裸のプリンスⅢ【R18】

坂本 光陽

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情欲の雨に濡れて⑧

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「……シュウ、早く」真由莉さんの瞳が情欲に染まっている。

 僕は彼女の横にひざまずき、ローションでぬめる身体を重ねていく。

「シュウの好きなようにして。私が支点になってあげるから」

 両手でマットの枕部分を掴み、マットの上で身体を固定するという意味だ。両手を上げているので、脇の下が露になっている。どちらも入念に手入れされていた。他の部分より白く、とてもセクシーである。

「失礼します」僕は左の脇の下に顔を近づけ、愛情を込めてキスをする。
「ああっ、やん、恥ずかしい」

 真由莉さんが身を捩ったので、今度は僕が注意する。

「真由莉さん、動かないでください」

 眼ヂカラを込めて、彼女の瞳を覗きこむ。
 本当に恥ずかしかったらしい。真由莉さんは赤面していた。

「きれいな脇の下ですね」

 そう言って、右の脇の下にもキスをした。悲鳴が上がり、柔らかな身体がビビッドに反応する。

「これから僕はあなたを抱きます。思い切り潮を吹きたいのなら、身体を捩ってはダメですよ」
「……はい」

 脅えたような表情が可愛らしい。思わず、ムチャクチャにしてやりたい衝動に襲われるが、かろうじて自制する。

 脇の下を露にした真由莉さんをじっくり愛撫する。ローションでヌルヌルの二人の身体が絡み合う。肌を通して伝わってくる快感は、普段の二倍増しだろうか。

 滑らないように態勢と力具合に気を使いながら、水蜜桃を優しくもみしだき、両脚の間に身体に滑り込ませる。

 脇の下を見せて両脚を広げた姿は、あまりにも無防備で、とてもセクシーだ。早く入れて欲しい、真由莉さんが眼で訴えてくる。

 僕は身体を左に傾け、右手を黒バナナに添える。彼女のヌメるザクロの入り口に押し当てると、腰を少し動かした。先端が入っただけで、甲高い悲鳴が上がる。

 インサートの期待が極限まで高まっていたのだろう。真由莉さんはすかさず、腰を動かそうとする。

「動いちゃダメですよ」短く叱咤すると、ピタリと動きを止めた。

 唇を噛み締めて、屈辱と快感がないまぜになった表情が可愛らしい。
 やはり、真由莉さんはMっぽい。僕は彼女の顔を見つめながら、冷ややかに伝える。

「今、あなたの身体は僕のものです。自由に扱わせてもらいますよ」

 僕はゆるやかに腰を使い始める。無防備な彼女をいたぶるように。


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