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抱けない女⑫
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「シュウ、早くお詫びをなさいっ」
「すいません。余計な口を挟みました。二度としません」
御木本先生は鼻で笑い、アグリさんに止めさせた。
左腕の激痛は初めて味わうものだった。格闘技選手という見立ては的中したらしい。アグリさんの表情は一変している。野獣のような眼差しで、僕を睨みつけていた。
「レイカ、八代のことといい、坊やたちの教育がなっていないようね。すべて、あなたの責任よ。どう責任をとるつもり?」
御木本先生が冷ややかに告げると、レイカさんは床に跪いた。まさかと思ったけど、両手をそろえてきれいに土下座をした。こんなレイカさんを見るのは、初めてだった。
「ダメね。何も伝わってこない。レイカ、本当に反省しているの?」
「……はい、どうか、お許しください。仕事の途中で逃げ出した八代の件は、お詫びのしようもありません。キャストの不始末はすべて私の責任です」
御木本先生は皮肉っぽく笑う。
「八代には充分楽しませてもらったよ。最初から気に喰わなかったんだ。さて、おばさんを楽しませてやるか。そんな不遜な態度が見てとれたからね。そんな輩には情けは無用。たっぷり、お仕置きをしたよ。アシスタント兼ボディガードを使ってね」
もちろん、アグリさんのことだろう。
「すいません。余計な口を挟みました。二度としません」
御木本先生は鼻で笑い、アグリさんに止めさせた。
左腕の激痛は初めて味わうものだった。格闘技選手という見立ては的中したらしい。アグリさんの表情は一変している。野獣のような眼差しで、僕を睨みつけていた。
「レイカ、八代のことといい、坊やたちの教育がなっていないようね。すべて、あなたの責任よ。どう責任をとるつもり?」
御木本先生が冷ややかに告げると、レイカさんは床に跪いた。まさかと思ったけど、両手をそろえてきれいに土下座をした。こんなレイカさんを見るのは、初めてだった。
「ダメね。何も伝わってこない。レイカ、本当に反省しているの?」
「……はい、どうか、お許しください。仕事の途中で逃げ出した八代の件は、お詫びのしようもありません。キャストの不始末はすべて私の責任です」
御木本先生は皮肉っぽく笑う。
「八代には充分楽しませてもらったよ。最初から気に喰わなかったんだ。さて、おばさんを楽しませてやるか。そんな不遜な態度が見てとれたからね。そんな輩には情けは無用。たっぷり、お仕置きをしたよ。アシスタント兼ボディガードを使ってね」
もちろん、アグリさんのことだろう。
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