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欲望のキャッスル⑧

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 リビドーを高ぶらせながら、僕は感動していた。美咲さんは今、とりすましたセレブから、ごく当たり前の女になったのだ。

「ありがとうございます」

 僕は素早く避妊具を装着し、ブラックバナナを作る。彼女の足元に回り、美しい両脚を静かに、しかし、大胆に開いてしまう。美咲さんのザクロは赤く色づき、艶やかに光り輝いていた。

 僕は静かに、腰を前に進めた。バナナの先端をザクロの入口に押し当てたり、周辺にこすりつけたりしながら、ゆっくり馴染ませていく。

 美咲さんの通路は狭い。僕のバナナを味わってもらうには、それなりの体液と受け入れ度合が必要だ。

「いきますね」

 彼女は眼を閉じたまま、コクンと頷いた。

 僕はゆっくり、腰を進めていく。バナナの先端が入口をくぐった。僕は焦らない。そのまま細かな抽送を繰り返したり、小さな円を描いたりする。

 せつなげな息遣い。可愛らしい悲鳴。通路は先細りのようだけど、押し返すような抵抗の気配はない。充分に潤っているせいだろう。

 僕は彼女と唇を交わしながら、ゆっくりと奥に進んでいく。ほっそりとした身体は意外とやわらかい。両脚を大きく開いて、腰の角度を深くする。

 美咲さんの反応を確認しながら、小刻みに腰を使い始める。寄せては返す波のように、バナナの感覚を彼女の中に馴染ませていく。

 入口辺りをかき回したり、Gスポットに引っ掛けたりして、美咲さんの快感を呼びおこす。ほどなく、美咲さんは腹筋を震わせて、エクスタシーに達してしまった。

 彼女は僕の胸にすがりつき、
「どうして、こんなに気持ちがいいの?」と訊いてきた。

 僕は優しく口づけて、笑顔で彼女の瞳を覗き込む。
「僕が美咲さんのことを愛しているからですよ」

 きっぱり言い切った。逆に照れたりした方が、よほど恥ずかしい。
「これから全身全霊で愛して差し上げます」そう言って、情熱的なキスをする。

 彼女のザクロが潤いを増し、キュッと締まってきた。

「シュウくん、来て」美咲さんの瞳は情欲に染まっている。「もっと……、もっと、愛してちょうだい」
「わかりました。止めてほしい時は仰ってくださいね」
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