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妻の笑顔
しおりを挟む子供がいないせいだろうか、妻とはよく話す方だ。
今日は誕生日だし、ケーキを買って帰るか。
妻の好きなショートケーキ。
皿に移し替えた時に、気がついた。
ろうそくを買い忘れたのだ。
悪いな、こいつで許してくれ。
そう言って、線香を3本立てた。
もう、相変わらずね。
そう言って、遺影の妻は笑った。
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拙作『最後の一行を考えながら読むと十倍おもしろい140文字ほどの話(まばたきノベル)』を読んでいただき、本当にありがとうございます。どうぞ、お気軽に御覧ください。「お気に入り」登録や御感想を聞かせていただければ幸いです。同じ系統の『まばたき怪談【R18】』『地獄集落 外道の掟【R18】』も合わせて、よろしくお願いします。
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