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待った
しおりを挟むわが高校で将棋がブームである。
昼休みになると、奴と詰将棋を行う。
当然、「待った」は御法度だ。
だが、恥知らずにも、奴は「待った」を繰り返す。
カネを借りているので、三度までは我慢してやった。
四度目はないからな。
そう言ったのに、また「待った」である。
俺は容赦なく、奴の指を詰めてやった。
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