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永遠のラビリンス

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元々方向音痴の私はとっくにあきらめていたが、


夫は地図を何度も引っ繰り返して、現在地を読みとろうとしていた。


だけど、方位がわからない以上、地図など気休めにもならないだろう。


一体どこに行こうとしていたのか、それさえ忘れてしまいそうだ。










右と左が逆転してしまう、この鏡の中の世界では。

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