上 下
68 / 82

リベンジ・ラブ⑭

しおりを挟む

 ロムさんは笑顔のまま、僕のリビドーを刺激する。緩急をつけながら、僕の身体を巧みに責め続ける。果実をむくようにデニムとボクサーパンツを脱がされ、恥ずかしいほど大きくなったバナナが露わになってしまう。

「じゃあ、私も」

 ロムさんは後ろ向きになって、服を脱ぎ始める。僕に見られていることを意識して、じらすようにゆっくりと……。

 刺繍入りのショーツを足から抜き、彼女がクルリと振り向いた時、僕は違和感の正体を知った。

 ニューハーフもしくは男の娘。ロムさんの股間には、屹立したバナナがあった。戸籍上の性別はどちらになるのだろう。

「シュウくん、あまり驚かないんだね」
「いえ、驚いていますよ。でも、あまり表情に出すのは、失礼かなと思って」
「ふーん、やっぱり個性的な反応だな」

 自分のバナナに手を添えたロムさんは、少しも恥ずかしそうではない。これが私よ、何か文句ある、と誇らしげな表情だった。

「さてと、これから君を抱かせてもらうわけだけど、文句はないでしょうね」
「どうして? 僕に謝らせるためですか?」

 僕が率直に訊ねると、彼女も端的に答えた。

「ううん、これは個人的な興味かな。私が君を抱きたくなったから」

 ロムさんはにっこり笑いかけてくる。

 男性とのセックスは経験があるが、ニューハーフの方とは初めてだ。しかも、美少女と見間違うロムさんには、個人的にも興味がある。

「……僕たちは気が合うみたいですね」そう言って、僕は微笑んだ。「とりあえず、責めと受けを決めましょうか?」

「シュウくん、いくら何でも、それは調子にのりすぎ」
「わかりました。ロムさんが責めで、僕が受けですね」
「ということで、よろしくね」

 彼女は僕の唇をついばむように、キスをした。このままプレイ開始かと思ったけれど、彼女の瞳は落ち着いていた。

「目いっぱい楽しむために、シャワーを一緒に浴びましょう」

 ユニットバスは二人で入ると窮屈だった。まず、僕が入り、身体の汚れをお湯で洗い流し、その後でロムさんが入ってきた。

 彼女はスレンダーだが、背が高い。僕より少し低いぐらいだ。手にボディシャンプーの容器を持っていた。外国製らしい。少し手のひらに出して、僕の身体を洗い始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

一宿一飯の恩義

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。 兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。 その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...