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溺れる身体④
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「『聖闘士星矢』でいえば、星矢が女神アテナを抱きますかって話っすよ。ああ、シュウさん、アニメは全然観ないんでしたっけ」
「……」
「映画ならいいっすか。『007』ぐらい知っているっしょ。ジェームズ・ボンドが、女王陛下を抱きますか?」
わかりにくい例えだが、言いたいことはわかる。
「『スターウォーズ』で言うなら、アナキン・スカイウォーカーがアミダラ女王を抱きますか?ああ、抱いてましたね。双子まで孕ませて。正確には元女王の議員だっけ。新作公開で観直したんすけど、ナタリー・ポートマン、超可愛かったなぁ。俺より一回り以上 年上でも、充分恋愛対象っすねぇ」
「……すまん。僕が悪かった」
いきなり、左頬を張られた。
「悪かった、ですか。まぁ、男と女の話っすからね。他人がどうこういう話じゃない。でも、俺たちは『キャッスル』の騎士っすよ。騎士が女王に手を出していいと思ってんすか」
「……」
「『キャッスル』の不文律を破った罪は大きいっす」
「……レイカさんにも、言ったのか」
カズは苦笑して、顔を近づけてきた。鋭い眼で睨みつけられた。
「『シュウさんとできてんすか』なんて、レイカさんに言えるわけないっしょ」
今度は右頬を張られた。さっきとは比較にならないほどの強さで。僕は椅子ごと倒れて、床に叩きつけられた。
「……」
「映画ならいいっすか。『007』ぐらい知っているっしょ。ジェームズ・ボンドが、女王陛下を抱きますか?」
わかりにくい例えだが、言いたいことはわかる。
「『スターウォーズ』で言うなら、アナキン・スカイウォーカーがアミダラ女王を抱きますか?ああ、抱いてましたね。双子まで孕ませて。正確には元女王の議員だっけ。新作公開で観直したんすけど、ナタリー・ポートマン、超可愛かったなぁ。俺より一回り以上 年上でも、充分恋愛対象っすねぇ」
「……すまん。僕が悪かった」
いきなり、左頬を張られた。
「悪かった、ですか。まぁ、男と女の話っすからね。他人がどうこういう話じゃない。でも、俺たちは『キャッスル』の騎士っすよ。騎士が女王に手を出していいと思ってんすか」
「……」
「『キャッスル』の不文律を破った罪は大きいっす」
「……レイカさんにも、言ったのか」
カズは苦笑して、顔を近づけてきた。鋭い眼で睨みつけられた。
「『シュウさんとできてんすか』なんて、レイカさんに言えるわけないっしょ」
今度は右頬を張られた。さっきとは比較にならないほどの強さで。僕は椅子ごと倒れて、床に叩きつけられた。
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