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ラブ・スパイラル⑧
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「とにかく、今の私はフリーだから、またシュウくんを指名させて。やっぱり、君とのセックスは最高」
そう言って、頬にキスをしてくれた。
さりげなく置時計を見たつもりだけど、接客業をしているだけに、真由莉さんに気づかれてしまった。
「ああ、もうこんな時間だぁ。ハッピーな時間って、あっという間にすぎちゃう」
同感だった。ハードなセックスを終えた後のゆったりとした気だるい時間帯。できるなら、大好きな女性とイチャイチャして、まったり過ごしたかった。
延長料は結構ですので、もうしばらく一緒にいましょうか? よっぽど、そう言おうかと思った。
「名残惜しいけど、そろそろバイバイだね」
「真由莉さん、もしよかったら、次の予定を入れておきましょうか?」
彼女は小首をかしげて少し考え込んだ。
「うーん、今日のところはいいかな。まだ、スケジュールが決まっていないし、また、〈王子予約〉するよ」
泡姫がお客様から直接メール予約をうけることを〈姫予約〉、コールボーイの場合は〈王子予約〉というわけだ。身支度を済ませて立ち上がると、真由莉さんがスッとバスルームの方に消えた。
「ちょっと待ってて。買い物をするから一緒に出ましょう」
メイクを整えているようだ。
「えっ、それって、大丈夫なんですか?」
「他の住人に見られてもいいか、ということ? もちろん平気だよ。シュウくんは大事なお友達だし」
思わず、苦笑した。〈お友達〉というのは、微妙な言い回しだった。
もちろん、恋人ではありえないけど、友達と呼ぶには少々密接すぎる関係だ。何度も身体を重ねて、セックスの趣味嗜好は知り抜いているし、身体の相性は最高の部類だと思う。
僕の思い込みではなく、真由莉さんもそう感じているはず、という自信があった。
しばらくして、メイクと着替えを終えた真由莉さんが戻ってきた。
「さ、いきましょう」
僕たちは玄関を出て、夕焼けに染まったマンションの通路を歩く。彼女がさりげなく、腕をからめてきた。左肘に柔らかなふくらみがあたる。
さっきまで愛撫を施していた水蜜桃がそこにあるのに、もう気軽に触れることはできない。できるだけ早く次の機会がくればいいのに、と思ってしまう。
そう言って、頬にキスをしてくれた。
さりげなく置時計を見たつもりだけど、接客業をしているだけに、真由莉さんに気づかれてしまった。
「ああ、もうこんな時間だぁ。ハッピーな時間って、あっという間にすぎちゃう」
同感だった。ハードなセックスを終えた後のゆったりとした気だるい時間帯。できるなら、大好きな女性とイチャイチャして、まったり過ごしたかった。
延長料は結構ですので、もうしばらく一緒にいましょうか? よっぽど、そう言おうかと思った。
「名残惜しいけど、そろそろバイバイだね」
「真由莉さん、もしよかったら、次の予定を入れておきましょうか?」
彼女は小首をかしげて少し考え込んだ。
「うーん、今日のところはいいかな。まだ、スケジュールが決まっていないし、また、〈王子予約〉するよ」
泡姫がお客様から直接メール予約をうけることを〈姫予約〉、コールボーイの場合は〈王子予約〉というわけだ。身支度を済ませて立ち上がると、真由莉さんがスッとバスルームの方に消えた。
「ちょっと待ってて。買い物をするから一緒に出ましょう」
メイクを整えているようだ。
「えっ、それって、大丈夫なんですか?」
「他の住人に見られてもいいか、ということ? もちろん平気だよ。シュウくんは大事なお友達だし」
思わず、苦笑した。〈お友達〉というのは、微妙な言い回しだった。
もちろん、恋人ではありえないけど、友達と呼ぶには少々密接すぎる関係だ。何度も身体を重ねて、セックスの趣味嗜好は知り抜いているし、身体の相性は最高の部類だと思う。
僕の思い込みではなく、真由莉さんもそう感じているはず、という自信があった。
しばらくして、メイクと着替えを終えた真由莉さんが戻ってきた。
「さ、いきましょう」
僕たちは玄関を出て、夕焼けに染まったマンションの通路を歩く。彼女がさりげなく、腕をからめてきた。左肘に柔らかなふくらみがあたる。
さっきまで愛撫を施していた水蜜桃がそこにあるのに、もう気軽に触れることはできない。できるだけ早く次の機会がくればいいのに、と思ってしまう。
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『裸のプリンスⅢ』の御閲覧をありがとうございました。シュウの物語・第3弾はいかがだったでしょう。もし、お気に召したのなら、「お気に入り」登録をお願いいたします。どうぞ、お気軽に楽しんでください。前作の『裸のプリンス』、『裸のプリンスⅡ』、『愛のしたたる果実【R18】』、『ブラックアイドル【R18】』も合わせて、よろしくお願いいたします。
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