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リベンジ・ラブ⑬
しおりを挟む美少女リーダーの命令は絶対なのか、男たちは部屋を出ていった。しかし、部屋の前で待機しているだろうし、容易には逃げられない。
もっとも、今のところ、僕にそのつもりはない。ロムさんの信頼を失うわけにはいかない、というのが一つ。この状況を平和裏に切り抜けたい、というのが一つ。そして何よりも、ロムさんという人間に興味があった。
「さてと、君のせいで予定が狂いっぱなしよ」
「僕の何が?」
「もっと下品で卑しい男だと思っていた。例えば、カネが大好きな俗物ね。でも、君はまるで違っていた」そう言って、美少女は肩をすくめた。
「……」相手の考えが読めず、僕はただ立ち尽くしていた。
「ただ、とりあえず、することは変わらないわよ」
ロムさんは僕の背後に回り、ジャケットを脱がせた。次いでシャツのボタンを外しながら、僕の耳を甘噛みする。予期せぬ快感に、思わず吐息を漏らしてしまう。
彼女から漂ってくる、甘い体臭。柔らかなふくらみを僕に押し当ててくる行為。ロムさんが何を求めているかは一目瞭然だ。口に出して確認するなんて、野暮なことはしない。
「シュウくん、リラックスして。これは私たちが理解し合うために、最もふさわしい行為だから」彼女が耳元で囁いてくる。
シャツを脱がされて、上半身が裸になった。全身の力を抜き、彼女に身を任せることにした。フローリングの床に横たわった僕の上に、ロムさんがのしかかってくる。
可愛らしい舌先が僕のチェリーを舐めた。柔らかな唇ではさんで、優しくついばんでくる。それも絶妙な強さで。僕は思わず、身をよじる。
「可愛い。シュウくん、敏感なんだ」
「……」
「何か新鮮な反応、すれていない証拠だね」
身体を密着させながら、僕のチェリーを舌先で愛撫する。ただ、身体が触れ合った時から、少なからず違和感があった。ロムさんは普通の女性と少し違っていた。
すべすべとした指先が、僕の肌の上を這いまわる。僕がお客様に行っているシルキータッチに似ていたが、時折り、爪の先で軽くひっかくようなアクセントをつけている。
皮膚の下の快楽神経を掘り起こされるような、もどかしい快感だ。今は彼女の思うようにさせておく。
「シュウくん、気持ちいい?」
「……ええ、とてもいいです」
「ふぅん、君、こういうのが好きなんだ」そう言って、にっこりと微笑む。「じゃあ、こういうのは?」
皮膚の薄い首筋に指先を這わせながら、舌先でチェリーを優しく愛撫する。僕は何度も繰り返し、身をよじらせる。
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