愛のしたたる果実【Ｒ１８】

初体験に挑戦③

　ひとりＨの比ではなかった。身体が勝手にビクンと跳ねてしまうほど。
　本当に、気持ちよかった。

「美潮さん、大丈夫？」
「……う、うん、平気」

　恥ずかしさのあまり、私は顔を伏せてしまう。部屋が薄暗くて助かった。表情を見られないから。ちっちゃな胸を見られなくて済むから。

　ありがとう、遮光しゃこうカーテンくん。君は良い仕事をしてくれているよ。

　ただ、私たちは初めて同士の落とし穴にはまってしまった。
　星野くんがブラジャーのホックを外すのに手間取ったり、私がショーツを脱がされるのを恥ずかしがったりして、なかなかＨまでたどり着けない。

　期待より不安の方がふくらむ中、私の方が先に裸にされてしまう。
「とてもきれいだよ」
　うれしい言葉だけど、今は恥ずかしさの方が勝っている。

　私のすべてが、星野くんの視線にさらされているのだ。そう思うと、顔から火を噴きそうだった。

　さっきまでは、おぼろげにしか見えなかったのに、今は彼の表情がよく見える。時間が経って、お互い、暗さに眼が慣れてきたのだ。

　私は思わず、身体を丸めてしまう。
　そんな私の前で、星野くんが立ち上がった。素早くショーツをずり下げて、足から抜く。