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老いたライオン
しおりを挟む吾輩はライオンである。
ただ、すっかり年をとってしまった。
肉を喰らう時にも顎が疲れる体たらくだ。
情けないことに、飼育員の歯磨きが欠かせない。
最近、ムカつくのは、新しい飼育員の磨き方が雑なこと。
嚙む力は衰えたが、牙の鋭さは昔のままなのだ。
新しい飼育員には、そいつを思い知らせてやろう。
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