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猫神家の一族
しおりを挟む猫神家は昭和初期に、隆盛を極めた一族だ。
二度の戦争で大儲けをした頃は、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
だが、戦局が傾くと、本家は空襲で焼け落ちた。
結局、終戦を待たずに全滅。
どうやら、猫神様の祟りを受けたらしい。
守護神として祀り上げていたくせに、戦時中に魚のお供えを怠ってしまったせいだ。
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