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太陽と月
しおりを挟む先輩は太陽のような男だった。
それに対して、俺は月だった。
太陽の光を受けて、初めて輝くことができる。
いや、そうじゃない、と周囲から言われた。
太陽が消えれば、あなたが太陽になることができる、と。
だから、わが手を汚して、先輩を殺めたのだ。
それなのに、俺は輝けない。真っ暗闇に落ちたまま。
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