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リベンジ・ラブ⑮

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「後ろを向いて壁に手をついてくれる?」

 言われた通りにすると、水蜜桃を背中に押しつけてきた。彼女の柔らかな手はリズミカルに踊り続ける。首筋や耳元を舌先で責められ、チェリーを指先で弄ばれてしまう。

 男性の性感帯を知り抜いている愛撫だった。仕事ではほとんど責めているのに、今は責められている。屈辱的ともいえる状況も相まって、身体が自然と反応してしまう。

 僕のバナナは逞しく屹立していた。

「シュウくん、お××××も洗ってほしいよね?」

 僕のヒップがロムさんの腰と密着して、後ろから回してきた両手で丁寧にしごかれた。ボディシャンプーをからめた手のひらで。根元から先端へと絶妙な柔らかさと強さで。しかも、ヒップにバナナを押し当てられて、僕のリビドーは翻弄されてしまう。

 ロムさんは後ろから僕の顔を覗き込み、
「そんな表情をするんだ。とってもセクシーだよ」と、耳元で囁く。

 僕は強引に唇を奪われてしまう。バナナを優しくしごかれながら……。もう少しで、エクスタシーに達してしまう。その直前に、唐突に彼女の愛撫は止まった。ロムさんはクスリと笑う。

「そんな残念そうな顔をしないで。後で、しっかり堪能してもらうからさ」
「……ええ、楽しみにしていますよ」

 僕は砕けそうになる腰を立て直し、無理やり笑顔をつくる。その後、身体の泡を洗い流し、僕たちは一緒にバスルームを出た。濡れた身体をバスタオルで拭い、フローリングの部屋に戻る。

「少し寒いわね」ロムさんはエアコンのスイッチを入れた。

 二人で役割分担をした。僕は押入れから敷布団を出し、シーツを新しいものと交換して、その上にバスタオルを敷いた。ロムさんはタオルにティッシュボックス、ローション、避妊具などを準備し、布団の横に並べた。

「シュウくん、仰向けに寝転んで。脚を少し開いてね」

 言われた通りにすると、ロムさんは足元に跪いた。両手にローションを開けて、足先からマッサージを始める。指先と手のひらを使って愛撫する。太腿の内側をこすり上げるシルキータッチは、明らかに僕のリビドーを煽っていた。

「どこか触って欲しいところはある?」笑いを含んだ囁きが聞こえる。

 僕は眼をつぶって、わきあがる快感に耐える。しかし、あざ笑うかのように、デリケートな愛撫が続く。シルキータッチで責めることはあっても、責められることは初めてだ。

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