裸のプリンスⅤ【R18】

坂本 光陽

文字の大きさ
上 下
13 / 82

欲望のキャッスル④

しおりを挟む
「やっぱり、シュウくんはすごい」日名子さんが感極まった声で言う。「力強さと気遣いが他の男の子と全然ちがう」

「ありがとうございます」

 僕は素直にお礼を述べる。おそらく、他のキャストとの比較から出た言葉だけど、細かいことは気にしない。
 僕たちは簡易ベッドに並んで横たわる。日名子さんは僕の胸に頬をつけて、二の腕を撫でさする。

「シュウくん、前より逞しくなったよね」
「そうですか?」
「うん、すごくパワフルになった。ジムとかで鍛えているの?」
「いえ、気が向いた時に、ジョギングかウォーキングをする程度ですね」

 ふと妙なことを思いついた。

「もしかしたら、仕事でついた筋肉なのかもしれませんね」
「仕事?」
「セックスで鍛えられた筋肉、ということです。セックス・トレーニングなら日常的にこなしていますから」

 日名子さんは笑って、僕の胸を軽く叩く。童女のように可愛らしい笑顔だった。

「じゃあ、もう少しトレーニングして」
「少しでいいんですか?」プルプルと首を横に振る。「いっぱいして。お願いだから」

 僕たちは唇を交わし、二回戦に突入する。日名子さんの背中に回り、身体を密着させた。背後から水蜜桃を愛撫しながら、片手だけで新しい避妊具を装着する。

 腹這いになった日名子さんの腰に手をかけて持ち上げた。四つん這い。ケダモノの態勢だ。

「日名子さん、もっと突き出してもらえますか?」

 ヒップを大胆に突き出してもらう。屹立したバナナとザクロの角度を合わせるためだ。露わになったザクロは充分に潤っていた。

「とてもセクシーですよ、日名子さん」
「恥ずかしい。お願い、早く来てっ」

 入口周辺を愛撫したりして、たっぷりじらしてから、僕はゆっくりインサートした。小柄な日名子さんが、大きく反り返る。簡易ベッドの上でのたうつ様は、甲板に釣り上げられたばかりの魚のようだった。

 僕は彼女に合わせる形で、ボクシングのジャブのように、バナナの細かな抽送ちゅうそうを繰り返す。快感が大きすぎたのか、日名子さんが態勢を崩す。小さく悲鳴を上げて、ベッドに突っ伏してしまう。

 できるだけ重みがかからないように、ベッドについた両手と両肘で調節しながら、僕は彼女の背中に覆いかぶさる。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...