まばたき怪談

新築祝い

幼馴染の男が家を建てた。


費用の半分は親の援助だというが、大したものである。


約束の日に訪れると、なぜか細君が顔色を変えた。


縁起が悪い、というのだ。


新築祝いに赤い花はタブーなので、白の胡蝶蘭こちょうらんにした。





赤をさけるのは火事を連想させるからである。










だが、僕の赤い鼻までタブー扱いを受けるとは。