「大丈夫ー?まさか相野くんが話しかけてくるとはびっくりしたね~」
「ありがとう明衣…、うん。でもおかげで何とか話せた…」
「ね!すごいじゃん!前より全然話せてるよ!」
「うん…ありがとう」
「てか、さっき相野くんめっちゃ那月のこと見てたよね?」
「えっ、やっぱり見てた…?」
「うん!すごい熱い視線がね!」
一一一なんでだろう…。いや、きっと僕が変な感じなのが気になったんだろうな。何とか話せたけど、もっと普通に会話できるようになりたいな…。彩世先輩といる時みたいに…。
一一一あ、先輩は夏夜行祭のこと知ってるのかな。
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