愛のしたたる果実【Ｒ１８】

身も心も③

　身体の奥から、温かいものがあふれてくる。

「美潮、いくよ」

　私は小さく頷いた。とっくに覚悟はできている。
　両脚の間に、星野くんの先っぽが触れた。反射的に、腰を引いてしまう。

「……痛かった？　大丈夫か？」
「うん、平気。星野くん、来て」

　眼を閉じているけど、彼の動きがわかる。失敗に終わった前回よりも力強く、迷いがない。

　星野くんの腰がゆっくりと近づいてくる。ゆっくりと私の中に入ってくる。
　とても濡れているせいだろうか。思っていたより、スルリと入ってくれた。
　だけど、痛い。この前ほど鋭い痛みじゃない。どちらかというと鈍い痛み。

　歯医者で親知らずを抜いた時ほど痛くはない。と、思いたい。

　星野くんが、ゆっくり、ゆっくりと入ってくる。私の中に入ってくる。
　身体の奥で、小さい音をした。

「い、いたーい」引き裂かれるような激痛だった。思わず、涙が出てしまう。

　星野くんは慌てて、腰を少し引いてくれた。
「……美潮、僕たち、一つになったよ」そう言って、抱きしめてくれた。

　私を勇気づけるように、キスをしてくれた。ラブシロップの甘いキス。

「痛いようだから、そろそろ抜くね」
「ううん、大丈夫。もう少し、来て」

　鈍い痛みに混じって、甘い感触があった。それをもっと確かめてみたい。