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熟れきった初夜④
しおりを挟む〈お一人様〉は、共感できる。僕自身、一人暮らしなので、食事は一人でとる。映画を観に行くのも、基本的に一人。お芝居や美術館も同じ。
その方がはるかに、作品を楽しめるからだ。デートで行くと、どうしても相手に気を使ってしまう。もしかしたら、職業病なのかもしれない。
二人や複数で同じ作品を楽しむことは否定しない。でも、物事を深く考え、追及するためには、一人でいる時間が大切だ。
自分の頭で考え行動することは、別の重要な意味をもつ。試行錯誤の繰り返しと積み重ねが、判断力と分析力を高め、力強い自信を生み出す。
これはコールボーイの世界で、僕が肌で感じてきたことだ。
話が随分それた。〈一人結婚式〉に話を戻そう。
僕は初耳だったけど、〈一人結婚式〉は冬子さんのオリジナルではない。ネットで検索してみると、同様のサービスを企画している旅行代理店があった。女性がウェディングドレスを着て、記念写真を撮るのがメインであり、挙式と披露宴はないらしい。
だから、正確には〈結婚式〉ではない。結婚する相手はいなくても、結婚するつもりはなくても、ウェディングドレスは着てみたい。そういうニーズはおそらく少なくないのだろう。
ただ、冬子さんの場合、少しニュアンスが異なっていた。だからこそ、僕が必要となってくる。
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