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欲望の夜②
しおりを挟むただ、ここは僕の大学ではない。虎ノ門にある高層マンションの一室だ。リビングのソファで脚を組み、僕に説教をしている女性は、僕の大学の教授でも準教授でもない。
川島日名子さん。有名私立大学の教授にして、僕の常連さんでもある。彼女はユニークなお客様で、毎回、シチュエーションプレイを求められる。
もう、おわかりだろう。今、僕は日名子さんの自作シナリオに沿って、彼女の教え子を演じている。羞恥心と屈辱感を味わっている風に装い、着衣を一枚一枚脱いでいく。ボクサーショーツ一枚の姿になると、日名子さんがにじり寄ってきた。
おもむろにショーツの上から、僕のバナナを鷲づかみにする。
「こらこら、何を大きくしているのよ。まさか、私の胸と脚を見て、欲情しちゃった?」
「先生、もう、やめてください」
「ギブ・アンド・テイクよ。君が留年したいなら別だけど」
僕は唇を噛み締める。
「君、意外と着やせするのね。結構、たくましいじゃない。若いだけあって、肌がスベスベ」
僕のバナナを強く握ったりゆるめたりしながら、胸に息がかかるほど顔を近づけてくる。真っ赤な舌を尖らせて、僕の乳首を愛撫する。くすぐったさを伴う微妙な快感。
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