上 下
181 / 248

欲望の夜②

しおりを挟む

 ただ、ここは僕の大学ではない。虎ノ門にある高層マンションの一室だ。リビングのソファで脚を組み、僕に説教をしている女性は、僕の大学の教授でも準教授でもない。

 川島日名子ひなこさん。有名私立大学の教授にして、僕の常連さんでもある。彼女はユニークなお客様で、毎回、シチュエーションプレイを求められる。

 もう、おわかりだろう。今、僕は日名子さんの自作シナリオに沿って、彼女の教え子を演じている。羞恥心しゅうちしんと屈辱感を味わっている風に装い、着衣を一枚一枚脱いでいく。ボクサーショーツ一枚の姿になると、日名子さんがにじり寄ってきた。

 おもむろにショーツの上から、僕のバナナを鷲づかみにする。

「こらこら、何を大きくしているのよ。まさか、私の胸と脚を見て、欲情しちゃった?」
「先生、もう、やめてください」
「ギブ・アンド・テイクよ。君が留年したいなら別だけど」

 僕は唇を噛み締める。

「君、意外と着やせするのね。結構、たくましいじゃない。若いだけあって、肌がスベスベ」

 僕のバナナを強く握ったりゆるめたりしながら、胸に息がかかるほど顔を近づけてくる。真っ赤な舌を尖らせて、僕の乳首を愛撫する。くすぐったさを伴う微妙な快感。

 たちまち、バナナがふくらんでしまった。ボクサーショーツからはみだしそうな勢いに、日名子さんは眼を見張る。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

由紀と真一

廣瀬純一
大衆娯楽
夫婦の体が入れ替わる話

兄の悪戯

廣瀬純一
大衆娯楽
悪戯好きな兄が弟と妹に催眠術をかける話

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

処理中です...