上 下
239 / 248

溺れる身体Ⅱ⑭

しおりを挟む

 全身を躍動させてダイナミックに腰を打ち込んだり、奥深くまでインサートしたまま優しい律動だけにとどめたり。僕は緩急をつけて責めながら、レイカさんの反応をつぶさに見守った。

 改めて思う。やはり、彼女は最高の女性だった。

「とてもきれいです、レイカさん」

 僕が耳元で囁くと、ザクロの潤みがドロッと一層増した。バナナで力強くかき回すと、知的で美しい顔がセクシーに歪む。

 僕の腕にしがみつき、大きな悲鳴を上げる。夢うつつで繰り返し、僕の名前を呼ぶ。そんなレイカさんがたまらなく愛おしかった。

「大好きです、愛しています、レイカさん」僕は心から、その言葉を告げた。

 素直な気持ちを口にして、初めて気づくこともある。僕は以前にも増して、レイカさんを大事に思っている。ほんの少し前まで、彼女を完全に支配してしまいたいとか、身も心も屈服させたいとか、そんなよこしまなことを考えていた。

 僕は浅はかな愚か者だった。セックスは究極のコミュニケーションだ。愛情を伝えないセックスはむなしい。快楽だけを追い求める行為は浅ましく、コミュニケーションとしては最悪である。

 今はただ、愛しい彼女を喜ばせたい。その一心で、僕の身体は動いていた。

 流れ落ちる汗。ほとばしる体液。いくら抱いても抱き足りない。僕たちは果てしなく、交わり続けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

由紀と真一

廣瀬純一
大衆娯楽
夫婦の体が入れ替わる話

兄の悪戯

廣瀬純一
大衆娯楽
悪戯好きな兄が弟と妹に催眠術をかける話

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

処理中です...